アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

三菱鉛筆 ジェットストリーム2&1 MSXE3-800

三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 10本セット (黒5本・赤3本・青2本) SXR-80-05:Amazon.co.jp

 同社ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000の姉妹品。五芯式から三芯式(黒赤2色ボールペンとシャーペン)へ軽装になっただけでなく実際四割ほど軽くなった。2015年11月発売、たぶん日本製。
同社は同機能のジェットストリームをすでに二種、廉価版MSXE3-500 (2008年1月発売)と高級版MSXE3-3000 (2015年10月発売)を発売しており、それらの中間にあたる本品を加えたところに、SXシリーズの成功が垣間見える。

 替芯はJIS油性B型より短いSXR-80
MSXE3-800-07には0.7mmボール替芯が、MSXE3-800-05には0.5mm替芯が装填されて出荷される。胴軸ラベルで判別でき、そのラベルを剥がせる。
 このような、替芯交換でボール径=字幅を変えられるにも係わらず、ボール径によって異なる製品であるかのごとき売り方、考えてみればヘンな売り方を私たちは疑問なく受け容れ、字幅が異なる替芯に互換性があるのかと質問したりする。ペン軸にボール径を記したスラリ300ではより顕著である。これはどうも安物ボールペンに特有な売り方のようだ。
替芯に依拠した分類をしながら替芯交換を軽視し使い捨て同然に消費してきたことが、日本製ボールペンの高価格化を阻み低価格帯に位置づける一因であり、日本企業はその低価格帯で好況期には大いに儲け不況期には糊口をしのいできた、と私は捉えている。
 新興国製品が流入する時代になって、収益性を高めるために再び高価格化を企図しても、陳腐化し途上国で製造できる軽工業品など海外移転してコスト減すればいいというのが、さらなる利益率拡大を望む投資家らの意見であるから、軽工業の海外移転が止むことはない。
その状況に(おそらくは)意図せず抗して成功したのが、三菱ジェットストリームに代表される低粘度油性だった、というのが、現今隆盛するインク改良に対する大方の評価である。

・4&1より中芯数が減ってレバーが120°間隔で配置されたため切り替えづらくなった(ジェットストリーム2&1後述)
・4&1と同じく、ペン軸表面を艶やかな光沢または半つや消しに仕上げられ、金属を模している。金型分割線が目立たないのが4&1よりいいところ。
・4&1に装備されていた消しゴムを廃したために軸尾の見た目もよくなったが、機能的には劣る。シャーペンも廃して三色か四色ボールペンにすれば完成度が上がる。と思っていたらいつの間にか三色ボールペン化されていた。
・4&1に比べ、スライドレバーが後退しても甲高い音を発しない。後軸が二重構造化されて音を抑えている。
・4&1より細く、グリップ径がトンボ リポーター4スマートと同程度で手帳のペン差しに挿しやすいと思う。またゴムグリップであるけれども、私には運筆しやすい太さ。
・4&1と重心位置がほぼ同じだが、先軸の大部分がプラスティック化されて軽くなったため、あれほど前のめりには感じない。軽量化はまた、廉価版や他社製品と差別化できる点が外観のみになる一面ももたらした。
・4&1では先軸ねじが金属で後軸側がプラスティックだったため携帯中にゆるむことがあったが、本品では凹凸ねじ共に同材料となり、ゆるみにくくなった。異素材の組合せでは一方が磨耗し、ねじがゆるむことがある。とくに毎度毎度力いっぱい締めていると返ってゆるみやすくなり、また割れやすくなる。
 グリップ(先軸)を外して替芯を引き抜き、替芯交換。 [三菱鉛筆 ジェットストリーム2&1 MSXE3-800]の続きを読む
  1. 2017/08/16(水) 08:00:00|
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ゼブラ スラリ300 BA38, BAS38


 同社スラリBN11を金属軸化した上級品、でありながら廉価な、労働者階級向け製品。2014年6月発売、中国製。300は価格を示す。2016年さらに高級なフィラーレが発売された。

