アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

オート SPN-400芯研器


 同社木軸シャープが好評らしく、こんなアクセサリがある。2mm/3.15mm兼用。2014年10月?発売、日本製。
真鍮を絞って成形した筒とその蓋からは削り粉が漏れず、ねじ蓋を後着可能。そのほか同製法による替芯容器がある。

 芯を7mm以上出して削る。木軸シャープでは6ノックだ。あれは残芯12.5mmだが、このため実際には約20mmになる。

 芯把持力が低いあれでも芯が空転せず削りやすいが、芯先が尖りきらず筆記用の芯先になる。研削角度はあれに相応しく鈍角なため芯先が鈍りやすく、削る回数が増す反面、削る面積が小さく手早く削れる。
 剪断された鋼鈑の端で芯を掻き削るもので、カランダッシュ プッシュボタンなど各芯ホルダに内蔵される簡易芯研器や北星OTP150SPと同方式。
3.15mm兼用のため芯挿入孔が広く、2mmでは不安定になるかと思えば、多方向から削るからかクリメカ芯研器より安定した。
11時方向から時計回りに
北星OTP150SP, 31°
クツワCP011N, 16°
ステッドラー502, 16°
ぺんてる0.2mm芯
ohto SPN70, 16°
同SPN400, 25°
同社純正芯出荷状態、60°

 製図用である回転式芯研器(バケツ)は0.2mm芯より鋭く尖るうえ本品より手早く削れる。しかしバケツは携帯用ではなく3.15mmも削れない。

 太芯は筆圧を下げる効果があると考えられている。しかしこれは奇妙な考え方だ。同じ筆圧なら細芯のほうが先端加重・荷重が増し、小さな筆圧で書けるはず。ところが我々は細線を淡いと認識し、しかも紙面に引っかかりやすいと感じるようなのである。
太芯は紙面にかかる筆圧を分散させ、なめらかだと錯覚させているのではないか、と思っているがはっきりわからん。

関連記事
→ohto 木軸シャープ
→ohto SPN70芯研器

【OHTO/オート】シャープナー(2mm芯削り器)

【OHTO/オート】シャープナー(2mm芯削り)

【OHTO/オート】芯ケース
ブンドキ.com Yahoo!店
  1. 2015/06/28(日) 18:00:00|
  2. ┣芯ホルダLeadholder
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オート SPN-70芯研器


 同社木軸シャープにはバケツ型回転式芯研器が合わず、小型芯研器が用意されている。その正体は中島重久堂No.750、日本製。NJK750はクツワ コンパス用芯削りCP011Nにも採用されている。

 芯を9mm以上出して削る。同社木軸シャープでは8ノックか7ノックだ。あれは残芯12.5mmだが、これのため実際には約22mmになる。

 本品はアイゼン118の模倣と考えられるが、研削角度を変えられず、芯が折れた際の排出孔も無い。また芯挿入口から刃までの距離が1.5mm長く、そのぶんアイゼンより残芯が長い。ただし刃の耐久性はNJKが良い印象。
11時方向から時計回りに
北星OTP150SP, 31°
クツワCP011N, 16°
ステッドラー502, 16°
ぺんてる0.2mm芯
本品ohto SPN70, 16°
同SPN400, 25°
同社純正芯出荷状態、60°

 芯把持力が低い木軸シャープでも削ることに苦労しないが、芯先が0.5mmほどまでに尖ると空転し始め、尖りきらない(バケツ芯研器のように円錐頂点を削り出せない)。といっても筆記用と捉えれば削りやすく良品である。
芯が空転する場合、ペン軸ではなくノックボタンを掴んで廻すのが良いらしく、そうすると0.3mm程度にまで尖らせられる。それ以上に尖らせようと削り続けると芯先が崩れる。
 もちろん芯把持力が強い製品たとえばステッドラー780Cでは空転せず、北星大人の鉛筆でも空転しない。

 ohto木軸シャープに純正芯を入れ、以下の芯研器で削って比較した。機械的な試験ではない。
◎適 ○適、芯が空転することもあるがSPN70と同程度に削れる △芯が空転することがある
ohto SPN-70○
同SPN-400◎
三菱DPS600△
DUX3250△
北星OTP150◎
カランダッシュ プッシュボタン○
F - C184100○
F - C186600○
M+R314○
KUM オートマティックAS2M○
クリメカSC102○
KUM233△
アイゼン118及びダーレ53484○
いずれも芯折れは発生しなかった。

