アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

ゼブラ F-701 BAZ47


 ゼブラ海外支社のスティールシリーズの金属グリップ油性ボールペン。発売年不詳(1990年代?)、インドネシア製。未輸入品をAmazon.co.jpが輸入した。同社F-301の上級品にあたり、替芯も互換。

 適度に太い金属軸とローレットグリップもさることながら、長所はぞんざいなクリップ。まったく工業的な、優雅でないプレス加工部品だが、適応範囲が広く、デニムでもラシャでも厚地のポケットに挿せるうえ、ペン軸が短めだから少々浅いポケットにも挿せる。
短めの軸長と太めの軸径が胴長短足でバランス悪そうに見えたが、書いてみると問題なかった。とくに野外でメモする際、やや短い軸長はむしろ扱いやすかった。
 短所は軸尾に露出した合成樹脂部だそうで、落としたとき、当たりどころが悪いとここが割れるそうである。
なお合成樹脂は概ね薬品耐性が低く、アルコール消毒したり溶剤等を扱うなら、合成樹脂部品比率が低い金属軸が良いという。だからかどうか、英国では外装をフルメタル化したF-xMDへ置換されている。→F-xMD │ Zebra Pen
日本でF-701が売られ始めたのは在庫処分とも考えられるものの、カナダでは双方掲載されているから(2017年5月現在)急いで買うことはない。→Steel | 3-Series, 4-Series, 7-Series | Zebra Pen Canada
 まったく労働者階級向け、それも野外仕様だが、金属軸は寒冷地では冷えすぎたり、雪面とくに新雪面に落とすと深く沈んで拾いにくくなるため、積雪地帯では紐付けするか他の合成樹脂軸も用意するのがいい。

・ノックボタンはムダなく作動する。ノック負荷約500g、重いのに感触がよく、内部で回転子(鋸歯状カム)が噛み合う際の衝撃を感じず音も小さい。三菱ジェットストリームプライムシングルより小さい。
浸水しても内部で錆びつかせないためか、ノック機構内部部品は合成樹脂、おそらくPOM樹脂。なおPOMは酸には弱いがアルコールや油には強いという。

左はポケット生地が薄く、右は厚い。
ポケットに挿した品は左から
本品
ゼブラF-301
同スラリ300
カランダッシュ849
ラミー ロゴ206
同204
・同型シャーペンとクリップ刻印が異なる。幅が5.1mm、ペン軸との隙間が2.5mmあり、紐を結わえられる。
ポケット挿入時露出部分が12.4mm。ペリカンK400やジェットストリームプライムシングルの14mmより短く、同社F301の半分、カランダッシュ849やohtoツイストの七割しか露出せず、フラップつきポケットにも干渉しない。これより短いのはラミーロゴの9mm弱や回転繰出し式くらい。反面、袖のペン挿しに挿した場合、F301やCdA849ほど取り出しやすくない。
右上画像のラシャ地のポケットは生地が厚く、スラリ300やCdA849のクリップが奥まで差さらない。これくらい厚いとラミーロゴのクリップに隠れたノック機構が引っかかるが、本品は薄地と同じように取り出せる。

・ステンレス製軸材。クリップとばね、替芯ペン先に磁性がある。
・金属グリップは菱目ローレット。ステッドラー925 25より粗く三菱シフトシャーペンに近い。
・ペン先(替芯チップ)が4mm露出するうえ口金先端(ペン先出没孔外縁部)が面取りされて見やすい。
ペン先出没孔内径φ2.55mmくらいに対してペン先径φ2.25mmだから寸法が合わない。その差を内部に仕込んだ合成樹脂部品で補い、また替芯との接触面積を増やしてガタツキを無くしている。それを外すとフィッシャーPR替芯を装填できるそうだが外せなかった。もっともそのままでもPR替芯を入れられる。→(F701後述)

