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トンボ鉛筆 H-450

 昭和30年代?の回転繰出式0.5mm。3mmスリーヴと芯硬度表示(固定)を持つ製図用。消しゴムナシ(元から無かったのか欠損したかは不明)。軸はアルマイト処理?されたアルミ。
φ8×142mm,10g,7mm/回転、複動式、可納芯長48mm,残芯約7mm。芯径は.5のほか.7がある。
 H-200PA同様クリップは無く、トンボはこれらを携行品とは考えなかったようだ。滑り止めの不揃いな刻みは、往時の日本製品の品質を偲ばせる。

分解しすぎると分解グセがつくのでほどほどに。
 軸尾の黄色樹脂は芯硬度識別色。さらに芯硬度表示帯が巻かれる。特徴的な真鍮製口金の曲線と直筒スリーヴにより、芯先が見やすいのは製図用らしいところ。
 六角軸ということもあり片手での芯繰出操作自体は易しく作動も軽いが、回転部(後軸)が軸長に比して33%と短く、書きながら操作するのはちょっと難しい。
後軸を外すとひしゃげた中筒が現れる。これは中古ではなくデッドストックだが、元から変形していたかどうかは不明。
 構造上、細芯用回転繰出式を造るのは困難、とされているが、本品やウチダドローイングシャープD/.5、同KD708-1002/.3を見るに、困難だったのは細芯製造であって細芯用回転式シャーペン製造ではなかったと思われる。
実用的細芯はポリマー芯開発(1960,1963)によってもたらされ、このポリマー芯普及の時期と、回転式がノック式との競争に敗れた時期が重なったために、細芯用回転式が殆ど見られないのであろう。
 日本において.5mmが標準的芯径になった時期は不明。1970年代後半に発売された日本製シャーペンに.5が目立つことから、このころには多数派だったようだ。
 前軸と後軸の長さ比を半々ほどに、芯径を.9mmや1.18mmにして再生産しないだろうか。そうなっても好事家しか買わないだろうけども。

 当時はシャープペンシル商標が有効だったのか、MPwiki|H-400を参照すると品名がシン・ホルダー。英名のMechanical PencilやPropelling Pencilを採用しなかった理由は不明だが、他社も同様に芯ホルダと称していた。現在芯ホルダと言えばシャーペンから繰出機構を除いたものを指す。
  1. 2010/02/15(月) 06:30:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
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