アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

ロットリング バリアント第三回

 ユニット化されたバリアントには様々な拡張部品があり、三種の姉妹品があった。
・胴軸
軸両端にペン先を取り付け、太線と細線を一本で使い分けられるダブルホルダー515 200と通常のシングルホルダー515 201がある。廃番。

・インクカートリッジ
現行品と同型。6本入り(現行5本入り)。

・コンパスアタッチメント
コンパスの穂先と差し替えて製図ペンをコンパスに装着する。接続部φ3.0mm(533 330),φ3.3mm(533 333)と3.5/4.0両用(533 345)ドロップコンパス用φ3.5mm(533 350)の4種。

・ジョイント515 270
ステンシル板で文字を書く為、胴軸を斜めに装着する。

・ルーペ540 110
首軸胴軸間に装着、ニブを拡大する。廃番。

・クリーニングボックス
バリアントとイソグラフを一度に4本まで浸けおき洗浄可能。名高いロットリング濃縮洗浄液10パックつき。
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  1. 2008/07/30(水) 06:30:55|
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ロットリング バリアント第二回

variant, 世代分類は非公式かつ推測。部品は世代間で完全互換
-IIIIIIIVV
品番
*は線幅
11**11**110 ***110 ***4
線幅0.1(赤),0.15(白),0.2(黄),0.3(灰),0.4(茶),0.5(クリーム),0.6(青),0.8(緑),1.0(苔桃),1.2(黄橙)
品名のみ社名ロゴいり新ロゴ
内鞘
ラピッドグラフと同型ニブ先端-内鞘間が長いシリコーン球入り
ニブ
右端は廃番後のニブ
金具留樹脂留
ねじ山径7.2mm,通気溝終端がニブ下端まで通っているねじ山径7.3mm,通気溝終端が下端まで通っていない
インクタンク
約1.3ml約0.8ml
胴軸ダブル
赤い輪に社名刻印軸側面に社名印刷
胴軸シングル
軸側面に旧ロゴ新ロゴ
不明キャラメル窓つき窓なし、1984年2月21日以降胴軸つき(日本のみ?)
付属品
取説、吸取紙、ニブキイ取説、ニブキイ
ニブキイ
内径が若干緩い内径がきつい

 ニブの側面はニブキイで回せるよう面取りされ、そこから少しだけはみ出した色輪がニブキイに嵌り、脱落を防ぐ。 注入式のためインク容器はスポイト型。赤インクが旧型、青インクは後期。
  1. 2008/07/30(水) 06:30:30|
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ロットリング バリアント第一回

 生産期間1959-1985?年、バリアントは万年筆然としたラピッドグラフから脱却、クリップと吸入機構を廃して注入式(点眼式)を採用、胴軸に至っては別売りするなど各部をユニット化して製図用に特化し、ロットリングを製図ペンの代名詞にするほどの名声を得た。

線幅表示:天冠、ニブ
線幅識別色:鞘下端、ニブ、首軸下部
鞘や首軸を縁取る色は線幅によって色分けされ、例えば0.1mmは赤、0.3mmは灰色となる。配色は同社の独自設定。
 別売りされた拡張部品には、両端にペン先を取り付けて太線と細線を使い分けられる胴軸(ダブルホルダ)や、コンパスに取り付けるためのコンパスアタッチメントがあり製図ペン専用コンパスも開発された
 このような、首軸を中心とした体系的な部品構成と運用法はその後のロットリング製図ペンの基準となり、他の多くの製図ペンも倣ったが、ダブルホルダやクリップの無い鞘は継承されなかった。※クリップの無い鞘はファーバーカステルTG, 不二ゼット万年筆テクニエース、ウチダ リバーペン、サクラヌーベル グラファー、ライオン事務器 エログラフに採用された。 [ロットリング バリアント第一回]の続きを読む
  1. 2008/07/30(水) 06:30:00|
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ロットリング ラピッドグラフ第二回

鞘5~6g+軸10~11g,480~570°で鞘が外れる。
線幅:天冠、ニブ、胴軸
インク窓なし。ティクと多くの部品が互換するが、材料は違うらしくティクのように収縮しない。
rapidograph,1960s
-左:初期、右:後期
クリップ
段差の有無がある