 替芯は原型品スラリBN11と同じEQ芯。EQ-0.7芯(0.7mmボール)を装填して出荷されるのがBA38、EQ-0.5芯ならBAS38、ペン軸のボール径表記にかかわらず替芯互換する。
 私は同社F-301の系譜に連なる製品に分類しているが、公式のそれはF-701或いはフォルティア300である。

 プラスティック製品はたいてい経年でみすぼらしくなるだけだが、金属製品は「年老いて」も渋く見えるうえ割れない。反面、複雑なペン軸形状にするには手間がかかるため、単調な、しかし好悪がわかれにくい直筒ペン軸にされている。あらゆる低価格品がプラスティック化された今日にあって、明らかに好印象を与える公文書仕様インクボールペン。
2000年前後の行財政改革以降、一部を除いて日本の筆記具はすっかり貧乏くさくなって、使い捨て同然の安物を高級に見せかけようと素材をごまかすことに腐心してさらに安っぽくなった。低価格化だけならまだしも低価値化はデフレスパイラルを象徴していた。
 2010年代に現れた安っぽくない廉価品が同社フォルティアや本品である。米国ではZ-Mulsion LXの名で日本の約三倍$8.23で売られ、またインフレ圧力が高まっていることから、値上げされないとも限らない。気が向いたら買っておくのがよろしい。もっとも、のちに発売されたフィラーレがその役割を担っていること、国債過多な日本では金利上昇を抑えるデフレ圧力もまた存在し続けていること──景気回復が続いているなら貸出・預金金利も上昇するのにゼロ金利のまま。銀行が言うには資金需要が無い、とのことだが、政府日銀の主張と整合しない。外資誘導派政権によって間接統治体制へ移行しつつあるのは周知の通りであるが、直接金融比率を高めて労働分配率を下げた代わりに、個人向け融資(住宅ローン等ではなくカードローン、あれはサブプライムローンだ)を増やして個人消費を増やそうとしている。その金利は他と連動されずうまい方法ではあるものの、家計負債が増え貯蓄率が下がると予想される──から本品の価格は維持されるだろう。中国製が気に入らない愛国者は同社フィラーレにするがよい。あちらはたしか日本製だ。※2017年9月18日追記:フィラーレ、日本製ではないかもしれない。
・ノック負荷約350g。カランダッシュ849より少し軽く、柔らかく作動し、内部で回転子が噛み合う衝撃が小さくBN11より作動音が小さい。またノックボタン径が太くて押しやすく、内部にばねが仕込まれ、引っ込んだままにはならない(定位置に復する)。

左画像は生地が薄く、右画像は厚い。
ポケットに挿した品は左から
ゼブラF-701
同F-301
本品
カランダッシュ849
ラミーロゴ206
同204
・クリップは原型BN11の形状を踏襲して金属化。旧来の弾性クリップ(可動式でない固定式)ながら機能的に充足し、ワイシャツもラシャ地も挟めるものの、厚地では留まる位置が8mm変わって同社F301並みになる。
2015年限定版では、蛇足に感じられた線刻の意匠が消えて水滴型エマルジョンインクロゴのみになった。再生産を望む。

・後軸の主材料はたぶんアルミ合金。ばねとクリップ、ノックボタンは鉄かステンレスで磁性がある。
銀色軸はヘアライン仕上げ(同社F301より粗くラミーロゴ206より細かい)、色軸は磨き仕上げを染色し、発色が良い。
・先軸は合成樹脂にゴムを二層成形したものだが、口金が金属製で重さがある。
・おそらくシリコーンゴムグリップは、潤滑性ゴムのようで新品時はすべすべして摩擦が低く、また堅い。半年ほど放置するか埃まみれにすればすべらなくなるが、ゴムグリップ好き・嫌い双方に評価が低いに違いない。代わりに、直筒ペン軸と相俟って手帳のペン挿しにもするりと入る。
金属軸は十年くらいもちそうだがゴムが何年もつかはわからない。安っぽくない本品のなかで全く安っぽい部分である。

