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三菱鉛筆 パワータンクスマートハイグレードモデル SS-1001PT


 フィッシャーが1968年に加圧式油性ボールペンを発明した数年後の1971年、三菱鉛筆も加圧式を商品化したが失敗した。1980年同社はペーパーメイトの「消せる」ボールペンをケルボの名で輸入販売、これは奇しくも加圧式油性ボールペンであった。その後も続けられた加圧式開発は1982年、XYプロッタ用プリンターペンで成功する。けふこの本棚と文具の引き出しに詳しい。

 一本1200円のプリンターペンは300円のSJP芯となって、2001年パワータンクSS-1000PTに搭載され、2009年11月スマートになった。軸色6色、日本製?

 アルミ合金直筒軸に螺旋溝を施し、口金とクリップとノックボタンを付け足してボールペン芯を仕込んだそっけない日用品。ノックボタンには独立したばねがない。重心位置65mm(軸長比47%)。
 モレスキンポケットより数mm短く、細さは往時の事務用油性ボールペン並み、手帳を入れたポケットの隙間に挿せ、ゴム握把ではないため生地を引きずることもない。
クリップは固定式ながら先端が大きく、厚地にも手帳表紙にもすんなり挿せるうえ、クリップ基部には紐を通すに十分な隙間がある。
 一応は上級品ながらもったいぶった優雅さはなく実利的、年齢層を気にすることもない。ただ軸長はもう10mm短くてもいい。
口金肉厚0.6mm。メモ帳を手に持って書くとき、しばしばペンを短く持つ。そのため口金が短いが、短く厚ぼったい口金は芯先を見づらくする。
左のカランダッシュ849は芯先が鈍角ながら口金が鋭角で見易く、右のラミーロゴ206は口金の肉厚を落とさずに芯先を見易くしている。
然るに本品はどうか、と怪しんだが杞憂だった。


普通紙ロディア、耐水加工紙/オキナ耐水メモB、合成紙/同耐水メモA
各紙片一行めから
三菱SJP7
同SNP5,7
トンボBR-VMP
フィッシャーPR4F
同マグナム
ヴィクトリノクスA.6144.0
 口金を外して替芯交換。ばねが固定されず紛失に注意。ねじに緩み止めOリングあり。
替芯SJP(φ4.7mm×90.4, ペン先径2.3mm)、ボール径/筆記距離:0.7mm/1000m, 1.0/700。プリンターペンインクが8色あったのに対し黒のみ。替芯交換時、後端が内部につっかえることあり。
 定規で線を引くときを除けばダマは無いと言ってよく、フッ素加工ティップと考えられる。ペンを直立させれば線を引く際にもダマが僅かになる。
検索したところボールペンのダマとボテを区別しているのはネット上では私だけのようだった。その過程で次の特許を知る。
油性ボールペン用チップ - 三菱鉛筆株式会社
フッ素加工と言えばテフロン、テフロン加工と言えば黒仕上げ。ブラックチップSJPやブラックチップSXRを出したらおっさん世代がホイホイ買うに違いない。
高粘度油性インクで書き味が重く同じ加圧式のフィッシャーより重い。しかし加圧されているため確実に、低筆圧でも水中でも、もちろん耐水紙にも、手書きにとって忌むべき紙であるインクジェット用紙にも書ける。
 しかし冷温には弱いようだ。雪中に一時間放置すると書き出しが擦れる。そして手袋越しには軸径が細く、落とすと雪に埋もれ易い。寒冷地ではやはり樹脂軸か。
1)本品
2)パワータンクスタンダードSN200PT05
3)フィッシャーブレットEF400
4)トンボエアプレスBC-AP
5)パイロットダウンフォースBDW40
 同社加圧式には低価格のスタンダード及びエントリーモデルもあり、その替芯SNPは樹脂製で直径が本品軸径とほぼ同じ。
参考、同社カタログ1991p172-173

廉価版には0.5mmボールのほか赤青インクがある。アソートはたぶん軸色でインク色ではない。
  1. 2012/02/05(日) 06:30:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
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コメント

参考
三菱プリンターペンFS,MS,FL,ML(F:Fine,M:Medium,S:3インチ長、L:3.5インチ長)
1,200円

ロットリング ラピッドプロットボールペン100FP
5本10,000円

ステッドラー 452PLM
1,500円

共に3インチ長の加圧式。
  1. 2012/03/01(木) 23:26:54 |
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  1. 2012/03/07(水) 23:55:06 |
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  3. #
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 非公開コメントの、仕事の必需品ブログhttp://kagu41.blog.fc2.com/さん、お待たせして申し訳ありませんでした。

 相互リンクご依頼との由、そちらのアフィリエイトブログを見させていただきまして、文房具が売れる分野になっているらしいことを嬉しく思い、またリンク先として選んでいただいたことを光栄に存じます。
と同時にアフィリエイトブロガーとしての姿勢や方向性を問われた気分になりました。ご発展をお祈りいたします。
  1. 2012/03/14(水) 23:30:40 |
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