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ぺんてる ビクーニャ BX157



ぺんてる ビクーニャ;Amazon検索

ぺんてるビクーニャリフィル赤インク10本
ぺんてるビクーニャリフィル青インク10本
 電子文書化とゲルインク台頭により衰退するかに見えた油性ボールペンはしかし、低摩擦化によって再興を始めた。それに与らんと、また首位を譲らぬ三菱ジェットストリームSXNを追い抜こうと、ぺんてるはそれ以上の低粘度油性インクを得て2010年2月にビクーニャを発売した。日本製?

 胴軸は口金まで一体でペン先はがたつかず、軸形はパイロットSシリーズに似たコンセプト。あれより握把が短いのは、ボールペンの平均的筆記角度75°前後に合わせたためと考えられるが50°でも書ける。
軸材はべたつかずPCとPE系?エラストマとの多層成形。色樹脂層の厚みで濃淡と流線を表現した模様は、機能と直結しないからか不評。

 ノックストロークは平均的ながらボタンが深く入り込まず、押しすぎによる不快感がない。
クリップ基部を回して替芯交換。クリップは定位置で止まる。

 替芯XBXM7H、0.7mmボールのみ(のち0.5mmXBXM5Hが追加された)、φ3(内径1.6)×106.5mm、ペン先径2.3mm。筆記距離450m。黒赤青3色。顔料系、油性に特有の光沢はない。初めは筆線が太め、やがて他製品並みになる。
 インク粘度は旧来品の1/40、他社製低粘度油性の1/5、JISが定めるインク粘度から逸脱した随一のなめらかさ。反面、耐水・耐アルコール性は低い。
 書き味はゲルインク並み、速乾性は三菱SXNを上回り筆記後2秒で乾く。書き出し擦れは僅少。 [ぺんてる ビクーニャ BX157]の続きを読む
  1. 2010/03/20(土) 06:30:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
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MMM ナック ジェットペンシル

 軸にはNAC [MMMロゴ] READY PENCIL ・0950・とあり、箱にはジェットペンシルともある塩ビ製?複動回転式0.9mmシャーペン。中華民國はMagic Manufacturing & Marketing CORP.製。
生産期間不明(1970年代?-80年代?)、部品数6点、φ8×132mm,3g,芯繰出量1.3mm/回転、可納芯長50.7mm,残芯4.2mm,予備芯収納不可、1箱60円6本入。オークション品ではなく店頭在庫品だが、この価格が入荷当時の値かは不明。
 軸前部の灰色部品を回して操作、回転式に慣れていればさほど労せずに片手で芯を繰り出せる。但し6本中2本は作動が鈍い。芯が最前進しても排出されず、摘まんで抜き出す必要がある。
軸の剛性は低く筆記中にも少し撓み、書き心地は良くない。芯は粒度が粗いのかそれとも湿気にやられて変質したのか書き味は少し渋い。
 前回記事で引用した世界大百科年鑑1979(平凡社,1979)文房具・事務用品の項(野沢松男筆)の「100円のシャープペンシルが1978年の後半市場をにぎわした」記述に関し各社に百円シャーペン発売年を訊ね、たいへんなご協力をいただいた。深く感謝する次第。 [MMM ナック ジェットペンシル]の続きを読む
  1. 2010/03/15(月) 06:30:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
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ゼブラ ノックペンシルM-1414

 1980年11月に発売され2001年に廃番となったゼブラノックペンシルM-1300は初の百円シャーペンとして知られる(ゼブラのあゆみ後半 *1)。それを透明軸にしたのがM-1400(1988年廃番)、今回のM-1414は更に外装フィルムで装飾したもの。この図案は現在では許されないだろう。しまうまくんなら許される。
φ8×141mm六角軸は鉛筆のような軽さ4gで広く普及した。芯径.5mm,スリーヴ長2.5mm,殆ど樹脂製でチャックすら樹脂成形品。金属部品はスリーヴ、締め輪、ばねの三点しかなく突針もクリップもない。
 本品の軸長はkoh-i-noor5201/5216やトンボH-450,パーカー75万年筆,三菱クルトガとほぼ同長で、ペリカンM400も同程度。今も昔も取り回しやすい軸長と認識されているようである。

 腕時計用部品並みの精度が要求されるチャックを仕込んだシャーペンはかつて高級品だったが、いつからか低価格化、ついにM-1300が出現、百円シャーペンは技術の進歩があらゆるものを一般化させ陳腐化させる一例でもあった。しかしこれらが時代を画した傑作という評価は揺るぎなく、その恩恵に浴した者も多いだろう。鉛筆を使い続けた私も例に漏れなかった。ただ当時の使用品は既にない。

 日本鉛筆工業協同組合の鉛筆生産数量と小学児童数の推移を見れば、1980年つまりM-1300発売年の鉛筆生産は児童数増加に反して大幅減産*2、他方シャーペン生産高が第二次石油危機にも関わらず増加したことが日本統計年鑑(総務庁)*3からわかる。 [ゼブラ ノックペンシルM-1414]の続きを読む
  1. 2010/03/10(水) 06:30:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
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