アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

ロットリング コンパス用芯ホルダーR538 238とステッドラー製図器鉛筆部556 92



 小豆色のロットリングR538 238:S0271550は未輸入品(生産期間1989-2004年)、青いステッドラー556 92は550円(生産期間1985-2001年)。おそらくドイツ製。2mm、ドロップ式、前装式、芯径標示なし。
 共に製図ペン専用コンパス用。そのほかコンパスアダプタ/アタッチメント/リングを介して通常のコンパスとも組み合わせられる。

 ロットリングの2mm芯ホルダはコンパスに付属しないどころか輸入もされなかった。
 旧来のコンパス鉛筆部を廃した製図ペン専用コンパスに芯ホルダを取りつけるのは、その利点を損なうものとロットリングは考えたのだろう。
私も賛同する。しかし、専用コンパスに付属する.5mm芯シャーペンもまた不足しているように思われた。有用なのは.3mm芯だ(.5mm芯を斜めに接紙させて細線を引く方法は私の考えにはなかった)。
 一方ステッドラーの芯ホルダ付きコンパスはシャーペン付きより少々廉かった。
であるからして、価格がやや低い2mm芯ホルダ付きコンパスを買ってコンパス用シャーペン.3mmを買う、と結論したわけだが、2mm芯を芯研器で研ぐと0.2mm芯より細い線を引けるのだから、シャーペンが小型化されたからといって(新たな手段が提供されたからといって)旧来の2mm芯が即座に不要とされず使われ続けた理由がわからないでもない。
 現在はこれら製図ペン型芯ホルダ/シャーペンではなく、その小型化されコンパスの一部品となったシャーペンウチダ マイクロアタッチメントステッドラー956が残っている。

 ステッドラーは芯先を斜めに削って出荷している。本品はコンパスに螺合するため、平研ぎの場合、装着後に芯先の位置合わせをするか研ぎ直さなければならず、私は横着して円錐状に芯研している。
 本来の平研ぎchisel pointは細線を長く引けるよう、鉛筆の芯先を板状に削るもの。

適合芯研器:平型芯研器やDUX3250、ウチダ蓋付き芯研器
回転式では両品共に適合品なし。芯を15mm以上出せば辛うじてロットリングR505 250N青差込口でステッドラーを、差込口を外してロットリングを削れる。
ここでは、芯研器に合う別の芯ホルダで芯研し、芯を本品に移している。 [ロットリング コンパス用芯ホルダーR538 238とステッドラー製図器鉛筆部556 92]の続きを読む
  1. 2012/06/24(日) 06:30:00|
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ステッドラー 製図器シャープ部556 93

 ロットリングと同じくステッドラーもまた製図ペンと専用コンパスを発売、コンパス用シャープペンシルはロットリングに先駆けて発売した。生産期間1985-2001年、850円、ドイツ製?

芯径:品番
.3mm:556 93
.5mm:556 95
.7mm:556 07
.7mmのみ品番に0が入る理由は不明。
他に2mm芯ホルダ556 92があり、専用コンパスには556 95または556 92が付属した。
芯径は胴軸表記と口金の線刻、色別ノックボタンで表され判別し易い。

消しゴム・突針なし、スリーヴ長4mm、口金はマイクログラフF共用。
真鍮製チャック、芯繰出量約0.7mm/ノック(芯径.3mmの場合)。60mm長の芯を収められるが二本めからは折らないとならない。

 前後二ヶ所にφ10mmねじ。ロットリングとほぼ同径同ピッチ、長さを考慮しなければ交換可能。
左)後部ねじでコンパスに取り付ければ、製図ペンより約1.5mm短くなり、
右)前部ねじでコンパスに取り付ければ、製図ペンとほぼ同長となる。但し初期型は0.5mmほど短くなる。

