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ステッドラー408スプリント

 ペン先を出したままポケットに挿して服を汚すことを防ぐため、キャップレスローラーボール(ノック式水性ボールペン)は何らかのポケットセーフ機構を具えている。
 ステッドラー408はクリップを持ち上げるとノック解除するクリップリリースを採用、加えて替芯を従来と前後逆に配置してペン先を上向かせ、ポケットに挿す過程でもペン先が生地に触れない。

 2000年頃発売、φ13×143mm(筆記時),ドイツ製?
替芯は前後動せず、前軸が前後動する。片手でクリップを操作してノック解除するのは難しいが、ポケットに挿すとあっけなく引っ込む。クリップ自体は弾性変形するありふれたもの。
 本品のクリップ付け根から軸端までの長さ(ポケットに収まる長さ)は120mm,シャツのポケットの深さ5インチ前後に合わせたと考えられる。このクリップ付け根から軸端までの長さを業界ではなんと呼ぶのかご存知なら教示されたい。

 後軸の一部を押して前軸を外し、替芯交換する。前軸留めは小さく一ヶ所のみ。筆記時、ペン先は揺動しないが、前軸周りが軋むのが不快であり心配。購入後十年程になるも私有品は使用頻度が低く耐久性は不明。

 替芯455 19はφ8×110.5mm,JIS水性C型芯より2mmほど太いが、それら(ロットリングR074 536,パイロットLVKRF-10,及び近似型であるゲルL型LG2RF-8,LFBKRF-12及び30等)を装填可。ラミーM66不可。筆記距離不明、直径から考えて他社製以上か。インクの耐水性は低め。モレスキンでは滲むも裏ぬけは殆ど無い。
スプリングティップ等乾燥防止機構は無い模様。LNシン25と同じく現在は旧式化したノック用水性替芯。年月を経て線が途切れるがまだ書ける。そして書き味は良い。
 1990年代、ステッドラーはエリーゼを買収して高級ブランド化を試みたこともあるが、共用性を忘れない合理的な設計思想を華飾で覆うだけでは顧客の見栄を刺激できず、大衆ブランドに留まるのは自明だった。だが、それが同社の美点であろう。
そのなかで本品は太い自社芯も細い他社芯も使える器用さを具えつつ、インク容量が多いであろう自社芯が優位に立つ「方向性ある共用化」を為したと見受けられる。
  1. 2010/06/10(木) 06:30:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
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