関連記事
→ohto 木軸シャープ
→ohto SPN400芯研器

【OHTO/オート】シャープナー(2mm芯削り器)

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  1. 2015/06/28(日) 12:00:00|
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オート 木軸シャープ消しゴム付2.0 APS-680E, APS-800E


ohto 木軸シャープ;Amazon.co.jp検索

 冷戦後、持続性が無い方式にもかかわらず流行し始め、いまやこれでなければならないと嘯かれるゴムグリップ。そしてパイロットDr.グリップがモンブラン146やペリカンM800とほぼ同径ということは万年筆狂のあいだでは知られた話だ。今月はやや太軸な、ゴムグリップではないシャーペンを紹介しよう。太芯も混じってる。

 北星大人の鉛筆OTPを端緒に近年一部で流行している木軸2mmシャーペンがohtoからも発売されている、と文字にすると後追い模倣品に思えるが、実物を見ると異なる性格をもつことが瞬時にわかる製品である。
クリップなしAPS-680E・ありAPS-750E、他に限定セット等がある。2013年10月 - 2014年発売。軸色5色、日本製。適合回転式芯研器ナシ。別売りSPN-70芯研器、SPN-400芯研器や帆布製ロールペンケースなどがある。

芯径2mm、芯繰出量平均1.3mm、ノック負荷約600g、残芯20mm前後、付属芯1本、芯室長105mm、113mm長芯装填可。
 これは2mmだ。断面積が0.5mmの16倍ある。
太芯は偏減りするわ都度削らねばならんわ替芯がコンビニに無いわ、やはりシャーペン主客層の学生になびくものではない(画学生除く)。そのうえ漢字圏で不利になりやすく一般的に敬遠される、にもかかわらずそこそこ人気がある。
 流行に乗ろうとした後発製品ながら、先行品北星OTPより太く短く軽く重量配分に偏りなく、またあれ以前から木軸を採用していた同社APS280Eを踏襲した姿でもって、浅薄な後続商品ではないことを主張している。先行商品と異なる位置を占めることに成功したのか、ペンケースやギフトセットが追加発売された。

 六角軸は月光荘8B鉛筆φ9.7mmF - C 9000ジャンボφ10.3より太く、Koh-I-Noor1820φ11と、またK-I-N5208Sφ11と同径。とくにK-I-N5208Sとは軸長も近く、あれをノック式化した、というとウソになるが同じように取り回しやすく、あれよりも運筆しやすい。
ただ芯把持力が低く、芯研時に芯が空転する一大欠点がある。

画像の若草色軸は1990年代のAPS-209/0.9mm。
現行品APS-280Eは芯径.5mm、軸径が鉛筆並みφ7.8mm、消しゴム付き。

 私見では、短く持つ(芯先付近を握る)日本人が多数派。そこで今月の四本を短く握れる順に並べた。
左から本品、
プラチナ プロユース1500
ペリカンD400
オートポイント オールアメリカンジャンボ

口金先端からグリップ始端まで短い順に、他の2mmシャーペンとともに並べた。
ロ)ロットリング800/2mmが最短だが重いため短く握るには適さず、
オ)本品が最も短く握れる。
ス)ステッドラー925 25-20
フ)ファーバーカステルTK9600
三)三菱フィールド
伊)イトーヤ2.0mmシャープペンシルWSP
とくに右端の北)北星OTPの口金と木軸との境目が痛いという人々やボールペン使用者に本品を薦める。あの痛い境目は使用につれてカドがとれてゆく。K-I-N5208Sはこの点でも優れる。
また、ロットリング800が合うなら三菱MSXE4-5000も合うだろう。あの2本は似た感覚で書ける。

