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MMM ナック ジェットペンシル

 軸にはNAC [MMMロゴ] READY PENCIL ・0950・とあり、箱にはジェットペンシルともある塩ビ製?複動回転式0.9mmシャーペン。中華民國はMagic Manufacturing & Marketing CORP.製。
生産期間不明(1970年代?-80年代?)、部品数6点、φ8×132mm,3g,芯繰出量1.3mm/回転、可納芯長50.7mm,残芯4.2mm,予備芯収納不可、1箱60円6本入。オークション品ではなく店頭在庫品だが、この価格が入荷当時の値かは不明。
 軸前部の灰色部品を回して操作、回転式に慣れていればさほど労せずに片手で芯を繰り出せる。但し6本中2本は作動が鈍い。芯が最前進しても排出されず、摘まんで抜き出す必要がある。
軸の剛性は低く筆記中にも少し撓み、書き心地は良くない。芯は粒度が粗いのかそれとも湿気にやられて変質したのか書き味は少し渋い。
 前回記事で引用した世界大百科年鑑1979(平凡社,1979)文房具・事務用品の項(野沢松男筆)の「100円のシャープペンシルが1978年の後半市場をにぎわした」記述に関し各社に百円シャーペン発売年を訊ね、たいへんなご協力をいただいた。深く感謝する次第。
1968年
丸善No.100アテナシャープ/.9mm
1974年
プラチナ萬年筆MP-100/.5mm
1980年11月
ゼブラノックペンシルM-1300/.5mm
1980年12月
パイロット ノックペンシルHB-10R/.5mm
1980年
サクラクレパス ノックスS100-5/.5mm,S100-7/.7mm,S100-9/.9mm
ぺんてるSHARpentel(シャーぺんてる)A115/.5mm
1981年2月
三菱BOXY M5-100/.5mm
1980年頃
トンボ、品名等不明.9mm
1988
コクヨ キャンパス*S-*01/.5mm
 1978年発売品はない。しかし翌年輸入量を1.6倍に増した品がある。
輸入統計1979,p.478を見ると台湾から@7.9円のシャーペンが輸入され、輸入量の95%、国内シェア42%を占めていた。
市価が不明で多くはロケット鉛筆の可能性あるも脅威に違いなく、それらを防遏せんと業界が、一企業ではなく業界が百円シャーペンを発売したと見える。
 だが1980年、台湾製は単価が倍増し輸入量が1/4に激減、70年代後半を通じて30%を下らなかった台湾製シェアは12%となった。
同年末に続々と登場した百円シャーペンは既にその役割を失っており、第二次石油危機(1979)不況下の1982,83年には減産する。それでも70年代生産量平均の約2倍、インフレ懸念に反した価格と節約指向に応えて普及した。
 一方、危機後値上がりした鉛筆は1980年以降生産量を漸減、82年輸出量は前年より18%増加したが輸出額は-9%落ち、在庫調整されたことが窺える。鉛筆会社二社が百円シャーペン発売に躊躇したように映るのは考えすぎではないだろう。コーリン鉛筆に至っては発売した形跡がない。

※トンボは1970年(昭和45)発売でした。
  1. 2010/03/15(月) 06:30:00|
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