 口金を外して替芯交換。ねじは口金側が金属、胴軸側が合成樹脂。異材の組合せは摩耗しやすくゆるみやすくなるはずだが、今のところ口金を軽く締めるだけでもゆるまず増し締めする機会も必要もない。口金がフランジ付きボルトのように座面が広くて摩擦を保ち、そこが金属同士で締めすぎを防いでねじ山損耗を防ぐのか。 [ゼブラ F-701 BAZ47]の続きを読む
  1. 2017/06/15(木) 06:00:00|
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三菱鉛筆 ボクシー UB-1006BXN



 1960年代末に登場した水性ボールペンは旧来の油性ボールペンより書き味よく、筆跡が明瞭で、1980年代には中高級化し、数千円の水性ボールペンが次々発売された。ゼブラ Be-pen、パイロット ローリート、ぺんてるローリー(現行品とは異なる)など各社から発売され、それらはほぼ同型(JIS水性A型)替芯を用いた。つまり使い捨てではなく、替芯を基に商品展開された。
三菱鉛筆が発売したのがユニボールUBR-300替芯で、EXCEEDシリーズそしてBOXY上級品に採用された。今回はそれである。
軸色4色、生産期間不明(おそらく1980年代後半~1990年代)、たぶん日本製。1,000円。
 本品を紹介する前に、訂正したいことがある。「高級感への第一歩は替芯を金属芯化すること(高級品は中身からして違うことを、金属芯で印象づけられる)」と書いたがあれは誤りだ。高級化への第一歩は、長期に亘って使い続けられること、消耗品供給が続けられること、金属芯化はその次の段階、と修正しよう。そして日本製は生涯つきあえるものじゃない。
だから安物なのだが、当時流行した水性ボールペンの替芯は今も供給され、日本製ボールペンも高級化を志向していたことが窺える。

 Oリングをはめたグリップ「リングリップ(後年リンググリップへ改称された)」は当時の同社製図用シャーペンM3-1052にも見られる。
通例、キャップ式筆記具には、グリップに相当する「首軸」があり、ふだんはキャップに覆われているが、これは胴軸前部がグリップを兼ね、つねに露出している。首軸は極端に短く、口金の台座でしかないうえ胴軸と分離しない。
首軸が無いといったほうが適切な形式で、キャップを開けたのち、グリップを握り直すことなく書き始められる。そして直筒軸のため段差がなく握りやすい。ラミー ロゴ万年筆も同じだ。
多くのキャップ式筆記具では、首軸と胴軸の間に段差がある。評価が高い万年筆はこの段差が小さい、もしくは意識させないものだ。本品も同様である。
 キャップは胴軸と同径、長さは37.5mmで長すぎず短すぎず、後装してもクリップが干渉しない。

 直筒軸は、1920年代ころ登場した「流線型」によって時代遅れとなり、20世紀後半、モダンデザイン再評価とともに再登場した。そして流線型とモダニズムは奇しくも同時代のデザイン潮流だった。

 ABS樹脂軸は軽く、金属製替芯は重く、適度な重さと安定感がある。
キャップ式ボールペンはペン先ががたつかない。本品の胴軸内奥にはばねが仕込まれ、替芯を前方へ押しつけてペン先揺動を解消する。
口金をねじって外し替芯交換。 [三菱鉛筆 ボクシー UB-1006BXN]の続きを読む
  1. 2016/02/16(火) 06:00:00|
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ゼブラウィング スタイラスC1 P-ATC1


ゼブラ 水性ボールペン替芯 JSB-0.5芯 B-RJSB5-FB ブルーブラック 10本 ; Amazon.co.jp
ゼブラ スタイラス ; Amazon.co.jp検索