ごく初期は天冠と内鞘が一体化し外鞘に空気孔がある
ニブ
インク導管4mm長、定規にあてがうため先端が一段細い2ステップペンポイント加工が施されている。
VLニブには赤い輪が印刷され、10種の線幅が販売された。後期は溝のピッチが1.5倍で、バリアント用と全く同じものが取り付けられて流通したようだ。
首軸
ピストンノブ
初期はノブがピン止め、後期は回すと後退する

共にキャラメル箱。後期はバリアントと共用
付属品
取説、吸取紙、ニブキイ
ニブキイ
後期の円錐型はニブを保護できる
  1. 2008/07/20(日) 06:30:30|
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ロットリング ラピッドグラフ第一回

 1953年、アメリカにて先行発売されたピストン吸入式製図ペン、DIN15規格に準拠した0.1~1.2mmまでの9種(のち0.15mmが追加され10種)の線幅が販売された。廃番年不明。
ロットリングが日本に紹介されたのは1961年(恐らくは海外事務器による)、手持ちのラピッドグラフは全て国内で入手したものであるから1960年代以降、古くとも1950年代後半以降の製造と考えられる。
 リープ社(現ロットリング)の主力製品であった尖筆型万年筆ティンテンクリのニブは管状だったため、直立させると一定の幅で線を引けるうえ定規にもあてがいやすい。
そのことに最初に気づいたのが誰かはわからないがリープ社はそれを製図向けに転用、"ラピッドグラフ"を発売する。
 当時、製図の墨入れに多用されていたのは、嘴のような二枚の金属板の隙間に一滴ばかりの墨汁を垂らして線を引く、線描距離が短いカラス口であった。対するラピッドグラフはティンテンクリと同じくピストン吸入式でインク容量約1.4mlであり、線描距離は飛躍的に伸長したのだった。 [ロットリング ラピッドグラフ第一回]の続きを読む
  1. 2008/07/20(日) 06:30:00|
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ロットリング ティンテンクリ第二回

 中針式、中空式とも呼ばれる尖筆型万年筆は1879年に発明された管状のニブと棒状の栓を持つインク導管で、インクの流れをラムネ瓶のように制御する。ねじ部の螺旋の溝は通気溝。
 ニブを下に向けると内部の棒が下降してインクの流れを遮り、ニブが紙面に触れれば先端から突き出たワイヤ(中針)が押されて内部に引っ込み、棒を押し上げてインクを流す。入れ替わりに通気溝から空気が入る。
原型となった尖筆型の棒状の栓は長大なものだがリープはこれを小型化、またインクの流れを完全には遮らないようにしている(乾燥防止のため?)。

 ニブは中字(0.75mm径(公称0.5))と細字0(0.3mm径)の二種。黒と透明があるが細字は透明ニブにしかないようだ。画像の黒ニブは後期型、尾端の部品が樹脂製。
ラピッドグラフ用VLニブは先端の導管が1.5mm長くティク用細字も同じく長い。
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  1. 2008/07/10(木) 06:30:30|
  2. 万年筆Fountain pen
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ロットリング ティンテンクリ第一回

 Tikuと略称され、ロットリング創業時から1983年前後まで生産されていた尖筆型(Stylographic/Tubular)ピストン吸入式万年筆。品名のTintenkuliは独語で記者や事務員の俗称、日本での品名はチクスタイロペン。
樹脂鞘の018 111と金属鞘の018 117があり最終価格は共に3500円、その前は2800円だったようだ。ここに取り上げるのは'70-'80年代製造品。設計変更回数は不明だが'60年代以降変化しなかったと考えられる。
 鞘5g(117は7.5g)+軸10g,重心は先端から軸長比50%-53.5%にあり、鞘は390°で外れる。
 1953年に発売されたロットリング最初の製図ペン"ラピッドグラフ"(左側)は本品が原型。ラピッドグラフ用VLニブはほぼ同じもので互換性があり、これを流用した細字は筆記用にもかかわらず2ステップペンポイント(先端が一段細い製図仕様)である。
 同構造ニブは製図ペンとして現在も製造中、筆記用としてはアルトロが継承し、姿形はルネッサンス万年筆(日本未輸入)が継いだが二種とも廃番。
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  1. 2008/07/10(木) 06:30:00|
  2. 万年筆Fountain pen
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