・口金からの重心位置、クリップなし約72mm(軸長比52%)+芯繰出しぶん、クリップつき約78mm(57%)+芯繰出しぶん

 日本人らしく寸詰まりでまったく不格好だが、重量配分に偏り感じず、運筆しやすく長文筆記でも疲れにくい。
ただし第一印象は最悪だった。本品発売を知って、見かけたら買おうと思っていたが、実際に目にするとその気が失せるほどだった。数ヶ月後、残り数本になるのを見て漸く買ったものの、使い始めると鈍角な木軸前縁円錐形の頂点に芯先が位置しないため違和感が大きくて書きづらいことこのうえなく、第一印象は二度にわたって最悪だった。
いわゆる仮想首軸からズレており、慣れるのに少々時間を要した。
→選べるリフィルペンの改造(修正仮想首軸理論)(2) - さんてんり~だ
→LAMY alumini (agenda) (その2) - さんてんり~だ
 反面、短く握る者には好都合なはず。この点ラミースクリブル.7に似ている。
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  1. 2015/06/28(日) 06:00:00|
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プラチナ万年筆 プロユース Platinum-pen PRO-USE MSD1500


 同社製図用シャーペン、プロユースシリーズは価格帯が四ツにわかれ、本品は最上にある。他は製図用らしく細軸だがこれは珍しく太軸で短い。2000年代前半?発売、日本製。同型ボールペンもあった。
"Pro-use MSD1500" as draughting pencil, this product is most high price among 4 grades prices which Pro-use range. The wide and short body is unusually as draughting pencil, any others take the form of narrow-barrel as drafting pencil.
Japan made, produced in the early 2000s(?). There was also once the ball-point pen the same model.

芯径0.3mm、0.5、0.7、芯繰出量平均0.3mm/.3mm芯、0.75/.7芯、ノック負荷約700g、残芯約11mm、付属芯5本
芯繰出量が少なく製図用としていい塩梅だ。
4mmスリーヴ、芯径表示3ヶ所、芯硬度表示3H - 3B(F含む)、ただし.3芯も.7芯もFがある製品を知らない。

 2mm厚アルミ軸でブレず安定感がある。とはいえ内部機構(中軸・芯室)はグリップ前部と結合しているのみ。だから中軸尾端付近に弛み止めOリングを仕込んでブレを防いでいる。よってボタンが揺れず、振っても音を発するのは芯室内で揺れる替芯だけである。
 三芯径揃えた太軸は珍しかったが、パイロットがDr.グリップに.3mmと.9mmを加えた現在その優位性が後退した。良品ながら知名度低い本品はアフィブログ向きであったのに、紹介が遅れたのが少々悔やまれる。
Available lead diameters, 0.3mm, 0.5, 0.7 ; Average length of advance rate, 0.3mm/push (on .3mm dia), 0.75/push (.7 dia) ; The load for push, about 700g ; Length of a remaining/wastage last lead, about 11mm ; Service leads, 5 pieces
It is good for draughting as less advance rate.
Sleeve length 4mm ; Lead dia marking, 3 marks ; Adjustable lead grade indicator range, 3H - 3B (including F), but I don't know either .3 and .7 have F.

It is stabilized by the barrel from 2mm thick aluminium alloy, however, a internal-tube/lead-chamber assembled only in a fore barrel. Then it keep stabilized for set an O-ring at near end of internal-tube. As a result it isn't wobble the button, and if you shake this doing sound with only shaking refill-leads in the barrel.
This wide body was decreased an advantage which rare various lead sizes, due to Pilot added .3mm and .9mm to the Dr.Grip product range now. I have feel bit regret for "Pro-use" introduction to late, since it is for affiliate blog that these pencils not to say known while comfortably.

 私見では、ペン軸を短く持つ(芯先付近を握る)日本人が多数派。そこで短く握れる順に並べた。左から
In my view, Japanese majority have handled to short (gripped a nearer lead-point), so put in order of what can grip to short. L to R,
ohto 木軸シャープ2.0 Ohto wooden mechanical pencel 2.0mm
本品 the product
ペリカンD400 Pelikan D400
オートポイント オールアメリカンジャンボ Autopoint All-American-Jumbo