 ゼブラウィング名義で発売された短い油性ボールペン。今月のタッチペン/スタイラスのなかで最も感度高く、生身の指の代替たりうる。軸色5色、2014年2月発売、中国製。
スタイラスは導電性ゴムボールペン替芯はゼブラ4C型
・ペン軸は適度に太く、スマートフォンに合わせたような短さ。これが合うスマートフォンケースがあるかはわからない。
・アルミ軸の色は良いが表面仕上げがあまりよくない。しかしそれはこのブログ画像に写らない程度のものである。
・(Amazonカスタマーレビューによれば)幅広クリップは壊れやすいらしいが私有品は不具合ない。もっと尾端側へ付いていてもいい。
・口金から芯先へ至る輪郭がよく、芯先を見やすい。
・純正替芯の場合、芯先ガタつきが殆ど無く、他社製替芯ではガタつきやすい。とてもふしぎだ。
・芯先揺動(ガタつき)は、下軸を引き抜き、位置をずらして組み立てれば解消できる。
 回転方向は軸尾側から見て反時計回り。回転繰出機構は作動が重く、しかしなめらかにヌーッとクロスのようにおよそ240°回転する。が180°でも操作可能。片手で繰り出すこともできなくはないが難しい。
作動の感触や基本的な部品構成がラカーノやボールドミニと同じ、製造工場も同じかと思ったら部品互換しなかった。
ゼ)本品
マ)マークス ボールドミニ
サ)サカモト スマートアルファ2
ラ)ラカーノ トラベラー

 替芯交換は、1:下軸(前軸、グリップ部)を引き抜き、2:黒いつまみをねじって外し、3:替芯を引き抜いて交換。上画像の製品はすべて同方法。本品は黒つまみを延長、長い爪にも対応している。機構部には潤滑油が塗布されているからあまり触れずに行う。
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  1. 2015/07/24(金) 18:00:00|
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サカモト スマートアルファ2


サカモト おやつマーケット:Amazon.co.jp検索

mimiペン:Amazon.co.jp検索

 おやつマーケットやミミペン等のファンシー文具で有名なサカモトから出たファンシーではない製品。軸色3色以上、2011年?発売、台湾製。
 静電容量式タッチペン/スタイラスはペン軸にゴム等絶縁体を使えないために、フィッシャー ブレット並みに簡素な見た目になる。スタイラスは金属繊維ボールペン替芯はJIS油性D型

 直筒軸の重心はスタイラス寄りで、ボールペンとしてはペン軸を長めに握って書く者に向いている。またクリップをずらして位置を変えられる。但し堅い。

 ボールペン回転繰出機構は作動が重く、しかしなめらかにヌーッとクロスのようにおよそ240°回転する。が180°でも操作可能。片手で繰り出すこともできなくはないが難しい。
作動の感触や基本的な部品構成がラカーノやボールドミニと同じ、製造工場も同じかと思ったら、こちらは台湾製で部品互換もしなかった。替芯だけは互換する。
 タッチペン/スタイラス回転繰出機構もボールペンと同じ感触で回り、回転角が約720°、二回転する。
回転方向は前後で同じ、スタイラス側から見て反時計回りに回す。
ゼ)ゼブラ スタイラスC1
マ)マークス ボールドミニ
サ)本品
ラ)ラカーノ トラベラー

 替芯交換は、1:前軸(グリップ部)を引き抜き、2:黒いつまみをねじって外し、3:替芯を引き抜いて交換。左画像の製品はすべて同方法。機構部には潤滑油が塗布されているからあまり触れずに行う。
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  1. 2015/07/24(金) 06:00:00|
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三菱鉛筆 ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000第二回


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 10本セット(黒5本・赤3本・青2本) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 組み合わせ自由10本セット(黒・赤・青・緑) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン SXR-80-07/0.7mm 替芯選べる10本セット(黒・赤・青・緑)

 ゴムグリップには経時劣化する欠点がある。→nlog(n): JETSTREAM 4&1 の替グリップ問題。私はリンク先ほど使い込んだことはない。
やがてべたついてぬるつくゴムグリップを舛田歯科医院に頼んで革へ張り替えていただいた。本体別・送料込みで一千円かからず(2014年9月現在)。一気呵成に張り替えたという。
 縫い目をクリップ延長線上からずらし、ポケット生地と擦れ合わぬようにしてもらった。ゴムは布地を引きずるが革は障りなくポケットから出入できる。革の色を指定しなかったが軸色に合わせてくれた。
 握り心地は良好。隙間が見え、雨に濡れたこともあったが問題ない。
保革油をどこにしまったのか失くしてしまって油を塗らずに使っているが、ポケットに収めることを考えればそれでいいのだろう。