ノックボタンの形と色によって三型があり、初中後期を表していると推定しているが、それぞれの生産時期は不明。
初期
直筒ノックボタン、青一色
中期
ボタンがiso9175 Wikipediaに沿って色別される(2mm除く)。
手元には.7mmしかないがStaedtler Circofix Drafting Leadholders | Leadholderで他の画像が見られる。特殊なペン軸はおそらく日本未輸入。
後期
円錐台形ボタン、iso9175識別色
直筒ボタンが専用コンパス中期型の二叉脚内側に干渉するため(下画像緑矢印部)円錐台形へ変更されたのだろう。またねじ間が0.5mm短くなった。
 ステッドラーがW.Germany表記を導入したのはどうやら1980年代末で、ここではGermany刻印よりW.Germany刻印のほうが新しい。 [ステッドラー 製図器シャープ部556 93]の続きを読む
  1. 2012/06/18(月) 18:00:00|
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ロットリング コンパス用シャープペンシル R538 233 S0271520


 穂替えを特長とする独式製図器も、差込径が異なるとその合理性が損なわれた。
製図ペン専用コンパスは複数ある穂替え差込径を廃しφ10mm(φ10.15mm)ねじに統一したが鉛筆部も廃したため、φ10.15mmねじを加工した鉛筆インサートR538 208が造られ、のち1989年に製図ペンラピッドグラフIPLを象ったシャーペンへ更新された。ドイツ製? leadholder.comでは2007年廃番となっている。→rotring Compass Pencil | Leadholder
 これも製図用シャーペンそしてコンパスアタッチメント/アクセサリの一種、品名が示す通りコンパスに取りつけ、円作図に供する。20世紀後半の西ドイツは製図用品大国であったと、この種の製品を見て思う。

 コンパスの穂先に直接シャーペンを組み込まず、わざわざ製図ペンを模したシャーペンを造って専用コンパスに取り付ける迂遠な方法を採ったところに、製図ペン──同社基幹商品を中心とする設計思想が見られる。
 このロットリングの思惑は独式製図器をさらに合理化させたのであったが、このような、コンパスにしか使えそうにない大仰な製品を要する逆説的状況を招いた。本品がさらに発達進化して汎用(多目的)になっていたかもしれないが、時代はさらに広い汎用性を持つ電子化へ転換する。
 現在、割高な製図ペン専用コンパスは廃番となり、同社は既存コンパスとの妥協点としてコンパスアタッチメントを残している。

独名Bleieinsatz, 英名Lead insert
芯径:品番:サンフォード品番
.3mm:R538 233:S0271520
.5mm:R538 235:S0271530
.7mm:R538 237:S0271540
他に2mm芯ホルダR538 238:S0271550があった。
芯径表示が胴軸の陽刻のみ、色別もされず判別し辛い。

消しゴム・突針なし、スリーヴ長2mm(2.5mmも存在)、大きな真鍮製チャックで芯繰出量0.5mm/ノック(芯径.3mmの場合)。60mm長の芯を複数本収められる。
製図ペン専用コンパスには538 235/.5mmが付属、これ以前は鉛筆インサート538 208/2mmが付いており、順次置換された。

 前後二ヶ所にコンパス装着ねじ。ステッドラーもほぼ同径同ピッチ、長さを考慮しなければ交換可能。
左:後部ねじで大コンパスに取り付ければ、製図ペンとほぼ同長となり、
右:前部ねじで小コンパスに取り付ければ、製図ペンより約1mm短くなる。
 小円作図で、シャーペン芯の繰出しぶんを見込んで短くしたと考えられる。ただステッドラーは逆の設計をしている。 [ロットリング コンパス用シャープペンシル R538 233 S0271520]の続きを読む
  1. 2012/06/18(月) 06:30:00|
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ロットリング ユニバーサルアタッチメントR533 360とR533 3600