 金属筒に合成樹脂筒を内張りし、グリップ(先軸)側とねじ材料を合わせて、磨耗とゆるみを防いでいる。ねじ材料の硬度に著しい差があると一方が磨耗するため。
先軸を外して替芯交換。替芯復座ばねがBN11より短く、細かなコストダウンを窺える。紛失に注意。 [ゼブラ スラリ300 BA38, BAS38]の続きを読む
  1. 2017/07/15(土) 18:00:00|
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ゼブラ F-701 BAZ47


 ゼブラ海外支社のスティールシリーズの金属グリップ油性ボールペン。発売年不詳(1990年代?)、インドネシア製。未輸入品をAmazon.co.jpが輸入した。同社F-301の上級品にあたり、替芯も互換。

 適度に太い金属軸とローレットグリップもさることながら、長所はぞんざいなクリップ。まったく工業的な、優雅でないプレス加工部品だが、適応範囲が広く、デニムでもラシャでも厚地のポケットに挿せるうえ、ペン軸が短めだから少々浅いポケットにも挿せる。
短めの軸長と太めの軸径が胴長短足でバランス悪そうに見えたが、書いてみると問題なかった。とくに野外でメモする際、やや短い軸長はむしろ扱いやすかった。
 短所は軸尾に露出した合成樹脂部だそうで、落としたとき、当たりどころが悪いとここが割れるそうである。
なお合成樹脂は概ね薬品耐性が低く、アルコール消毒したり溶剤等を扱うなら、合成樹脂部品比率が低い金属軸が良いという。だからかどうか、英国では外装をフルメタル化したF-xMDへ置換されている。→F-xMD │ Zebra Pen
日本でF-701が売られ始めたのは在庫処分とも考えられるものの、カナダでは双方掲載されているから(2017年5月現在)急いで買うことはない。→Steel | 3-Series, 4-Series, 7-Series | Zebra Pen Canada
 まったく労働者階級向け、それも野外仕様だが、金属軸は寒冷地では冷えすぎたり、雪面とくに新雪面に落とすと深く沈んで拾いにくくなるため、積雪地帯では紐付けするか他の合成樹脂軸も用意するのがいい。

・ノックボタンはムダなく作動する。ノック負荷約500g、重いのに感触がよく、内部で回転子(鋸歯状カム)が噛み合う際の衝撃を感じず音も小さい。三菱ジェットストリームプライムシングルより小さい。
浸水しても内部で錆びつかせないためか、ノック機構内部部品は合成樹脂、おそらくPOM樹脂。なおPOMは酸には弱いがアルコールや油には強いという。

左はポケット生地が薄く、右は厚い。
ポケットに挿した品は左から
本品
ゼブラF-301
同スラリ300
カランダッシュ849
ラミー ロゴ206
同204
・同型シャーペンとクリップ刻印が異なる。幅が5.1mm、ペン軸との隙間が2.5mmあり、紐を結わえられる。
ポケット挿入時露出部分が12.4mm。ペリカンK400やジェットストリームプライムシングルの14mmより短く、同社F301の半分、カランダッシュ849やohtoツイストの七割しか露出せず、フラップつきポケットにも干渉しない。これより短いのはラミーロゴの9mm弱や回転繰出し式くらい。反面、袖のペン挿しに挿した場合、F301やCdA849ほど取り出しやすくない。
右上画像のラシャ地のポケットは生地が厚く、スラリ300やCdA849のクリップが奥まで差さらない。これくらい厚いとラミーロゴのクリップに隠れたノック機構が引っかかるが、本品は薄地と同じように取り出せる。

・ステンレス製軸材。クリップとばね、替芯ペン先に磁性がある。
・金属グリップは菱目ローレット。ステッドラー925 25より粗く三菱シフトシャーペンに近い。
・ペン先(替芯チップ)が4mm露出するうえ口金先端(ペン先出没孔外縁部)が面取りされて見やすい。
ペン先出没孔内径φ2.55mmくらいに対してペン先径φ2.25mmだから寸法が合わない。その差を内部に仕込んだ合成樹脂部品で補い、また替芯との接触面積を増やしてガタツキを無くしている。それを外すとフィッシャーPR替芯を装填できるそうだが外せなかった。もっともそのままでもPR替芯を入れられる。→(F701後述)