 やはりグリップ交換は商売になると思うのだが、パイロット ハイテックCマテリアル(木製のほか陶製グリップがあった)はあまり売れなかったようだし、ラミー アクセントは輸入中止となったから、ゴムグリップ流行は未だ衰えていない。由々しき事態だ、早く人々を目覚めさせなければ。

 本品の特長は重量の約半分を占める金属製下軸・前軸・グリップにある。
対して上軸・後軸が軽いから、口金近くつまりグリップ前部を握っても、前軸と後軸の接合面つまりグリップ後部を握っても重心を外さずに書ける。革へ張り替えてもこの重量配分は変わらない。
 プライム3は重心位置が本品に近いが重量配分が前部に集中しておらず、金属軸に慣れていなければ少々扱いにくい。
プライム3&1は重心位置が本品より後ろ寄りで、万年筆等を使い慣れていなければ扱いにくい。高級品は必ずしも万人向けではないからそれが妥当だ。
 よって、多数派の社会階層に合わせたいちばん廉い4&1がいちばん扱いやすいのは必然。つまり日本の筆記具は安物に基準を置いている。だから感性が乏しくて高級品を設計製造できない、のではなく、ボリュームゾーンに合わせたのみ、と思いたい。
[三菱鉛筆 ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000第二回]の続きを読む
  1. 2014/12/12(金) 12:00:00|
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三菱鉛筆 ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000第一回


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 10本セット(黒5本・赤3本・青2本) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 組み合わせ自由10本セット(黒・赤・青・緑) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン SXR-80-07/0.7mm 替芯選べる10本セット(黒・赤・青・緑)

三菱 SXR-80:Amazon検索

 プライム以前、アルファゲルSXN1000とともに高価格帯ジェットストリームだった多機能ペン。五芯・二機能(黒赤青緑ボールペン+0.5mmシャーペン)、摺動式、2008年11月0.7mm発売、2010年2月0.5mm発売、軸色6色以上、日本製。この銀色軸は0.7mmボール径。
替芯はJIS油性B型より短いSXR-80

・金属製下軸・前軸・グリップが重量の約半分を占める。
・対して上軸・後軸が軽いから、口金近くつまりグリップ前部を握っても、前軸と後軸の接合面つまりグリップ後部を握っても重心を外さずに、ボールペンに最適な筆記角度で書ける。
・ゴムグリップは硬め。やはりべたついたり油(可塑剤)が滲みだしたりするという。→nlog(n): JETSTREAM 4&1 の替グリップ問題。これについては第二回で改造を頼んだ
・後年2010年、木製グリップのピュアモルト ジェットストリームインサイドが発売され、予約された小売店まであったらしい。
・スライドレバーは銀色軸では明灰色に、淡紅色では薄桃色にするなど、軸色との統一感を図り、色標は指掛けに埋めこまれた。
・当初色標と指掛けは面一だったが2010年ころから凶々しく出っ張り、側方からも見えやすくなった。
・黒インクと赤インクが隣り合っていない。
・金型分割線が見える合成樹脂製上軸を金属に見せかけるのは材料をごまかす俗悪な処理だが、俗悪たらんと開き直って金属と同じくらいの光沢で、その欺瞞を覆い隠している。
・金属調塗装された上軸に対し頭冠キャップが塗装されず、外観に統一性が無い。黒軸除く。
金型を更新したのか細かく変更されている。銀色が旧く、赤が新しい。
◆替ゴム:シャープ消しゴムS(SKS)
クルトガスタンダードM3/M5/M7-450、スタイルフィットマイスターUE5H-508等と共用。
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  1. 2014/12/12(金) 06:00:00|
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三菱鉛筆 GL100スペースラブ

