アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

パーカー ソネット第一回


 パーカー75の後継として1993年に発売されたいささか古風な姿形のソネットは、嵌合式かつ両用式で吸入器を標準装備した万年筆。同名ボールペン等もある。
ABCでグレード分類され(パーカー公式)、三世代にわかれる。世代分類は同社カタログをもとにした私家版。
Aライン
18k二色ペン先、首軸のトリムリング(金環)二本、太いキャップバンド(帯金)
Bライン
18k一色又は二色ペン先、首軸の金環一本、帯金は細→太→太と変遷
Cライン
鉄ペン先、首軸の金環一本、帯金は細→細→太と変遷
第Ⅰ世代 1993~1998 ABCライン(Cラインは1994年以後)
ペン先がとても軟らかい初期と硬めの後期にわかれると言われる。字幅は八種(金ペンのみ)
第Ⅱ世代 1998~2003 ABCライン
2000年、字幅が四種に縮小、秋頃からパーカー社ロゴが変わる
第Ⅲ世代 2003~ BCライン(Aライン廃止)
紹介するのはBライン第1及び第2世代。
※2008年ころ第Ⅳ世代となる。矢羽クリップの線刻が減った。
 ペン先はペン芯に据えられ、首軸にねじ留めされる。字幅表記はペン芯側。
第1世代初期と後期の判別がペン先刻印や鞘のロット番号で試みられるも未だ確定法なく。
首軸前端にインクが固着しやすく、画像右のように金環の鍍金を剥がしてしまうのみならず鞘内をも汚すため無精者は要注意。
同社製の樹脂は熱収縮するといわれ、洗浄に熱湯は厳禁。
 パーカー伝統の矢羽を象った流麗なクリップを具える鞘は、幼児が誤飲した際に気道を確保するBS7272-1安全基準適合通気孔つき。そのためかペン先が乾きやすい。
 胴軸は樹脂で内張りされた金属製。格子模様の"シズレ"は溝が黒塗料で埋められ、滑り止め効果はない。
軸は細めで携帯に適う。これは室内に据え置く万年筆ではなく携える万年筆だろう。
 カートリッジは独自規格で他社と共用できないが、最も普及している欧州型インクカートリッジの口径2.5mmに対し3.15mm(1/8")と太くインク流量が多い利点がある。また同社は1960年代の日本で会社員の三種の神器に数えられたこともあり、消耗品の入手は容易なほうだ。

※追記資料:ソネット発売広告
「ゴールデンアロー」24号p20-21、パーカーペンジャパン発行、1993年
以下に転記した十大特長のうち幾つかは現行品にあてはまらない。
  1. 流行に左右されない伝統的な、同時に新鮮なデザイン。
  2. 機能性、安全性、快適性への配慮
  3. 豊富なバリエーション、幅広い価格帯。
  4. 円高を織り込んだ価格設定
  5. 日本文字のための万年筆
  6. 先進のインクコントロールシステム
  7. 新しいインク、ペンマン・ライティング・インク。
  8. 万年筆の書き味と、ボールペンの手軽さを持つソネット・ローラーボール。
  9. 新世代のリフィルを採用したソネット・ボールペン。
  10. 回転式のメカニズム。ソネット・ペンシル。

  1. 2007/07/30(月) 12:30:00|
  2. 万年筆Fountain pen
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<パーカー ソネット第二回 | ホーム | 三菱鉛筆ハイユニFFマチック>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://schreibzeugkritiker.blog105.fc2.com/tb.php/12-e39f3421
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)