ロットリング コンパス:Amazon検索
ユニバーサルアタッチメント:Amazon検索
 コンパスに多種の筆記具を取り付けるためのアタッチメント/アダプタ。
前回のコンパスアタッチメントは、製図ペンと運命を共にする専用品であり、それは環境変化に弱い。
対する本品には汎用性があり、専用品を一通り揃えることなく安上がりに済ませられる。
しかしユニバーサルアタッチメントというのは、筆記具の固定がやや不安定になり、専用品に比べれば期待するほど便利なものではなく、使い勝手はやはりあちらに劣る。
旧型R533 360
生産期間不詳。穂替え差込径φ3.5とφ4.0の接続棒2本つき、ねじを緩めれば接続棒を心棒にして回旋可能。
以前はφ3.0接続棒もつき、成形色が小豆色だった。
差込部のねじを緩めれば回転可能。
挟める軸径はカタログ上φ11.5mmまで、実際φ12.2mmまで。
新型R533 3600
穂替え差込径3.5/4.0共用、接続棒固定。
φ11.5mmまでの軸径を挟める。
差込棒はR533 345と同じ仕掛け。φ3.5コンパスには差込棒の細い部分が入り=浅く入り、φ4.0コンパスには差込棒の根元まで深く入る。

 両品とも傾斜して筆記具を取り付けられるとはいえ、取り付けた筆記具のペン先とコンパスの針先を揃えるのは困難。ペン先を中心(コンパスの脚間)に位置付けるには画像に示すほどの距離がいる。
とくに穂先が短いコンパスと新型の組合せでは、小円作図に不利となる。もっとも小円作図にはドロップコンパスや円定規が用いられるからこれでいいのだろう。

 筆記具を挟む部品が新旧異なり、ねじを回す方向も逆。旧型の谷型部品は新型のねじ棒に比べ筆記具を固定しやすい。
 なんでも旧い型がいいという、マニアにありがちな主張は避けたいところだが、これについては旧型を推す。
また製図ペンとくにロットリング純正を使うのであれば前回のR533 345を推す。

 見づらいが、旧型(右)のバーコードが49から始まっている。日本製だったのか!?

 同種品は他社製にもあり、当ブログではステッドラー万能コンパスリング742 70の記事がある。

 これら二品はAmazonアフィリエイト報酬により購入できた。感謝々々。
  1. 2012/06/12(火) 20:00:00|
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ロットリング コンパスアタッチメント R533 345


ロットリング コンパス:Amazon検索
コンパスアタッチメント:Amazon検索
 コンパスアタッチメント(コンパスリング)は製図ペンをコンパスに取りつけるための部品。穂替え差込径3.5mm/4.0mm共用。製図ペン装着ねじφ10.15mm(凹ねじ径9.6mm)。同社製はもちろん、多くの他社製図ペンに適合。ドイツ製? ブリスター包装。発売年不詳だが1983年には存在。
 古いバリアント取説に同種品が見られることから、一部は1960年代に発売されていた模様。その同種品には穂替え差込径がφ3.0mm,φ3.3mm,φ3.5mm,φ4.0mm四種あって、本品と異なりそれぞれの差込径専用だった。
1990年代に順次廃番となり、現在は本品とユニバーサルアタッチメントが残っているようだ。

 独式製図器は穂先を替え、鉛筆もカラス口も一本のコンパスで賄える。
穂替えできるこの特性が英式製図器より合理的な独式の独式たる所以、しかしコンパスの大小によって穂先の差込径や長さが異なることが往々にしてあり、その特性が見かけ上に留まる場合が少なくなかった。
 コンパスに沿うかぎり変わらない。同社はコンパス用製図ペンならぬ製図ペン専用コンパスを売り出す。二叉脚を持つ異形のそれは、複数の差込径を廃しφ10.15mmねじだけで製図ペンを直付けする。
 製図ペンもコンパスに合わせなかったわけではなく変化した。初期の製図ペンロットリングラピッドグラフは万年筆然としており、カラス口に取って代わるには円作図に不都合、そこで同社は各部をユニット化したバリアントへ変化させ、コンパスへ取りつけやすくした。しかしシャーペンほど小型化してコンパスの一部品とはならなかった。
 以後の製図ペンにも同径同ピッチねじを採用し続けた結果、ラピッドグラフIPLまで新旧問わずコンパスと連係する。また1970年代末あたりを境に他社製品もほぼ同径10mmねじを採用、1980年代中頃には十社以上に達し、製図ペンの独立性が独式製図器の合理性と共用化を高めた。
 その状況にあって既存コンパスとの妥協点がコンパスアタッチメントすなわち本品である。 [ロットリング コンパスアタッチメント R533 345]の続きを読む
  1. 2012/06/12(火) 06:30:00|
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ウチダ KD型708-1002 マイクロアタッチメント0.3mm

