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塩ビ系消しゴムに比べ敬遠されている天然ゴム系消しゴムである。
ギャザには塩ビ系1Pや砂消し510、練り消しもあったが、天然ゴム系は1K, 2K, 3K (旧品番ER-30R, ER-20R, ER-40R)三種の大きさがあり、天然ゴムに菜種油と炭酸カルシウムが添加され「ギャザ・環境」とも呼ばれた。日本製、廃番。
生産期間はライオン事務器より詳細に教えて戴いた。
ER-**R : 1993年~1997年
1K, 2K : 1998年~2008年
3K : 1998年~2003年
売行きが芳しくないのか、陽があたらぬ場所に在庫されていた個包装品にもかかわらず、購入時から日焼けして一部硬化していた。紙巻きに覆われた部分とそうでない部分との境に変色が見られる。日焼けしていない部分から使い始めるか硬化した表面を削り取らないと字を消せない。
フタル酸を含まない天然ゴム系が環境影響度において優れるとしても、塩ビ系とほぼ同価格のため価格競争力がなく、そして非塩ビ合成ゴム系消しゴムが投入される現在、やはり特段の優位性はない。
だが私は天然ゴム系を積極的に使う。単純にその感触が好きなのである。
これらは塩ビ系よりコシがあり、紙面にへばりつく感触がない。消し滓が粉のように細かいがGAZAは例外的で更に消し心地はシルキータッチ、筆記用としてなら塩ビ系に次ぐ消字力を持ち、他人にも薦められる天然ゴムだ。
高品質な天然ゴム系で私が知るのは、消し滓がまとまるラビット"オフィスR-1000ハイクラス"。消字力でこれを上回るGAZAが、製造元の田口ゴム工業の消しゴム製造撤退に伴い廃番となったことがたいへん惜しまれる。

1970年代?のライオン6006も田口ゴム工業製。福井商店はライオン事務器の旧商号。
現在のライオン消しゴム#10K, #10の製造を担当しているのはシードのようだ。
資料;ライオン事務器カタログ1998p963

※2017年12月6日追記

画像の1行めは、書いて消す行為を1回、5行めはそれを5回繰り返したもの。
紙はコクヨ キャンパス。
左からぺんてるAinシュタイン0.3HB、パイロット ネオックスG 0.9HB、三菱ナノダイヤえんぴつB、三菱ナノダイヤ0.9HB
反復消字試験は概ね新品状態で行うが、これは入手後八年以上経ってから行った。
◆消字力:優秀
消しかす:細かい、ややまとまる
消耗:少ない
消し心地:なめらか、だがすべらない
折れにくさ:折れない
- 2009/07/15(水) 06:30:00|
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