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ラミー LT52ブルーブラック

現在、瓶入りブルーブラックインクは単なる染料インクへ変わってしまった。これは文字を書き残しにくくしてアナログ筆記具から記録性を奪い、すべての文字を電子化させようとする米国NSAがIT業界と結託して行っている陰謀だ! エシュロンだ! プリズムだ!

 実に嘆かわしいことに、2011年12月、同社万年筆用瓶入りブルーブラックインクが鉄-没食子酸インク(化学インク、このブログでは酸化染料インクと呼んだ)から水溶性染料インクへ変更され、耐水性が失われた。
→LAMYのボトルのブルーブラックが古典じゃなくなっていた件 - 趣味と物欲
ところが同社公式HPに奇妙な記述がある。以下引用。
インク
成分
 中世もっとも多く消費された鵞ペン(つけペン)用インクが鉄-没食子酸インクでした。含鉄インクの欠点はガラス瓶内で急速に劣化し沈殿することです。そのため本来万年筆に入れて使うことはありませんでした。新たに水性染料が出現し、合成水性染料の発展がさらに価値を増して、鉄-没食子酸インクは没落しました。
 今日常用される万年筆用インクは水と染料から成る純粋な染料インクです。
(中略)
改竄耐性(訳註:直訳は「記録堅牢度」、また英語版では「耐水性」)
 万年筆用インクはISO規格に適合する改竄耐性がありません。
黒とブルーブラックインクはしかし、とても耐性があり、乾燥し遮光した保管では十年後でも読めます。

原文
Tinte

Inhaltsstoffe:

Im Mittelalter war die Eisengallus-Tinte die am meisten verwendete Tinte für Federn. Der Nachteil der eisenhaltigen Tinten war, dass sie sehr schnell im Glas alterten und sich absetzten. Somit waren sie eigentlich für den Einsatz in Füllhaltern nicht zu gebrauchen. Die Eisengallus-Tinten verloren nach dem Aufkommen neuer, wasserlöslicher Farbstoffe sowie durch die Weiterentwicklung synthetischer wasserlöslicher Farbstoffe immer mehr an Bedeutung.

Die heute gängigen Tinten für Füllhalter sind reine Farbstofftinten aus Wasser und Farbstoff.


…Weglassen…

Dokumentenechtheit:
Füllhaltertinten sind laut ISO-Norm nicht dokumentenecht. Schwarze und blau-schwarze Füllhaltertinte ist aber sehr resistent und ist bei trockener und lichtgeschützter Aufbewahrung noch nach Jahrzehnten lesbar.

→Lamy - Häufige Fragen ; 2015年7月16日現在

英語版
Ink

Contents:
In the Middle Ages the ferro-gallic ink was the mostly used ink with quills. The disadvantage of the ferruginous ink was that it aged and dried up in the bottle very quickly and was therefore not suitable for fountain pens. After new dyes appeared on the market which were water soluble and after further developments with synthetically water soluble dyes, ferro-gallic ink became less and less popular.

The common inks of today for fountain pens are pure colour inks made of water and dyes.


…omission…

Waterproof:
According to German DIN ISO Standard fountain pen inks are not waterproof. Black and blue-black ink is very permanent and can be read even after decades when stored in a dry and shady place.
 「とても耐性がある」とは言うが、乾燥と遮光を条件にすれば、ただの染料インクにも耐性が認められるではないか。それを耐水性があるなどとは言わん。
 そのこととは別に、誤ってメモ帳を洗濯してしまって(ときどき起こる)、乾かしたら、紙面にohtoブルーブラックカートリッジの筆跡が不完全ながら残っており、いくばくかの耐水性を示していた。そのカートリッジはオーストリア製。上記引用の記述を思い出し、ラミーはドイツ企業だが、ともかくLT52瓶入りインクを注文した。
 今回取り上げるのはその新しいブルーブラック。ドイツ製であった。

 筆記後5分以内に水道水に漬け、1時間後に引き揚げた。
耐水性があると言うには憚られ、やはり旧品廃番はかえすがえすも残念なことと思わざるをえないが、現行品筆跡がどうにか残っている。しかしその理由は不明、ohtoブルーブラックも同様に不明だ。これらについては他に任せたい。
※現行品の筆跡に満足していると思われては心外だから書き足すけれども、その改良に期待したい、いや旧品復刻を望む。

