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パーカー51

 http://www.parker51.com/pencils.htmlによれば1960年前後の0.9mm回転繰出式。アメリカ製。12k張りが剥がれ、錆も浮いており、名入れを削った痕もある中古。使っているうちに前軸にあった名入れ痕は擦り傷程度にまで摩滅してしまった。昔のプラスティックはやわらかい。

 同社同時代61と同機構。作動がとてもなめらかで、筆記中にいつのまにかペン軸を回しているらしく、気づけば芯が少しずつ繰り出されていることがしばしばある。シェーファー タルガ1006やクロス センチュリーはおろか同機構61でもこれほどなめらかに回転しない。

 軸長はシャツポケットの深さに合わせた5インチでやや短く、その43%が回転し、一回転で芯を約7.6mm繰り出し、回しきると芯を排出する。
 ノック式と異なり次芯を自動給芯できない。給芯は、後軸を9回逆回転させて口金から替芯を入れ、芯先を机等堅いものに押し当て、内部の把芯管に銜えさせる。
しかし私は次の手順で行っている。
・後軸を二・三回逆回転させたのち口金から替芯を入れ、
・芯を軽く押しこみながら、さらに逆回転させ、
・芯が数mm露出する程度まで入ったら、
・芯先を机等堅いものに押し当て、内部の把芯管に銜えさせる。
口金を外した画像を掲げているが外す必要はなく、またこのような中古でもない限り外せない。
 回転式は限界を超えて回すと内部部品が傷み、芯が1mm弱引っ込むようになる。私有品もすでにその状態だった。
 
 後軸を外せば消しゴムが現れ、消しゴムを引き抜けば替芯を取り出せる。内筒に入った切れ込みが鈑ばねになり、後軸を内側から押さえる賢い工夫が為されている。
 付属替芯は2.75インチ(69.85mm)長。可納芯長も同長。
日本製.9mm現行品を装填でき、本品にはぺんてるアインシュタインHBを入れてある。タルガには三菱ナノダイヤHBだ。
現行品は60mm長だから、前述通り正式な手順とは少々異なる手順で給芯している。

 画像下端のパーカー61ミントと較べると、消しゴムが他製品用に代えられている可能性が高い。それは当然硬化している。
 金具から消しゴムを取り除き短く切り詰めたステッドラー77R56(φ5.6mm)を挿入すればなんとか代用できる。またプラチナ万年筆ケシゴム100-AAゼブラ替えゴムPの消しゴムのみでも代用できる。同社インシグニア用消しゴムは0.01インチ(0.254mm)ほど太くて入らず。
消しゴムが無くても作動するが、価値は落ちるだろう。

 ノックボタンを持たない回転式の利点は、
・ボタン紛失がない、
・手帳のペン挿しやポケットに挿しても不意にノックボタンを押すことがない、
・書きながら芯を繰り出せる、
・静音性、
などあるが、次芯を自動給芯できない欠点も併せ持ち、回転式が旧態依然としていることに違いはない。
 しかし私はこの形式がとても好きで、再生産を望むくらいだ。もちろん回転ノック式(ツイスト式)などという紛い物ではなく、本当の回転繰出式を。
といっても時代が既に変わってしまった。実に嘆かわしい。
  1. 2014/04/15(火) 06:00:00|
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