 口金を外して替芯交換。ねじは口金側が金属、胴軸側が合成樹脂。異材の組合せは摩耗しやすくゆるみやすくなるはずだが、今のところ口金を軽く締めるだけでもゆるまず増し締めする機会も必要もない。口金がフランジ付きボルトのように座面が広くて摩擦を保ち、そこが金属同士で締めすぎを防いでねじ山損耗を防ぐのか。 [ゼブラ F-701 BAZ47]の続きを読む
  1. 2017/06/15(木) 06:00:00|
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三菱鉛筆 ボクシー UB-1006BXN



 1960年代末に登場した水性ボールペンは旧来の油性ボールペンより書き味よく、筆跡が明瞭で、1980年代には中高級化し、数千円の水性ボールペンが次々発売された。ゼブラ Be-pen、パイロット ローリート、ぺんてるローリー(現行品とは異なる)など各社から発売され、それらはほぼ同型(JIS水性A型)替芯を用いた。つまり使い捨てではなく、替芯を基に商品展開された。
三菱鉛筆が発売したのがユニボールUBR-300替芯で、EXCEEDシリーズそしてBOXY上級品に採用された。今回はそれである。
軸色4色、生産期間不明(おそらく1980年代後半~1990年代)、たぶん日本製。1,000円。
 本品を紹介する前に、訂正したいことがある。「高級感への第一歩は替芯を金属芯化すること(高級品は中身からして違うことを、金属芯で印象づけられる)」と書いたがあれは誤りだ。高級化への第一歩は、長期に亘って使い続けられること、消耗品供給が続けられること、金属芯化はその次の段階、と修正しよう。そして日本製は生涯つきあえるものじゃない。
だから安物なのだが、当時流行した水性ボールペンの替芯は今も供給され、日本製ボールペンも高級化を志向していたことが窺える。

 Oリングをはめたグリップ「リングリップ(後年リンググリップへ改称された)」は当時の同社製図用シャーペンM3-1052にも見られる。
通例、キャップ式筆記具には、グリップに相当する「首軸」があり、ふだんはキャップに覆われているが、これは胴軸前部がグリップを兼ね、つねに露出している。首軸は極端に短く、口金の台座でしかないうえ胴軸と分離しない。
首軸が無いといったほうが適切な形式で、キャップを開けたのち、グリップを握り直すことなく書き始められる。そして直筒軸のため段差がなく握りやすい。ラミー ロゴ万年筆も同じだ。
多くのキャップ式筆記具では、首軸と胴軸の間に段差がある。評価が高い万年筆はこの段差が小さい、もしくは意識させないものだ。本品も同様である。
 キャップは胴軸と同径、長さは37.5mmで長すぎず短すぎず、後装してもクリップが干渉しない。

 直筒軸は、1920年代ころ登場した「流線型」によって時代遅れとなり、20世紀後半、モダンデザイン再評価とともに再登場した。そして流線型とモダニズムは奇しくも同時代のデザイン潮流だった。

 ABS樹脂軸は軽く、金属製替芯は重く、適度な重さと安定感がある。
キャップ式ボールペンはペン先ががたつかない。本品の胴軸内奥にはばねが仕込まれ、替芯を前方へ押しつけてペン先揺動を解消する。
口金をねじって外し替芯交換。 [三菱鉛筆 ボクシー UB-1006BXN]の続きを読む
  1. 2016/02/16(火) 06:00:00|
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ゼブラウィング スタイラスC1 P-ATC1


ゼブラ 水性ボールペン替芯 JSB-0.5芯 B-RJSB5-FB ブルーブラック 10本 ; Amazon.co.jp
ゼブラ スタイラス ; Amazon.co.jp検索