・前回までの古風な先細り軸と異なり、直筒軸は先端から40mmほどを握る少数派にも、20mmほどを握る人々にも難なく適する。
・ほとんどを曲線曲面で構成し、筆記時、人の手が触れない口金だけを直線的に細くして芯先を見やすくしている。
・今月の四本は慣れればどれも書きやすく感じられるようになるが、これは握ったとき収まりよく不安がない。重さを感じなくなることすらある。
・奇妙な滑り止め溝も、芯先を前方へ圧しつけやすいものだとわかる。
・クリップはやや短めで薄く、転がり止めとしては頼りない反面、手に干渉しにくい。脱着可。
・消しゴムに突針が無い。
・芯径表示は胴軸側面とノックボタンにあり、口金側には色標環がある。
・色標はiso9175規格に沿って.3黄、.5茶、.7青である、が黄色が橙にしか見えん。
・芯硬度表示は口金側にあり、色標環の切り欠きで示す。筆記時に見やすいが、ペン立てに入れると見えなくなる欠点もある。
・芯硬度表示を変えるには口金ねじをゆるめて行う。これがしづらい。爪楊枝がいる。
- A nearly straight barrel suits comfortably either minority who gripped on about 40mm from tip or majority who on about 20mm, which differs from the classic tapered barrel to previous posts.
- A barrel is formed from widely and almost curved line/surface in order to be handled comfortably. A barrel-tip is formed from narrowly and straight line in order to be view a point of lead easily, since a barrel-tip isn't gripped when writing.
- You will know comfortably if you became accustomed to write any 4 pencils of this month. In particular this, you steady and well settled when gripped this. I might not feel even weight.
- And so, you become aware that a strange ribbed grip is easy to push pencil forward.
- A detachable clip is inadequate for rolling-stopper, while doesn't interfere with a hand so, since it is short length and snuggled to the body.
- A built-in eraser hasn't a cleaning pin.
- There are marked on the barrel and push button the lead-diameter/lead-size, and barrel-tip has coloured collet.
- Colour code is .3/yellow, .5/brown, .7/blue, in accordance with ISO 9175 standard, though, only the orange shows it not yellow.
- A lead grade indicator indicates a grade by a notch of colour collet that on tip side. It see easily when writing, while isn't seen a collet when into the pen cup it.
- It unscrew a barrel-tip to change for indicate of lead grade, though, it difficulty to do too small. It is required the tooth pick.

左から、L to R,
ぺんてるグラフギア500 Pentel Graph-Gear 500 PG513
パイロットPilot S10 HSP-1SR
本品the product
ステッドラーStaedtler 925 25
ロットリングRotring 600

太軸でも芯先が見やすいが、直立させると太軸なために芯先が見づらくなってしまう。だからシャーペンを斜めに傾けて定規にあてがう人々に薦めるけれども、寧ろ製図には他の細軸プロユース1000/500/300を薦め、本品は筆記用に薦めたい。
This draughting pencil is recommendable to write rather than draughting/technical-drawing, as it is difficult to see a lead-point of a wide body when it takes upright position this pencil. So then, this is recommendable to who has tilted the pencil when draughting, as it is easy to see a lead-point. In conclusion, I would recommend for the purpose of writing this, and, for the purpose of draughting/technical-drawing the other Pro-use range of narrow body (as MSD1000, 500, 300 lower prices).
左から、L to R,
ゼブラ テクト2ウェイZebra Tect-2-Way MAB41 .7mm
本品the product .7mm
パイロットPilot S10 HSP-1SR .7mm

この三本はグリップがほぼ直筒。後ろ側を細く絞った軸形は重心が前へ寄りやすく、どれも前重心で、ペン軸を短く握って筆記するにも適している。
These three pencils have suited also for writing, as to gripping nearer the tip. There are the balance-point close to forward, as each pencil has a narrow tapered tail and a nearly straight grip.