 なぜ加圧式ボールペン、パワータンクは野外用ペン軸ではないのかという疑問がある。
加圧式といえばトンボ エアプレスのような野外用や同XPAあるいはヴィクトリノクス シグネチャーのような携帯用フィッシャーのような極限環境向けと考えがちだが、三菱鉛筆は異なる見方をしていた。過去同社が発売した加圧式は、消せるボールペンであったりOCR用であったりXYプロッタ用であったり、当初から野外用途を全く指向していなかったことがケルボとノンボテの歴史から推察される。
→「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら… その10 三菱鉛筆の社史より: けふこの本棚と文具の引き出し
→NON・NONボテ??三菱鉛筆国産初の加圧式ボールペン│Taniy日誌


生産期間1982 - 2000年? 百円税別、使い捨て、おそらく日本製。
尾栓は後付けらしく、バリがあったりなかったり。バリがあるペン軸はペン先側が僅かに太く、鞘が深く入らん。

 「宇宙時代のSPACELAB」だが全く事務用で、極限環境を意識した形状とは言えず、また航空宇宙機関に採用されたという話は聞かない。
 JAXAや海保や自衛隊をわきに置くとしても、何かといえば土建行政を求める日本において、毎夜道路工事をしている都下において、野外仕様筆記具需要がないはずがない。冷たい夜気をものともせず書ける加圧式は、ゲルインクや低粘度油性普及以前なら、重宝され地歩を固められただろう。

 2008年にパワータンクスタンダードをアースウォッチ・ジャパンに寄付するなど同社も野外用途をなんにも顧慮していなかったわけではなく、そして、調べてみると2002年にストラップ付き加圧式ボールペン、プレイヤーズ パワータンクインサイドSD-680-P07, 680円も発売していたが芳しくなかったようである。その後に登場したパワータンク スタンダード200円が当たって野外用への興味を失ったのだろう。
 結局は価格であった。もっともSD-680-P07の価格に納得できた者は稀だったと思う。
※資料、同社2002年カタログ
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  1. 2014/11/12(水) 18:00:00|
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三菱鉛筆 ジェットストリームプライム3&1 MSXE4-5000


ジェットストリームプライム;Amazon検索

三菱SXR-200;Amazon検索
ジェットストリーム プライム 替芯 0.5mm 黒【5本】
ジェットストリーム プライム 替芯 0.7mm 黒【5本】
ジェットストリーム プライム 替芯 0.5mm 赤【5本】
ジェットストリーム プライム 替芯 0.7mm 赤【5本】
三菱鉛筆 ジェットストリーム PRIME用替芯 SXR-200-07/0.7mm(黒5本・赤3本・青2本)セット
三菱鉛筆 シャープ替ゴム A

 入荷したそばから売れると評判の多機能ペン、ジェットストリームプライムの高いほうである。2013年10月発売、日本製。
同社SE芯(JIS油性D型)をジェットストリーム化したSXR200替芯を用いる。四芯・二機能(黒赤青ボールペン+0.5シャーペン)、回転繰出式、軸色2色。最大軸径がSXN250と同程度、つまり一本の細さで四本ぶん。
 そのかたちは少し奇妙で、後軸は万年筆の鞘を模しておらず、回転部のズレを覆う帯金がそこには無い。従来の高級筆記具に見られる要素・定型を利用せず、どこかから新たな定型を探してきたか、つくりだしたようである。

 後軸と中軸の境にある回転部には、帯金の代わりに段差が設けられ、それが手帳のペン差しにひっかかるとAmazonカスタマーレビューで指摘されている。これについては申し訳程度のペン差ししかつけない手帳会社を責めたいところだ。ここだけはモンブランを見習うべき。

 重心位置が中央やや後ろ寄りにあり、ジェットストリーム4&1(画像内銀色軸)で書き続けてきたなら違和感をもつに違いなく、これを買って後悔したひともいると思う。そんな人々にはプライム三色ボールペンSXE3-3000が合うだろう。