 ゼブラウィング名義で発売された短い油性ボールペン。今月のタッチペン/スタイラスのなかで最も感度高く、生身の指の代替たりうる。軸色5色、2014年2月発売、中国製。
スタイラスは導電性ゴムボールペン替芯はゼブラ4C型
・ペン軸は適度に太く、スマートフォンに合わせたような短さ。これが合うスマートフォンケースがあるかはわからない。
・アルミ軸の色は良いが表面仕上げがあまりよくない。しかしそれはこのブログ画像に写らない程度のものである。
・(Amazonカスタマーレビューによれば)幅広クリップは壊れやすいらしいが私有品は不具合ない。もっと尾端側へ付いていてもいい。
・口金から芯先へ至る輪郭がよく、芯先を見やすい。
・純正替芯の場合、芯先ガタつきが殆ど無く、他社製替芯ではガタつきやすい。とてもふしぎだ。
・芯先揺動(ガタつき)は、下軸を引き抜き、位置をずらして組み立てれば解消できる。
 回転方向は軸尾側から見て反時計回り。回転繰出機構は作動が重く、しかしなめらかにヌーッとクロスのようにおよそ240°回転する。が180°でも操作可能。片手で繰り出すこともできなくはないが難しい。
作動の感触や基本的な部品構成がラカーノやボールドミニと同じ、製造工場も同じかと思ったら部品互換しなかった。
ゼ)本品
マ)マークス ボールドミニ
サ)サカモト スマートアルファ2
ラ)ラカーノ トラベラー

 替芯交換は、1:下軸(前軸、グリップ部)を引き抜き、2:黒いつまみをねじって外し、3:替芯を引き抜いて交換。上画像の製品はすべて同方法。本品は黒つまみを延長、長い爪にも対応している。機構部には潤滑油が塗布されているからあまり触れずに行う。
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  1. 2015/07/24(金) 18:00:00|
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サカモト スマートアルファ2


サカモト おやつマーケット:Amazon.co.jp検索

mimiペン:Amazon.co.jp検索

 おやつマーケットやミミペン等のファンシー文具で有名なサカモトから出たファンシーではない製品。軸色3色以上、2011年?発売、台湾製。
 静電容量式タッチペン/スタイラスはペン軸にゴム等絶縁体を使えないために、フィッシャー ブレット並みに簡素な見た目になる。スタイラスは金属繊維ボールペン替芯はJIS油性D型

 直筒軸の重心はスタイラス寄りで、ボールペンとしてはペン軸を長めに握って書く者に向いている。またクリップをずらして位置を変えられる。但し堅い。

 ボールペン回転繰出機構は作動が重く、しかしなめらかにヌーッとクロスのようにおよそ240°回転する。が180°でも操作可能。片手で繰り出すこともできなくはないが難しい。
作動の感触や基本的な部品構成がラカーノやボールドミニと同じ、製造工場も同じかと思ったら、こちらは台湾製で部品互換もしなかった。替芯だけは互換する。
 タッチペン/スタイラス回転繰出機構もボールペンと同じ感触で回り、回転角が約720°、二回転する。
回転方向は前後で同じ、スタイラス側から見て反時計回りに回す。
ゼ)ゼブラ スタイラスC1
マ)マークス ボールドミニ
サ)本品
ラ)ラカーノ トラベラー

 替芯交換は、1:前軸(グリップ部)を引き抜き、2:黒いつまみをねじって外し、3:替芯を引き抜いて交換。左画像の製品はすべて同方法。機構部には潤滑油が塗布されているからあまり触れずに行う。
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  1. 2015/07/24(金) 06:00:00|
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三菱鉛筆 ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000第二回


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 10本セット(黒5本・赤3本・青2本) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 組み合わせ自由10本セット(黒・赤・青・緑) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン SXR-80-07/0.7mm 替芯選べる10本セット(黒・赤・青・緑)