ゼブラ テクト2ウェイ;Amazon.co.jp検索
パイロット S10;Amazon.co.jp検索
  1. 2015/06/21(日) 06:00:00|
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ペリカン スーヴェレーンD400

ペリカン スーベレーン ペンシル;Amazon.co.jp検索

 政府が軍拡競争路線を採ることから国民負担増大が予想され、日本人はデフレマインドを保持温存して適宜発揮する必要がある。よってプロレタリアな製品をこれからも紹介してゆくが、しかし東京五輪までは浮かれていられるだろう。今回はプチブルな製品、ペリカンD400である。
※2015年7月4日 国益を確保するためには軍事費増大やむなし、という意見もあるが、国民負担が増えることにはなんら変わりない。戦争は国民の生命と財産を費やす国家事業だから、軍費を増すには増税なりなんなりを要する。軍需産業でそれを賄おうとすれば、軍産複合体を肥大化させることになり、巨大利権が手段を目的化することは原子力ムラから類推できよう。米国の軍産複合体も先例となる。ただ、戦争といっても外地で対テロ戦争や低強度紛争をずるずる続けたり朝鮮半島有事で後方支援して攪乱されるくらいで、戦債発行するほど負担が増すことはないだろうから、中間層以上は心配しなくていい(第二次朝鮮戦争に中ロが参戦する場合は別だ)。
 また自衛隊を増員し欠員を補充するには国民を徴用しなければならないが、平等な徴兵制は保守派富裕層が反対し、貧困層を増やして徴用すると考えられる。
高学歴を要する高次産業社会において、文科省が予定する大学学費高止まりを行うと、貧困層以外も奨学金を利用して進学することになり、それと入営を組み合わせれば、またはその償還に窮したときに社会奉仕名目で入営を勧めれば、徴兵制を布かずに徴兵できる。よって格差がさらに増大する労働環境へ変えられてゆくはずだ。与党がブラック企業を囲い込む理由である。ただ富裕層はその心配をしなくていい。これも米国に先例がある。
それでも教育予算が増えるなら日本も普通の国並みになるといえるが、教育目的税導入が提案されているため、やはり国民負担が増え、中間層以下の家庭では個人消費が低迷するだろう。教育は国家にとって労働力生産であるから(この見方はあくまで国家主義的なので弊害がある)、貧困層増加政策は労働力再生産を阻害し、全体の労働力を徐々に減衰させると考えられる。
※2015年7月9日 それでもなお貧困層と富裕層は強者の倫理をもって、中間層は戦争特需への期待をもって戦争を歓迎支持するだろう。

 だがしかし、数年で戦争に巻き込まれるという意見には賛同しない。五輪を控えて五年は先延ばしされるだろうし、また海外派兵するにしても米国の対テロ戦争を手伝うという話だから低強度紛争下での警察活動が主と考えられ、我々が想像するような全面戦争・総力戦ではないと思われる。収容所運営を手伝ってテロリスト再生産に貢献していることはあるかもしれない。
 対テロ戦争以外では、第二次朝鮮戦争で米軍を介して韓国を後方支援し、日本が攪乱されることはありうる。その意味で戦争に巻き込まれ、難民を受け入れることはあるかもしれない。そして日米が参戦するなら中国も参戦するだろうから、戦線は拡大するかもしれない。事前に北朝鮮を見捨てさせる(政権交替させる)密約を結んでいるなら別だが日中対立が激化したためそれは難しく、もし結ばれるなら、米中間で行われ「新たな大国関係」が築かれるだろう。
 新三要件は朝鮮半島有事を想定し、韓国支援を実現するための条件設定であって、周辺事態法に含めれば集団的自衛権の限定行使も朝鮮半島に止まるとごまかせたはずだが、欲張って恒久法を目論んだために違憲を糊塗できない。しかも先制攻撃を合法化しようとするからますます違憲を糊塗できない。[2015年7月10日ここで言う先制攻撃は予防攻撃・予防戦争(国際法違反)、ブッシュドクトリンがそれを示唆しており、米国主戦派に従う政権には大いに疑っているが撤回する。]であるから、周辺事態特措法を再整備して提出させればよいのであって、恒久法としての対案も不要だ。しかし韓国を救う法案とわかれば与党支持層は分裂し票を失うに違いない。
 なんにせよ兵站のみでも参戦することに変わりなく、集団的自衛権を行使し米中間の代理戦争に参戦するなら国民負担は増大する。しかも人口構成比から普通の国と同じ戦略をとれず、この国がすでに老人の国だということを老人自身が思い出すだろう。[2015年7月10日草稿からの消し忘れ。世代間対立を煽っても益がない。]一方、戦争特需の可能性もあるが、日米韓の戦費負担率は不明である。
ただ北朝鮮から開戦する可能性は低い。米中どちらが勝利しようが開戦すれば金王朝は廃絶が確実だからである。しかし法整備が急がれているからには、そんな予定があるのかもしれない。