 ではこちらはどうかといえば、画像に掲げた三本のうち最も短くて細身、手帳を入れたポケットの隙間にうまく収まり、作動範囲が少ない(操作のために手指を大きく動かすことがない)機構のため、立位でも操作しやすい。このとき重心が後ろ寄りなのも不利にはならなかった。回転部がその近辺にあるからだ。
 したがってよく携帯しているのだが、私はシャーペン付属に利便をあまり感じない。それよりは四色ボールペンがよいと思っている。
ビクーニャEXでもおんなじことを書いたがシャーペン機構部をボールペン把芯管に取り付けられれば、または把芯管をシャーペン・ボールペン共用にすれば容易にヴァリエーション展開でき、仕向地や需要の変化に合わせられ、OEM生産でも優位性を保ち続けられるのではないか。

●操作法
・ペン軸をひねって(回旋して)ボールペンを繰り出す。耳障りではないが作動音あり。
作動が重い。注油しても重い。部品を間違えて組んだんじゃないかというくらい重い。店頭見本はもっと軽くなめらかだったから、バラツキがあるか初めのうちは渋いのかもしれない。
・色を選択するにはペン軸を90°ずつ回して、黒→赤→青→シャーペン→黒……と繰り出し、任意の位置で停める。逆回転可能、片手で操作可能。
黒と赤が隣り合っているのがよい。
ノック式にせよ回転式にせよ繰出式ボールペンはその芯先がガタつく。本品もその例外ではないが、実にうまくごまかしている、いや回避している。
クリップを上向かせ、手に干渉しないように握ると、芯先ガタツキが解消する。回転繰出式かつ複芯式だからこその仕掛け。
・シャーペンは、その機構部を繰り出したのち上軸・後軸全体を押してノックする。ノック負荷約1.25kg。

 クリップとペン軸との隙間が約2.5mm。やや幅広なクリップはポケットに挿しやすく、少しやりづらいがラシャ地等にも差せる。強度上の不安もなく回転操作時にもぶれない。
 回転繰出式は色標示が不明瞭なことこのうえないが、本品はクリップが指示器となってたいへんわかりやすい。

 プライムのアイコンたる青いファセット飾りはその裏側も多面体。よく見たらプライム三色もそうだった。あちらより大きいファセットながら、あれほど外側へ突き出ておらず輪郭線内に収まっている。意外に目立ちにくい。
 この飾りが酷評されているのは、ここだけが守旧的なブルジョワ趣味というだけでなく材料が代用だからだ。使用者がその真贋を判じられない眼力の持ち主と侮られかねない。高級品なのだから、天然にせよ人工にせよせめて本物の石を使うべきだった。
 これが蛇足とはいえ、(Amazonカスタマーレビューのように)あれほど目くじらたてることもないと思うが、もしかしたら三菱はユーザを試しているのではないだろうか。高級品にもかかわらず材料をごまかしている印象を与える品でも、ジェットストリームなら買うか試しているのではないだろうか。

◆替えゴムA SKA, φ4.5mm×12.8, 5コ入り
黒色にすべき。

 頭冠・天冠、先軸・下軸のねじにはゆるみどめOリングが仕込まれている。
サラボ等では先軸にねじを使わず嵌めていたが、本品は螺合である。
回転操作中にそのねじがゆるむことはあるか?
片手で操作しているときにはゆるまない。どちらへ回しても。
両手で操作したときにはゆるみ、外れる。
両手で操作するなら中軸(色標示部)をつかんで回す。
関連記事→付録:複芯・多芯式を片手でひねる
 替芯交換はその先軸を外し、替芯を引き抜いて行う。
[三菱鉛筆 ジェットストリームプライム3&1 MSXE4-5000]の続きを読む
  1. 2014/08/30(土) 06:00:00|
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付録:夏の低粘度油性ボールペン

 低粘度油性ボールペンは夏にインク漏れを起こすことがある。そこで2014年3月に紹介した替芯に直射日光をあて、また気温が30℃を超える日に携え、様子を見てみよう。
結果は問題なかった。

