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ロットリング アートペングラフ 第一回

 同社の傑作万年筆アートペンを基にした中針式(スタイログラフィック/チューブラ)ペン。
発売年不明、1994年廃番(Fのみ1999年前半まで残る)、ドイツ製。
インクカートリッジ2本、ニブ回し(分解工具)付属。2000円。
 製図ペンの技術を応用して中空管化されたニブは三線幅、SF(SuperFine,0.1mm)品番250400, EF(0.2)250402, F(0.3)250403。私有品はSFとF。
SFの字幅は三菱シグノビット0.18と、Fはゼブラ サラサクリップ0.3と同程度、アートペンEFはサラサクリップ0.4や0.5に近い。
 ニブ先端が段付き(2ステップペンポイント)ながら先端を丸めて筆記用途に配慮している。*私有のFは段付きではない。
同社バリアントニブに似るも互換せず、バリアント互換ニブであるステッドラーマルスマティック700ニブとも互換しない。
それができたら本品の評価がもう少し変わっていたに違いない。


ニブの他に相違が二点。
・首軸がニブに合わせて新造され、アートペンシルにも流用された。胴軸接合部付近にアーチ型の凹みがある。
・鞘の内奥にゴムが仕込まれ、ニブ先端と接してインク乾燥を防ぐ。万年筆と異なり鞘は後着できず、また小さな空気孔がある。*私有のFには乾燥防止ゴムが無い。
SF以外は天冠が万年筆と全く同じで見分けられない。

 注記通り私有のFは前掲の仕様と幾つか異なるため当初は不良品かと思ったが、今は初期型(またはFのみの仕様)と解釈している。
 線を引く作業において中針式は、微小ボールが高速回転する水性/ゲルボールペンやペン先が摩耗しやすいファイバーティップペン(ミリペン)より耐久性がある。
しかし筆記においては、味があるなどと言い張れる万年筆に比べ本形式ではゲルボールペン等の簡便さに太刀打ちできなかったに違いない。
それでも廃番は惜しいことだ。同社は筆記用に特化したアルトロも発売したが売れ行き芳しくなかった。

 これのFには純正アートペンインク(半顔料インク)を入れたこともあったが、今回改めて使うにあたり鞘内奥に乾燥防止ゴムを仕込み(ステッドラー77 R56を切ったり削ったりした)、そして新たに顔料系のウィンザー&ニュートン カリグラフィインクブルーブラックを入れた。それは1998年頃つまり発売当時の品で「新たに」といっても古い。
本品の通気溝がインクにまみれるとインク詰まりを起こし易くなるため、吸入器単体で吸い上げた。
 さて結果は快調であった。もちろん放置すれば固まるが、ペン先を分解することなく洗浄漕に浸して超音波洗浄するだけで回復する。

各紙片左端ブルーブラック(下端のロットリングアートペンインク除く)、W&Nとパイロット以外は酸化染料インク(いわゆる古典ブルーブラックとはこれのこと)。ペリカンとプラチナはカートリッジ。

 ロットリングも混色可能な顔料系カラーインクACPを発売、こちらは耐水性あるが1998年廃番。もちろんブルーブラックはないがブルーイッシュグレーやブラウニッシュグレーがあった。
カスタマーレビューの評判がよろしくて嬉しい。

ロットリング アートペン スケッチングEF極細250000
インクカートリッジは純正のほかウォーターマンやペリカンGTPを装填可。吸入器251 300はウォーターマン製で代用可。ペリカン、モンブラン不可。
ペリカン万年筆用カートリッジTP/6【ブルーブラック】583116144
ペリカン万年筆用カートリッジGTP/5【ブルーブラック】
ペリカン カートリッジインク ピンク GTP/5
Pelikan カートリッジインクGTP/5(5本入り)ブラック 2箱セット
シチズン 超音波洗浄機 SW1500
  1. 2012/04/12(木) 06:30:00|
  2. 万年筆Fountain pen
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