 ところで体よく軍拡の理由とされる国益だが、イラン油田を米国の圧力により手離し(それが安倍政権最初の仕事だった)、いまはホルムズ海峡封鎖危機を喧伝しているところを見ると、国益云々を主張する連中を訝しむこと頻りである。あれを手離すなら米国に代替油田を要求する必要があったし、イラン─北朝鮮関係を分断するにはイランをこちらに引き込む必要もあった。この油田権益を取り損ねて改めて重用されたのが原子力ムラ。
 現在中東産油国は石油枯渇に備えて省エネ技術と新エネルギーに着目しており(同じ理由で原発も導入しているが、やはり核廃棄物問題を解決できていない。砂漠に埋めるんじゃだめらしい)、それらの技術と引き換えに少しくらいは権益も獲得できるだろう。先ごろUAEから獲得した油田権益がそれなのかは私は知らない。

 スーヴェレーンはひとつの基本製品から出発して大小五種へ展開した製品群。出発点となったのが#400万年筆(1950年発売)であり、直系がスーヴェレーンM400万年筆(1997/1998年)、そして本品がそのシャーペンである。ドイツ製。ドイツでは軽工業品が案外生き残っているようである。
 高級品に属する本品は実用的なアクセサリでもあり、ツイストノック式(回転繰出式を模したノック式、ペン軸を半回転させて芯を繰り出し、回転繰出式のように無限回転できない)が多いこの分野でボタンが露出した標準的なノック式を採用する珍しい高級品である。シャーペン史上、先に登場したのは回転式だが、同社は1930年代からノック式を採用、こちらが伝統的となっている。しかしいまやスーヴェレーンシリーズもD400以外はツイストノック式。優雅なデザインにまとめやすいのだ。

 ピンストライプ生地のような後軸・上軸の縞々模様は酢酸セルロース樹脂板を細切れにし、透明樹脂と交互に張り合わせ、円筒形に丸めて研ぎ出したもの。往時のセルロイドのように光を乱反射するが、目を背けるような反射ではなく、流れる川面のようでもあるし飴のようでもある。


 私見では、ペン軸を短く持つ(芯先付近を握る)日本人が多数派。そこで短く握れる順に並べた。左から
ohto 木軸シャープ2.0
プラチナ プロユース1500
本品
オートポイント オールアメリカンジャンボ
芯径0.7mm、芯繰出量平均1mm、ノック負荷約420g、残芯約9.5mm、付属芯4本
・オートポイントと同じく先細り軸で古くさい外形ながら、口金へ至る曲線がゆるやかで、短めに持っても細すぎるとは感じない。
・それでも重心が後ろ寄りなため短く握るには適さないはずなのに、なぜか運筆に苦労しない。次回のプロユース1500より4gほど軽いだけなのに、前回のオートポイント並みに軽く感じられる。重量配分が分散していないためと思うが、価格によるプラセボかもしれない。
・慣れればどれも書きやすく感じられるものだが、最短で馴染むのが本品だ。これまた価格によるプラセボかもしれない。
・替芯はステッドラー、パイロット、ファーバーカステル、ぺんてる、三菱いずれも適合。
・振っても音を発するのは芯室内で揺れる替芯だけである。
・消しゴムに突針があるのがえらい。
・ノックボタンを掴んでポケットや筆入れから抜きだそうとすると外れるから、尾端やペン軸を掴む。このボタンにモンブラン350のような脱落防止措置があればよかった。※2014年6月25日追記;ボールペンK400のノックボタンは外れない。
・ペリカンの嘴を象ったクリップは機能的にも優れるが、筆記時、手に干渉する。ペン軸を短く握るならその限りでない。
[ペリカン スーヴェレーンD400]の続きを読む
  1. 2015/06/14(日) 06:00:00|
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オートポイント オールアメリカンジャンボ#300-1, #3707