各紙片、上から
旧ラミー瓶入り
同現行
ohtoカートリッジ
プラチナ万年筆カートリッジ
*ohtoブルーブラックはカートリッジ開封から半年以上経ってインクが濃くなっている。

修正テープは左から
プ)プラス ホワイパーラッシュ
パ)パイロットホワイトライングリップ

 私有の十年以上前のラミー黒インクには耐水性が皆無だが、公式によればそちらも何らかの変更が加えられたのだろう。黒とカートリッジインクについては読者自身で確認されたい。

 万年筆内に旧インクが残っていたわけではないことを示すためにガラスペン筆跡も掲げる。当然新旧でペンを替えた。三行めはモンブランブルーブラック(ミッドナイトブルーではなく)カートリッジ。 [ラミー LT52ブルーブラック]の続きを読む
  1. 2015/08/30(日) 06:00:00|
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ラミー ロゴ第四回万年筆L06

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 たぶん1983年発売、ドイツ製。青インクカートリッジ1本付属、両用式、吸入器LZ26別売。
ステンレスL05は並行輸入品を、ステンレスヘアラインL06は正規輸入品を注文し、今回は後者だ。ステンレスといっても磁性はない、クリップにすらない。前回のL05と違いクリップばねが適正に組みこまれ、そして箱を開けたらなぜか紅茶の匂いがした(ダージリンだ)。

 いまや万年筆といえども、なめらかさは低粘度油性ボールペンに及ばず、その書き味は神話化されたところがある。しかし私はあまりになめらかな書き味が苦手だ。それでありながら軽く書きたい。そこで万年筆と鉛筆である。

白ペン、EF, F, M, Bの四種。いつも通り検品時の青インクが残っていた。
ニブとペン芯は好調、うっかり二ヶ月ばかり放置してしまっても(横置き、冬季、純正旧ブルーブラック、吸入器使用)、前回のL05同様ペン先が涸れなかった。
 前回と同じくEFを注文したら、あちらより細いEFが届いた。右端はプラチナ萬年筆300/細軟ニブ。ニブ形状はパーカー75によく似ているからあれと並べるのが良かったかもしれない。ちなみに切り割りはパーカーよりこちらが長い。 [ラミー ロゴ第四回万年筆L06]の続きを読む
  1. 2015/08/20(木) 06:00:00|
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ラミー ロゴ第三回 万年筆L05

ラミー ロゴ;Amazon.co.jp検索

 巷で人気な同社サファリの陰で、ペン軸が丸棒でしかないロゴは事務用品然としてあまり人気がなくAmazon順位も低い(Amazon.deは例外だ)。しかし私はこの単純さが好きだ。首軸と胴軸が同径で大きな段差もなく、首軸の滑り止めもいい塩梅である。
たぶん1983年発売、ドイツ製。青インクカートリッジ1本付属、両用式、吸入器LZ26別売。
今回のステンレスL05は並行輸入品を、ステンレスヘアラインL06は正規輸入品を注文した。ともに白ペン、EF, F, M, Bの四種。いつも通り検品時の青インクが残っていた。

 ペンポイントがペン軸中心軸線からズレているのが、万年筆の特徴であり初心者が戸惑うところ。同社はニブを前掲させて違和感を減じている。
 ニブとペン芯は好調、気温32℃湿度55%、純正旧ブルーブラックインク(酸化染料系、鉄-没食子酸系)で3分放置後も書き出しがかすれず、一ヶ月使わずにいてもつまずくことなく書き出せた(横置き、秋季、吸入器使用)。
その能力はインク残量が減るにつれ落ちるが、洗うかインク補充すれば回復する。

 ニブはサファリと同形、中央が膨らんで(「肩」が張って)おらず切割りが長いため、堅いながらも穂先がしならないではなく、万年筆の書き味を感じられる。かといって無用にニブに負荷を与えるものではない。

 字幅はEF(極細)を選んだが、ゲルボールペン0.7mm相当で極細とは言えず、日本人が思う極細と彼らが思うEFとは異なる。そしてドイツ版公式HPにはEFが無かった。→http://www.lamy.com/ger/b2c/logo/005:2014年9月閲覧
「裏書き」すると線が若干細くなる(ゲルボールペン0.5mm相当)ものの、ニブに負担を与える書き方だから勧めない。そこでEFニブを削って細くしようと予定していたが、結局そのまま使っている。 [ラミー ロゴ第三回 万年筆L05]の続きを読む
  1. 2015/08/10(月) 08:00:00|
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