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オートポイント オールアメリカンスタンダード

 以前紹介したジャンボサイズに対して、今回はスタンダードサイズ。在日米軍基地に見られるように何でもアメリカンサイズを要求する米国だが、これはまさしく標準的な大きさ。1980年代?発売、アメリカ製。
同社は1970年代に倒産して80年代に再興したため発売年もその年代になるが、本品の元型は1930年代後半の同社ユーティリティペンシルNo.6と思われ、さらにその元型となるスタンダードNo.2は1927年に登場していた。鋭角的なペン軸前部や十角軸にその時代の名残りが見られる。Web Resources Concerning the Mechanical Pencil Industry in Chicagoが詳しい。
戦前戦中に米国労働者階級がシャーペンを使っていたとすれば同社製品になるだろう。

芯径0.5/0.7/0.9/1.1mm、1.1は1.18のこと。.5と.7は段付き口金。芯径が細くなるにつれ口金の線条が増える。.5は公式HPで500を検索すると出てくる。
単動回転繰出機構、芯繰出量平均1.65mm/回転、可納芯長約36mm、付属芯5本
重心が後ろ寄りであるものの軽いため運筆に苦労しない。

 この単動式は、口金部(ペン軸前部)を回旋すると、プランジャ(針金のような芯押し棒)が内部の螺旋溝に沿って前進し、芯を無段階で押し出す。芯をひっこめるには、逆回転させてから芯先を机などにおしあてて収納する。
 回転繰出式は芯に衝撃を与えない作動方式のため芯折れが発生せず、加えて芯が装填される口金部中心の金属管が芯長より長く、芯全体を支えて落下時でも芯折れを防ぐ。たとえ芯が折れたとしても、芯押し棒がそのまま後ろから押し出すため芯詰まりを起こさず、高い筆圧にも耐えられる。
さらに二叉口金(グリップタイトポイント)が芯を挟んでブレさせず、単動式機構と相俟って残芯が短い。のみならず、ノック式で使いきれずに残った10mmほどの短い芯も装填でき、それが1mm以下になるまで書ける(.7mm芯の場合)。
大量消費を美徳とする米国に似つかわしくなく、どちらかというと「もったいない」と言ってる日本人向けだ。

つまり
・芯詰まりを起こさない
・高筆圧に耐える
・芯がブレない
・残芯が極めて短い
そのほか、
・折れやすい色芯にも適する
・ノックボタン紛失がない
・静音性
・消しゴムが実用的
・ゴムグリップではない
など長所がある一方、
・回転式のうえ作動が重くて片手で操作しにくく、
・次芯を自動給芯できず、
・装填できる芯が短い(36mm以下)、
など旧態依然としており、流行りものに左右されるシャーペン主客層の学生になびくところがない。しかしこれは、20世紀の物質文明に厭気が差した人々に合うだろう、あれの所産でありながらも。

 単動式は芯を一本使い切るごとに分解して給芯する単発シャーペン。替芯はペン軸後部に収納できる。

●給芯
1. ペン軸前部(口金部)を抜き出す。
2. 芯押し棒を(後方から見て反時計回りに)回して外す。
3. 口金部の金属管へ芯を入れる(後ろから)。標準的な60mm替芯なら半分に折って入れる。芯押し棒を戻すとき引っかかるようなら、軽く逆回転させてから順回転させる。
4. 口金部を胴軸へ戻す。 [オートポイント オールアメリカンスタンダード]の続きを読む
  1. 2016/01/15(金) 19:00:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
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