 替芯を直射日光に30分あて、ペン軸へ装填し、日光下で百字書いたが、ダマもボテもなく問題なく書けてしまった。右画像は百字筆記後の芯先(ペン先)。
a)ビクーニャEX KBXES7
b)サラボSBSP-120S
c)スラリシャーボ1000 ESB-0.7
d)ジェットストリームプライムSXR-200-07

 実際に携えた場合はどうだろうか(冷房なし)。
ビクーニャEX
 胸ポケットに挿して一週間携えたが問題なし。普及版多色ビクーニャBXC47も問題なし。
サラボ
 胸ポケットに挿して携えたが問題なし。しかし一週間携えられなかった。サラボに不具合があったためではなく天候不順が続いたため。
スラリシャーボ1000
胸ポケットに挿して一週間携えたが問題なし。なんと普及版多色スラリ4C(4色)B4A11も問題なかった。
 スラリはダマが発生しやすく、とくに単色スラリBN11用EQ芯ではインクが漏れる。ダマが多い、ではなく漏れる。
多色スラリ用EK芯では漏れないもののよくダマが生じる。今回ダマを拭き取ったら新たに発生しなかった。インクが減ると発生しにくくなる?
 対してESB芯はダマが少なくボール抱持部が紙面と擦れ合う感触もない。やはりゼブラはK芯等樹脂芯用と4C芯等金属芯用とで芯先の工作精度が違うのではないか。
 単色スラリについては新たに入手した2014年3月製造品を二週間以上携えており、今のところ問題ない。
ジェットストリームプライム
 胸ポケットに挿して一週間携えたが問題なし。普及版多色ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000-07も問題なし。SXシリーズは安定している。
 またツートンブラックのクロームグリップは意外に滑らず不安なく書けた。

 夏の低粘度インクはいずれも書き味良すぎて困る。使いやすいのはいちばん書き味が重いサラボ、次点で書き味が安定しているジェットストリームくらいだ。ゼブラESB芯も初めは運筆を止めやすかったが、使い続けているうち夏になるまえに書き味がぬめるようになってしまった。夏は旧油性でも十分。いやボールペンではなく万年筆を使えばいいのか……


●修正テープ、観察期間2013年12月7日→2014年8月17日
紙はミドリMDペーパー。八ヶ月経過時点では、金属芯は樹脂芯(低粘度インク普及品)に比べ滲出が僅少。
 SXR200はある種の修正テープに上書きすると暫く書けなくなる。三菱ホワイティアCLT-205やシード製品ではそうならない。またSXR7やSXR80ではこの現象が見られず、代わりに滲出しやすい。
※シード ピーモC修正テープでも、SXR-80-07青で暫く線がかすれる現象が発生。シードとパイロットは同じテープと思っていたが、あちらでは起こっていない。

*各修正テープに付した番号は過去記事と関連しない。
1)パイロット ホワイトライングリップECTE-20G
2)プラス ホワイパーMR WH-635
3)トンボ モノエルゴCT-YUX
 スラリシャーボESB青緑とSXR200青で僅かに滲出が見られる。
4)ぺんてるカチットZTC405
5)トンボ モノ2ウェイCT-PEX
 ESB青とSXR200青で僅かに滲出が見られる。
6)パイロット ホワイトラインフィッティECTE-30F

●修正液、2014年8月14日→同年8月17日
7)ライオン 消ゴムではがせるミスノンA-18R
よく滲出する。四回塗り直せばなんとかなる。
8), 8')ジレット リキッドペーパー
耐性が高く滲出しない(スラリESB緑除く)。但し塗布後三日しか経っていない。また私有品は1990年代前半製造品で固まりかけたものだから、現行品ではわからない。
  1. 2014/08/20(水) 06:00:00|
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三菱鉛筆 ジェットストリームプライム SXE3-3000


ジェットストリームプライム;Amazon検索

三菱SXR-200;Amazon検索
【三菱鉛筆】ジェットストリームPRIME用替芯 SXR-200-05 黒 0.5mm
【三菱鉛筆】ジェットストリームPRIME 替芯 SXR-200-05 赤 0.5mm
【三菱鉛筆】ジェットストリームPRIME用替芯 SXR-200-05 青 0.5mm