Amazonには内田洋行製図器が充実していることを知ったが時すでに遅し、品切れしつつある。

コンパスアタッチメント(Amazon検索)
 二十世紀後半、独式製図器が主流となり、製図ペンが登場し、シャーペンが細芯化され、製図用品が個々に発達した。残る課題はこれらの連係であった。
今月はコンパスアクセサリを数種紹介する。

 MSアタッチメントは内田洋行が販売する独式製図器用シャーペン、なんと回転繰出式0.3mm。.5と.7もある。1980年代発売、日本製?
廃番品かと思って改めて調べると現行品。思えば初めて手に入れた回転繰出式がこれだった気がする。
 製図用シャーペンはマニア間で人気ある分野だが、いかなシャーペンマニアといえどもこれを持っている者はそうはいないであろう。しかしちっとも自慢にならない。ちなみにぺんてるメカニカは持っていない。
 ノック式で同種の製品がステッドラーやロットリングにもある。

 前装式でシェーファータルガと同じ操作法。
一回転で芯を5mm繰り出し、25.5mm長までの芯を納められる。この形式の特長として残芯が短い。
他方、次芯を自動給芯することはおろか予備芯を蓄えることすらできない。しかしそれが一定の線幅で作図できる利点を脅かすものではない。

 独式製図器とはドイツ式コンパス類を指し、機械生産に適し穂替えできる形式。内田洋行はD型と呼ぶ。
この形式は穂先(コンパスの足先)を替え、鉛筆もカラス口も一本のコンパスで賄える。が、鉛筆部が2mm芯のままだった。
 1960年代に細芯化されたシャーペンに遅れ、コンパスが細芯化されたのはどうやら1980年代。通常の鉛筆/シャーペンに比べ、コンパスは筆圧をかけにくく芯先が摩耗しにくいこともあって細芯化が遅れたと考えられる。多色シャーペンが20世紀前半に存在(ドイツ製が主流)していたことから、おそらく技術的問題ではない。少なくともコンパス用.9mmがあってもおかしくはなかった。
 細芯化以前は(それ以後も)2mm芯をやすりや刃物で平研ぎしていた。また芯研器を使えば2mm芯を0.2mm芯より尖鋭に研ぐこともできた。
 本品のアタッチメント/穂替え差込径が呼び寸φ3.5mm、実寸φ3.4で他社のコンパスに合わないことがある。
画像のタケダ(武田製図機械製作所)製コンパス鉛筆部と長さが合うのに差込径が合わず惜しい。普段よりねじをきつく締めるとなんとかなる。
 このタケダの鉛筆部はreverse twist lock clutch. チャックが露出し、極めて短い芯をも把持できる。
ドロップ式(スプリングクラッチ)以前の芯ホルダにも採用されていたこの形式が鉛筆補助軸に採用されないのがこれまた惜しいことだ。
 このようにシャーペンやカラス口は短小化してコンパスの穂先となったが、コンパスの差込径ごとに大きさが異なっていた。
例えば同社のコンパス用シャーペンには三種ありサイズが異なる。その詳細は公式製品カタログ|内田洋行を参照されたい。本品はSE・QB穂替コンパス用。
 次回は異なる穂替え差込径(接続径)に対応する製図ペン用コンパスアタッチメント。製図ペンはシャーペンほどコンパスに寄り添わず、その独立性を保っていた。
  1. 2012/06/06(水) 06:30:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
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