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モレスキン ノートブックポケット リポーターポケット

 原則として、共通規格に沿った製品は生産者消費者双方に利益を生む。しかしこのモレスキンポケットは規格外寸法92×143(A6変形)であるのに評価されている。それはヘミングウェイやゴッホ愛用品だったという販売元の宣伝もさることながら、紙の規格制定前、19世紀にポケットの大きさに合わせて作られたためだ。
 ポケットに合わせたといっても、昔のワイシャツ=肌着にはポケットが無かったためかシャツには合わず、上衣の胸ポケットに入る。ただモレスキンポケットが当初からこの判型だったかは不明。また92×143(1:1.554)に近い寸法を探したが洋3封筒98×148とオキナPRMLの他には見つからない。

紙はオフホワイトの中性紙、罫線は灰色、方眼は5mm、糸かがり綴じ、192頁、約138g、中国製。横開きのノートには栞紐がつく。縦開きのリポーターには無い。
巻末には襠つきポケットが設けられ、ゴムバンドで全体を締めておける。ゴムバンドはハトメ留めに非ず。リポーターの最終24枚(48頁)にはミシン目が入り、切り離せる。
頁数が多いため背が厚く、使い始めと終わりは左右の頁数に偏りが生じて書き込みにくくなるため、堅い合皮表紙でそれを緩和している。その表紙と小口(側面)との差は1mmほど、つまり表紙を開きやすく頁をめくりやすい。
 机上はともかく、立位でリポーターに書き込もうとすると偶数ページ(裏面)に書き込みづらく、裏は使えないと心得たほうがよい。
 万年筆で書けばこの中性紙が他と違うことに気づくだろう。例えばオマスセピアインクは赤みが少々失われて褪せたような色合いになる。モレスキンでは鮮やかさがやや失われると見える。

 この2種のほか罫線違いやサイズ違い、ダイアリー等姉妹品が多数ある。
 複数冊に渡って記される数字を拾うなら、リングノートよりノドに書き込みやすい製本ノートを選ぶといい。

 モレスキンは二百年ほど前フランスに登場し、複数の業者が同型を製造していた、という文具マニア間では説明不要の有名な手帳だが、現在の紙質と製本技術は低いと頻りに嘆かれる。
紙はすべらかだがインクが滲んで裏ぬけしやすく、糸で縫われた綴じ目はほつれやすく、ハードカバーに似合わずページがバラバラになりやすいとまで言われる。そのためか現在はクオリティコントロールNo.が解説書に付され、8000番台以降は品質が改善されつつあるという。
 裏ぬけ試験用に重宝する紙質も改善されたとしたら少し残念だ。
 その有名な手帳をなぜ今更紹介するのか。それはこの時期のAmazonで廉くなるからである。といっても最近は年中廉い。
  1. 2009/12/15(火) 06:30:00|
  2. 画材製図用品Others
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