 ゴムグリップには経時劣化する欠点がある。→nlog(n): JETSTREAM 4&1 の替グリップ問題。私はリンク先ほど使い込んだことはない。
やがてべたついてぬるつくゴムグリップを舛田歯科医院に頼んで革へ張り替えていただいた。本体別・送料込みで一千円かからず(2014年9月現在)。一気呵成に張り替えたという。
 縫い目をクリップ延長線上からずらし、ポケット生地と擦れ合わぬようにしてもらった。ゴムは布地を引きずるが革は障りなくポケットから出入できる。革の色を指定しなかったが軸色に合わせてくれた。
 握り心地は良好。隙間が見え、雨に濡れたこともあったが問題ない。
保革油をどこにしまったのか失くしてしまって油を塗らずに使っているが、ポケットに収めることを考えればそれでいいのだろう。

 やはりグリップ交換は商売になると思うのだが、パイロット ハイテックCマテリアル(木製のほか陶製グリップがあった)はあまり売れなかったようだし、ラミー アクセントは輸入中止となったから、ゴムグリップ流行は未だ衰えていない。由々しき事態だ、早く人々を目覚めさせなければ。

 本品の特長は重量の約半分を占める金属製下軸・前軸・グリップにある。
対して上軸・後軸が軽いから、口金近くつまりグリップ前部を握っても、前軸と後軸の接合面つまりグリップ後部を握っても重心を外さずに書ける。革へ張り替えてもこの重量配分は変わらない。
 プライム3は重心位置が本品に近いが重量配分が前部に集中しておらず、金属軸に慣れていなければ少々扱いにくい。
プライム3&1は重心位置が本品より後ろ寄りで、万年筆等を使い慣れていなければ扱いにくい。高級品は必ずしも万人向けではないからそれが妥当だ。
 よって、多数派の社会階層に合わせたいちばん廉い4&1がいちばん扱いやすいのは必然。つまり日本の筆記具は安物に基準を置いている。だから感性が乏しくて高級品を設計製造できない、のではなく、ボリュームゾーンに合わせたのみ、と思いたい。
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  1. 2014/12/12(金) 12:00:00|
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三菱鉛筆 ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000第一回


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 10本セット(黒5本・赤3本・青2本) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン 0.5mm 替芯 組み合わせ自由10本セット(黒・赤・青・緑) SXR-80-05


三菱鉛筆 ジェットストリーム 多色ボールペン SXR-80-07/0.7mm 替芯選べる10本セット(黒・赤・青・緑)

三菱 SXR-80:Amazon検索

 プライム以前、アルファゲルSXN1000とともに高価格帯ジェットストリームだった多機能ペン。五芯・二機能(黒赤青緑ボールペン+0.5mmシャーペン)、摺動式、2008年11月0.7mm発売、2010年2月0.5mm発売、軸色6色以上、日本製。この銀色軸は0.7mmボール径。
替芯はJIS油性B型より短いSXR-80

・金属製下軸・前軸・グリップが重量の約半分を占める。
・対して上軸・後軸が軽いから、口金近くつまりグリップ前部を握っても、前軸と後軸の接合面つまりグリップ後部を握っても重心を外さずに、ボールペンに最適な筆記角度で書ける。
・ゴムグリップは硬め。やはりべたついたり油(可塑剤)が滲みだしたりするという。→nlog(n): JETSTREAM 4&1 の替グリップ問題。これについては第二回で改造を頼んだ
・後年2010年、木製グリップのピュアモルト ジェットストリームインサイドが発売され、予約された小売店まであったらしい。
・スライドレバーは銀色軸では明灰色に、淡紅色では薄桃色にするなど、軸色との統一感を図り、色標は指掛けに埋めこまれた。
・当初色標と指掛けは面一だったが2010年ころから凶々しく出っ張り、側方からも見えやすくなった。
・黒インクと赤インクが隣り合っていない。
・金型分割線が見える合成樹脂製上軸を金属に見せかけるのは材料をごまかす俗悪な処理だが、俗悪たらんと開き直って金属と同じくらいの光沢で、その欺瞞を覆い隠している。
・金属調塗装された上軸に対し頭冠キャップが塗装されず、外観に統一性が無い。黒軸除く。
金型を更新したのか細かく変更されている。銀色が旧く、赤が新しい。
◆替ゴム:シャープ消しゴムS(SKS)
クルトガスタンダードM3/M5/M7-450、スタイルフィットマイスターUE5H-508等と共用。
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  1. 2014/12/12(金) 06:00:00|
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三菱鉛筆 GL100スペースラブ