 冷戦後、持続性が無い方式にもかかわらず流行し始め、いまやこれでなければならないと囁かれるゴムグリップ。そしてパイロットDr.グリップがモンブラン146やペリカンM800とほぼ同径ということは万年筆狂のあいだでは知られた話だ。今月はやや太軸な、ゴムグリップではないシャーペンを紹介しよう。

 アメリカの老舗、しかし日本ではあまり知られていないオートポイント社の旧式な、だが現行品である回転繰出式。高級品ではなく、販促品として配られるような安物で、かつては米国内で広く普及していたという。Web Resources Concerning the Mechanical Pencil Industry in Chicagoが詳しい。
芯径0.9mm/1.1mm、同社は1.18mmを1.1mmと呼び、数独用にはそれがいい。1980年代?発売、アメリカ製。
 新自由主義により多くの軽工業品を輸入している米国だが、一度倒産した企業を再興してこんな旧式を復刻していることには感心する。しかも国内価格と米国価格がほぼ同じという良心的価格。同社直売サイトで二本注文すると半額になるので当然ではあるけれど。現在同社はタッチペン/スタイラスにも注力している。

 ステッドラー771/1.3mmやぺんてるタフXQE9、そしてパイロットがDr.グリップに.9mmを加えた現在では、太軸太芯シャーペンである本品の特異性が減った。そのうえ旧式な単動式回転繰出機構は
・自動給芯できない
・装填できる芯が短い(36mmまで)
など短所が多くシャーペン主客層の学生になびくところがない。長所は
・ノックボタン紛失がない
・静音性
・消しゴムが実用的
・芯がブレない
・高筆圧に耐える
・芯詰まりを起こさない
・残芯が極めて短く1.5mm以下
・ゴムグリップではない
などあるが旧態依然としていることに違いなく、これに価値を認めるのはゴムグリップ嫌いや雑貨好き大学生、また古いアメリカ様式を好む人々、そしてシャーペンの歴史に興味ある人々くらいだろう。

 形状も古くさく、直線的な十角軸(赤軸のみ丸軸)から伸びる鋭角的な口金など20世紀前半の様式、大きな消しゴムはアメリカ的だ。本品の原型は1930年代のS-76、1960年代のNo.76, No.176と思われる。
→Autopoint Company 1936 Catalog
→Autopoint 1964 catalog
同機構でも旧品とは部品に互換性が無いそうだが、1964年カタログの断面図は現行品と変わりない。

 私見では、ペン軸を短く持つ(芯先付近を握る)日本人が多数派。そこで短く握れる順に並べた。左から
ohto 木軸シャープ2.0
プラチナ プロユース1500
ペリカンD400
本品
私は30 - 40mmほどを握る少数派だが、本品は40 - 50mmあたりがいいようだ。
・十角軸はなかなか握りやすいが円錐部が直線的で長く、芯先付近を握る者は太軸の恩恵を享けられない。使い手も万年筆を使っているような旧式が望ましいようである。
・実用的な消しゴムとその台座のせいで重心がやや後ろ寄り。だが全体が軽く運筆に苦労しない。
・同社がグリップタイトティップと名付けた二叉口金が芯を挟み、ぐらつきを解消、残芯を1.5mm以下にまで短くしている。
●機構
旧式な回転繰出式のなかでも簡素な方式、単動式というらしい。
・芯繰出し量は両芯径とも平均2.1mm/回転。
・ペン軸を回旋すると内部の螺旋溝に沿って前進するプランジャ(針金のような芯押し棒)が芯を無段階で押し出す。
・芯押し棒が芯を支えるため高い筆圧に耐えられ、複動式(シェーファー タルガパーカー51)と異なり回しすぎても部品が傷まない。
・逆回転させると芯押し棒が後退するが、複動式と異なり芯が後退しない。芯を引き込むには、逆回転させたのち芯先を机等堅いものに押しあてる。
・片手で芯を繰り出せるものの作動はF - Cエモーションより重い。七年ほど前に入手した同社ツインポイントは軽くなったので、これもやがて回しやすくなるかもしれない。

 ペン軸後部に替芯を収納(付属芯5本)できるが自動給芯できず、一本使い切るごとに分解して給芯する単発シャーペンである。 [オートポイント オールアメリカンジャンボ#300-1, #3707]の続きを読む
  1. 2015/06/07(日) 20:00:00|
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