 最も賞賛される低粘度油性ボールペン、ジェットストリームSXNは最も高級化が切望された製品でもあった。純正上級品アルファゲルSXN-1000でも不十分で、その替芯を他社ペン軸へ組み込むことが数多の人々によって何度も試みられてきた。その間にシュミットはイージーフローを、パーカーはクインクフローを発売し、不足があるとしても人々の欲求を叶えてしまった。
 漸く発売された本品の価格帯は日本製先行他社を上回り三千円と五千円。
 高級筆記具の価格は、例えばクロス センチュリーのように、同一機構製品を材料や仕上げによって変種を増やし価格帯を広げるのが定石だが、本品は律儀にも機構によってわけられた。すなわち三千円が摺動式三色ボールペン、五千円が回転繰出式四芯式(三色ボールペン+シャーペン)で、他と少々異なるのだった。
 漸く発売された本品は日本製先行他社と同じく復芯式。
 高品質でもブランド力に劣る日本製は、これまで見てきたように、多色・多機能化によって価値を補い、それに伴って替芯を金属芯化、JIS油性D型またはその類似品を採用した。つまり、その替芯SXR-200は他と共通し他社製品へ転用し易いのだった。

2013年10月発売
、日本製。

 今回は廉いほう。この価格帯にしては珍しく摺動(サイドレバー・スライドレバー)式。
一般に安っぽく見られる形式ながら本品は見目よく、ペン軸は適度に重くて所有欲を満たし、ペン軸間の継ぎ目が弛む不安もない。
 シャーペン・ボールペン複合が員数合わせに思えてならない私にとって、長所はシャーペンが組み込まれていないこと。
●操作法
 説明不要な摺動式。作動音あり。
レバーは黒色で統一され、天冠に色標がある。
 前回触れたように、ノック式では替芯内部でインク分離(空気混入)する可能性がある。
そこで線(36mm強)を一本ひく度に替芯出没し、52回繰り返した(手作業で)。
ぺんてるKBXES7とプラチナSBSP120Sも本品に装填、ゼブラESB-0.7芯及びJSB-0.5芯はプラチナMWBM1500に装填して試した。
結果、描線途切れず。この程度では不具合が出なかった。
 ツインボール等で実用上問題ない程度に抑えていると思われるが、もしかすると既に空気混入しているかもしれない。
52回も続けてノック操作を繰り返すと、付録:複芯・多芯式を片手でひねるに記した回転式の利便性を改めて感じる。

 他製品並みにペン先がガタつく。前回までの回転繰出式に較べると目立つが、本品だけを使うならおそらく気づかない。
また替芯をモンブランやペリカン38など舶来品(ペン先径2.35mm)へ替えるとペン先揺動が減少する。
●ペン軸
内部を見ると四芯収められる。但し作動不可、予備芯収納不可。
 重心位置が中央僅かに前寄り、だが体感ではもっと前寄りに感じる。
先軸(グリップ)はたぶん真鍮製クロム鍍金。後軸は金属+合成樹脂に思うが、まるごと合成樹脂かもしれない。
グリップの鏡面仕上げはへたなつや消し仕上げより滑りにくいが、夏にはやはり汗で滑るだろう。ゴムグリップが好きな人にはMSXE5-1000を薦める。
エクリドールXSアンモナイトと並べたかったものだ。
●クリップ
ペン軸との隙間が約2.5mm設けられ、厚地にも対応。
 隙間が大きいぶん、側面から見るとクリップ基部が間延びしており、そこをごまかすために青い飾りを付けたと思われる。そしてそれが頗る評判悪い。
職場にこの種の飾りを身に着ける者がどれくらいいるか思えばその心情もわかるが、ここ一箇所に固執することもない。高級品にカボションやファセットが付く例は時折り見られる。

●天冠
色表示あり。

 先軸を回して外し、替芯を引き抜いて替芯交換。
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  1. 2014/03/30(日) 06:00:00|
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