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メビウス&ルパート略称M+Rのマグネシウム合金製二穴式。
ドイツでは新自由主義が下火にでもなっているのか、同社は旧産業かつ家族経営される従業員数75人の中小企業でありながら意欲的なことに、2016年に新製品ポルックス0601、カストール0610、ミノフィクス0614を発表した。
今回は残念ながらそれらではないが、挿入口の配置が特徴的な、鉛筆をやや鋭角に削る製品である。発売年不詳、ドイツ製。替刃はDUX 12Nが適合。
- φ8.3mm
- 切削角度22°~23°、とんがり係数0.9~0.85、削りくず厚0.2mm~0.25mm
設計上は22°のようだ。
鉛筆直径は通例φ7.5~φ7.9だからφ8.3というのは少し広く、三角軸を削れる。またカランダッシュ グラフウッド775をギリギリ削れる。 - φ11.2mm
- 切削角度29°、とんがり係数0.66、削りくず厚0.2
太軸用としては鋭角。
リラ グルーヴ及びカラージャイアント、F - C #9000ジャンボ、K-I-N 1820及びJUMBO NATURやMAGIC色鉛筆等を削れる。K-I-Nトリオグラフ1830 φ12mmは削れない。


鉛筆を削る際に①方向へ傾けて(刃に沿わせて)削るか、②方向へ傾けて(刃に相対するように)削るかで、切削角度や芯先の仕上がりが変わる。軸径が細い舶来鉛筆はその変化も大きい。②では芯先が尖りきらず、ねじれて仕上がる。

同社の他の二穴式と比較。細軸(標準的軸径)用はどれもだいたい22°。



その特徴的な刃の配置から、
DUX9249に組みこまれている鉛筆削りと同一かと思ったら少し違う。幅が狭いのが今回のM+R203。切削角度も異なる。


各鉛筆、上がM+R203で削った芯先で概ね22°、下がDX9249本体で削ってだいたい23°。太軸は画像の通り。


DX9249鉛筆削り本体を蓋から外して使うと、太軸を削っても芯先がねじれることなく尖り、またK-I-Nトリオグラフ1830をギリギリ削れるようになって、カランダッシュ グラフウッド775も削れるようになった。DX9559でも同様。ちょっとDX9249記事を加筆修正してこよう。
さて、M+R203でグラフウッド軸径φ8.2~φ8.3を削ると、六角軸の稜線がわずかに削り残される(緑矢印)。それでも削り続けることはできる。
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- 2016/10/17(月) 06:00:00|
- ┣鉛筆Pencil
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