 なぜ加圧式ボールペン、パワータンクは野外用ペン軸ではないのかという疑問がある。
加圧式といえばトンボ エアプレスのような野外用や同XPAあるいはヴィクトリノクス シグネチャーのような携帯用フィッシャーのような極限環境向けと考えがちだが、三菱鉛筆は異なる見方をしていた。過去同社が発売した加圧式は、消せるボールペンであったりOCR用であったりXYプロッタ用であったり、当初から野外用途を全く指向していなかったことがケルボとノンボテの歴史から推察される。
→「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら… その10 三菱鉛筆の社史より: けふこの本棚と文具の引き出し
→NON・NONボテ??三菱鉛筆国産初の加圧式ボールペン│Taniy日誌


生産期間1982 - 2000年? 百円税別、使い捨て、おそらく日本製。
尾栓は後付けらしく、バリがあったりなかったり。バリがあるペン軸はペン先側が僅かに太く、鞘が深く入らん。

 「宇宙時代のSPACELAB」だが全く事務用で、極限環境を意識した形状とは言えず、また航空宇宙機関に採用されたという話は聞かない。
 JAXAや海保や自衛隊をわきに置くとしても、何かといえば土建行政を求める日本において、毎夜道路工事をしている都下において、野外仕様筆記具需要がないはずがない。冷たい夜気をものともせず書ける加圧式は、ゲルインクや低粘度油性普及以前なら、重宝され地歩を固められただろう。

 2008年にパワータンクスタンダードをアースウォッチ・ジャパンに寄付するなど同社も野外用途をなんにも顧慮していなかったわけではなく、そして、調べてみると2002年にストラップ付き加圧式ボールペン、プレイヤーズ パワータンクインサイドSD-680-P07, 680円も発売していたが芳しくなかったようである。その後に登場したパワータンク スタンダード200円が当たって野外用への興味を失ったのだろう。
 結局は価格であった。もっともSD-680-P07の価格に納得できた者は稀だったと思う。
※資料、同社2002年カタログ
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  1. 2014/11/12(水) 18:00:00|
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三菱鉛筆 ジェットストリームプライム3&1 MSXE4-5000


ジェットストリームプライム;Amazon検索

三菱SXR-200;Amazon検索
ジェットストリーム プライム 替芯 0.5mm 黒【5本】
ジェットストリーム プライム 替芯 0.7mm 黒【5本】
ジェットストリーム プライム 替芯 0.5mm 赤【5本】
ジェットストリーム プライム 替芯 0.7mm 赤【5本】
三菱鉛筆 ジェットストリーム PRIME用替芯 SXR-200-07/0.7mm(黒5本・赤3本・青2本)セット
三菱鉛筆 シャープ替ゴム A

 入荷したそばから売れると評判の多機能ペン、ジェットストリームプライムの高いほうである。2013年10月発売、日本製。
同社SE芯(JIS油性D型)をジェットストリーム化したSXR200替芯を用いる。四芯・二機能(黒赤青ボールペン+0.5シャーペン)、回転繰出式、軸色2色。最大軸径がSXN250と同程度、つまり一本の細さで四本ぶん。
 そのかたちは少し奇妙で、後軸は万年筆の鞘を模しておらず、回転部のズレを覆う帯金がそこには無い。従来の高級筆記具に見られる要素・定型を利用せず、どこかから新たな定型を探してきたか、つくりだしたようである。

 後軸と中軸の境にある回転部には、帯金の代わりに段差が設けられ、それが手帳のペン差しにひっかかるとAmazonカスタマーレビューで指摘されている。これについては申し訳程度のペン差ししかつけない手帳会社を責めたいところだ。ここだけはモンブランを見習うべき。

