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エス・テー・デュポン デフィ405


 高級ボールペンで回転繰出式といえば、万年筆の鞘を模した後軸を回す形式かシャーペンを模した形式が多いが、これはそこから脱して長い口金と、金属枠で前後を繋いだ後軸から成る。全く新しいわけではないが完結した形に映る。私はあろうことかドイツのV2を想起してしまった。2009年/2011年発売、フランス製。

 ペン軸を半回転捻って芯先を出す。操作性でノック式に劣るように見えるが、握り方を大きく変えず(持ち直さず)に片手で口金を回せる。作動が重いのが難点。両手で回すぶんには支障ない。
 長いクリップは可動式。後軸内の合成樹脂筒と、外側の金属枠との間に0.7mmの段差がある。後ろよりを握って書くとここに指が当たって気になる。三本枠なら三点支持できたろう。
 口金を抜き取り、黒樹脂部を回して外し替芯交換。軸を抜かずに分解すると不調を招く。

替芯easy flow(JIS油性G2型、φ5.8mm×98、芯先径2.54mm、黒青、Mのみ、筆記距離2000-2800m)。ドイツのシュミットファインテヒニク製で低粘度油性インクが特長。
 書き味のみ注目すればジェットストリームには劣り、軽く書けるがぬめりに欠ける。反面滑りすぎず御しやすい。書き出し擦れは未だ現れず。
形に着目すれば国際的に普及するG2=パーカー型は、十社以上の製品と互換し、数多の舶来高級軸に換装でき、他の型に対して優位性を示す。
 当初ダマが発生し易かったが、暫くすると筆記角度浅くして(寝かせて書いて)も出なくなった。但し芯先が汚れなくなっただけで、立てて書かないとボテは変わらず多い。ボテがモレスキンで僅かに裏ぬけするが大して気にするほどではない。
 重い。重量38gは高級感を演出し所有欲を満足させるとともにボールペンの欠点を露呈させる。その軸形状と相俟ってやや後ろ(軸長比58%)にある重心が筆記角度を浅くさせダマ発生を誘う。これに較べればオート木軸ニードルは軽く、その重量配分の悪さを気にしていた自分がアホらしくなるほどデフィのそれはボールペン向きではない。回転繰出式1.18mmシャーペンか芯ホルダだったら本品は傑作となっていた。
 この重いペン軸はしかし、旧来の油性インクを書き易くする。重いからこそ芯先を滑らせやすくするわけだが、他人に読めない字になりもするので注意が必要だ。

 替芯筆記距離を問い合わせようと、保証書記載の番号に電話すると音声案内のみで不通。なんだこりゃニセモノか。番号を公式HP等で確認したが間違いない。手書きの手紙で連絡すべきなのか。※真贋について。これがニセモノだったら、ずいぶん良質なフェイクが現れたもんだと思う。
そこで同じくイージーフロー芯を採用する「ロメオ」を発売した伊東屋に電話すると、丁寧に応対され、感謝するとともにロメオを選ぶべきだったかと危うく注文するところだった。しかしもうカネがない。後日デュポン公式販売店に問い合わせたが彼らにも不明だという。
 デフィを選び伊東屋ロメオを選ばなかったのは、ロメオの回転部が天冠だったため。せせこましい使い方をしないならそちらがいいかもしれない。

【SCHMIDT/シュミット】パーカータイプリフィル/easy FLOW 9000
価格:735円(税込)

【PARKER/パーカー】QuinkFlow(クインクフロー)ボールペンリフィル
価格:800円(税込)

【ITO-YA/伊東屋】ROMEO No.3ボールペン イタリアレジン(細軸)
価格:7,350円(税込)
ショップ:文房具通販|分度器ドットコム
  1. 2011/10/12(水) 06:30:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
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