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三菱鉛筆 ジェットストリームSXN-250

 ボールペンに慣れた現代人は気づきにくいことだが、旧世代の道具万年筆を使い続けていると、油性ボールペンとは人々を疲れさせる道具であることに気づく。というとやわらかいペン先が良いと思われがちだが、硬軟に係わらず(負荷分散可能か否かに係わらず)インクが滞りなく流れればボールペンでも軽く書ける。水性やゲルがそうであり、対して油性インクは粘度が高く重くならざるをえない。日本製油性インクはそのなかでも書きやすく、近年は粘度低下に加えて顔料系インクを採用して色を濃くするなど定評があったが、2006年に発売された本品はインク組成から見直され、日本製油性インクの集大成とも言える低摩擦油性インクである。
 ゲルインクボールペンが普及する現在、私はその存在に疑義を抱きもするが、油性はゲルが適さない耐水紙に筆記可能という特長を持つ。しかしなぜゲルではなく油性なのか、次の見解がある。「商品単価の底上げが狙いスミ利のブログ
途上国製油性ボールペンが15-25円で売られ、ゲルインクの国際特許もやがて失効する。次の一手がこのインクなのか。同様の油性ボールペンはパイロットからもアクロボールの名で発売された。

 替芯SXR,φ6×111.5mm,その形状は油性ではなくノック式ゲル替芯に準拠し互換する。しかしSXN-250軸は内径が狭められ、ゲル替芯が入らない。
芯は瘤状の部位で前後に分かれ、外すと空気が混入する。
 色は3色、ボール径は3種あり標準は0.7mmだが、色が濃く従来品より太く見える。書き出し掠れは皆無と言えないものの回復が早くダマも少ない。

筆記距離を問い合わせたところSXR-7:700m。
 替芯の「首」が短いため、替芯を覆うペン軸口金から胴軸へ至るラインが鈍角にならざるをえず、この形式では細身で流麗な軸は設計できない。つまり流線型を求める限り魅力的な高級軸は期待できない。

  1. 2009/05/16(土) 06:30:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
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コメント

追記

なぜ油性ボールペンであるか、についてこんな記事があった。

>ジェットストリームの開発者は、そもそも個人的に油性ボールペンが嫌いで、まったく使わない人だったとか。その理由は書き味の重さ。
<a href="http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090225/1012594/?P=1" target="_blank">気持ち良く使える付加価値ボールペンあれこれ:アスクル文具MDチーム「ビジネスに役立つ 魅惑のステーショナリー」|日経BP</a>

また、偶然か否か、ジェットストリーム登場(2006)以後油性ボールペン生産量は復調傾向を示している。
<a href="http://www.jwima.org/toukei/hinmoku_kunibetu/html/toukei_siryo03/toukei_siryo03.html" target="_blank">日本筆記具工業会:筆記具類の販売金額</a>
<a href="http://www.jwima.org/toukei/hinmoku_kunibetu/html/toukei_siryo03/toukei_siryo03.html" target="_blank">日本筆記具工業会:筆記具生産数量の推移</a>
  1. 2009/05/17(日) 22:19:20 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

ジェットストリームの記事はこちらも。
日経NET2009/2/25油性ボールペン嫌いがゼロから作った三菱鉛筆「JETSTREAM」
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT2J000024022009
スプリングティップとツインボール構造の図解も載ってる。
  1. 2009/06/04(木) 00:58:55 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

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