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ロットリング アルトロ

ワイヤークリップ、イモムシ軸、釣鐘型ニブ、一見すると水性ボールペンのような中針式など、特異なアルトロは1990年代初頭に発売され、前世紀末に製造中止となった両用式尖筆型万年筆です。二本並ぶとワラジムシのよう。

中空管構造とも中針式ともスタイログラフィックペンとも呼ばれるこの形式はロットリングが製図ペンへ転用した形式で、細管に針金を通し、針金を押すと内部の弁が開いてインクが流れるという、プランジャーバルブのような構造です。
これは、他の形式では詰まってしまうような古いブルーブラックでも快適に書けます。

 万年筆では、インク保持力が高いペン芯を持つため上向きにしても書き続けられますが、中針式は壁にあてたメモに書くなど、少しでもペン先を上向かせると忽ちにインクが途切れてしまいます。細字では浸透圧のおかげか少々改善されますが普通の万年筆には敵うべくもなく、中針式の意外な弱点には気をつけなければなりません。

字幅はMと透明樹脂製Fの二種、Mは太くて日本語には向かない字幅でした。
軸色は黒、白、青の三色のほか、同社のティッキーと同じようにカタログ未掲載の色違い軸が一時期販売され、鈑ペン先アルトロもありました。
これのおかしなところは、後ろへ引いた尻軸をぱちん!と押すと軸内のカートリッジを開封する仕組みを持っていること。店頭陳列時、カートリッジを未開封にしておくための仕組みです。
アルトロはロットリングが創立以来、約60年間生産したティンテンクリの後継という位置づけのようですね。
元ロットリング日本社員によればアルトロはぜんぜん売れず、だったそうです。
からまんブログ:2008.1.23
  1. 2007/05/19(土) 21:24:40|
  2. 万年筆Fountain pen
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

アルトロで最も詳細なレポかと

スタイロペンのアルトロについての最も詳細なレポかと思われます。私などが言うのも僭越至極ですが・・・。

使い初めに尻軸をぱちんと押して、透明樹脂の中空管をインクが吸いあがってゆく様が アルトロの醍醐味のひとつか と。

青軸は見た記憶がありませんでした。
当時の日本版カタログでは「中空式万年筆」と紹介していたようですね。

http://lavenderny.blog107.fc2.com/blog-entry-70.html

そのためか、アルトロには M.P と このスタイロペンの他の種類が存在するのかと思っていました。

最後の画像は貴重ですね。私は10本位の箱入りのものしか見た事がありませんでした。
できればボディに「Tintenkuli」と刻んで欲しかった。私個人としては。
  1. 2009/04/22(水) 22:03:41 |
  2. URL |
  3. Hagy #-
  4. [ 編集]

 ロットリングとしては中空式であることを強調したかったのだと思います。
しかし、中空式が受け入れられなかったのかそれともアルトロが好評だったのか、のちに普通ペン先(鈑ペン先)も追加されました(カタログ未掲載)。上級品900にも追加され900Sとして販売、こちらはカタログ掲載されています。
そのペン先はリーフや400と同型です。

 最後の画像の容器は、黒白青以外の色軸だけについていたもの。私はこれでしか見たことがありません。また、私は持っていませんがアルトロにはアートペンのような箱つきもありました。
  1. 2009/04/23(木) 01:26:32 |
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  3. 魚眼 #-
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