 重心位置が中央やや後ろ寄りにあり、ジェットストリーム4&1(画像内銀色軸)で書き続けてきたなら違和感をもつに違いなく、これを買って後悔したひともいると思う。そんな人々にはプライム三色ボールペンSXE3-3000が合うだろう。

 ではこちらはどうかといえば、画像に掲げた三本のうち最も短くて細身、手帳を入れたポケットの隙間にうまく収まり、作動範囲が少ない(操作のために手指を大きく動かすことがない)機構のため、立位でも操作しやすい。このとき重心が後ろ寄りなのも不利にはならなかった。回転部がその近辺にあるからだ。
 したがってよく携帯しているのだが、私はシャーペン付属に利便をあまり感じない。それよりは四色ボールペンがよいと思っている。
ビクーニャEXでもおんなじことを書いたがシャーペン機構部をボールペン把芯管に取り付けられれば、または把芯管をシャーペン・ボールペン共用にすれば容易にヴァリエーション展開でき、仕向地や需要の変化に合わせられ、OEM生産でも優位性を保ち続けられるのではないか。

●操作法
・ペン軸をひねって(回旋して)ボールペンを繰り出す。耳障りではないが作動音あり。
作動が重い。注油しても重い。部品を間違えて組んだんじゃないかというくらい重い。店頭見本はもっと軽くなめらかだったから、バラツキがあるか初めのうちは渋いのかもしれない。
・色を選択するにはペン軸を90°ずつ回して、黒→赤→青→シャーペン→黒……と繰り出し、任意の位置で停める。逆回転可能、片手で操作可能。
黒と赤が隣り合っているのがよい。
ノック式にせよ回転式にせよ繰出式ボールペンはその芯先がガタつく。本品もその例外ではないが、実にうまくごまかしている、いや回避している。
クリップを上向かせ、手に干渉しないように握ると、芯先ガタツキが解消する。回転繰出式かつ複芯式だからこその仕掛け。
・シャーペンは、その機構部を繰り出したのち上軸・後軸全体を押してノックする。ノック負荷約1.25kg。

 クリップとペン軸との隙間が約2.5mm。やや幅広なクリップはポケットに挿しやすく、少しやりづらいがラシャ地等にも差せる。強度上の不安もなく回転操作時にもぶれない。
 回転繰出式は色標示が不明瞭なことこのうえないが、本品はクリップが指示器となってたいへんわかりやすい。

 プライムのアイコンたる青いファセット飾りはその裏側も多面体。よく見たらプライム三色もそうだった。あちらより大きいファセットながら、あれほど外側へ突き出ておらず輪郭線内に収まっている。意外に目立ちにくい。
 この飾りが酷評されているのは、ここだけが守旧的なブルジョワ趣味というだけでなく材料が代用だからだ。使用者がその真贋を判じられない眼力の持ち主と侮られかねない。高級品なのだから、天然にせよ人工にせよせめて本物の石を使うべきだった。
 これが蛇足とはいえ、(Amazonカスタマーレビューのように)あれほど目くじらたてることもないと思うが、もしかしたら三菱はユーザを試しているのではないだろうか。高級品にもかかわらず材料をごまかしている印象を与える品でも、ジェットストリームなら買うか試しているのではないだろうか。

◆替えゴムA SKA, φ4.5mm×12.8, 5コ入り
黒色にすべき。

 頭冠・天冠、先軸・下軸のねじにはゆるみどめOリングが仕込まれている。
サラボ等では先軸にねじを使わず嵌めていたが、本品は螺合である。
回転操作中にそのねじがゆるむことはあるか?
片手で操作しているときにはゆるまない。どちらへ回しても。
両手で操作したときにはゆるみ、外れる。
両手で操作するなら中軸(色標示部)をつかんで回す。
関連記事→付録:複芯・多芯式を片手でひねる
 替芯交換はその先軸を外し、替芯を引き抜いて行う。
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  1. 2014/08/30(土) 06:00:00|
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