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ウィンザー&ニュートン カリグラフィインク

青蓋は万年筆用、赤蓋4色は非万年筆用。おなじみのドローイングインクも非万年筆用。
Winsor & Newton Calligraphy Ink 30ML 6色セット

 カラーインクで有名なウィンザー&ニュートンの万年筆用顔料インク。30mL(1USfl.oz.)、イギリス製、1998年頃発売。ASTM D4236適合。箱なし。
 このインクはシェラック溶液を含むW&Nドローイングインク(染料系)と異なり、顔料系ながら非耐水性で水洗可能。但し筆跡を少し流水に晒したくらいでは消えない。
WNCink.jpg
W&N配布のリーフレットから「用途の多様性」を引用してこのインクを説明しよう。
・14色(青蓋付き瓶入り)は、つけペン・エアブラシ・製図用ペンのどれにもお使いになれるインクで、各色間で混色することができます。
・4色(赤蓋付き瓶入り)は、(この4色のどれかを使用して混合した色を含めて)つけペンや筆でのご使用に適したインクです。各色とも不透明で、ブラックとホワイトはつや消しにもなっています。
万年筆には触れられていないが、瓶ラベルや前段の英文では
・14 of the colours(blue capped bottles) are suitable for use with a Dip pen,Fountain pen,technical pen and airbrush.These colours are fully intermixable.
挙げられている。
 青蓋14色のうち不透明色は黒とブルーブラックのみ。混色用としてさして意味のないブルーブラックがあるあたり、やはり万年筆用を意識したと考えられる。赤蓋(非万年筆用)には金銀がある。

 ブルーブラックは再現色。ラミー同色インクに近い。セピアは赤味が少ないが、パーカーペンマンインクモカ並みの焦げ茶色ではない。
 プラチナカーボンインクほどではないもののモレスキンで少々滲み裏ぬけする。
※耐水性などはアートペングラフ第一回を参照されたい。
 このインクを次の三種で使った。
・ペリカン#481:ペリカン吸入式のペン芯はファウントインディアに対応している筈と思ってインクを入れ、見事に期待に応えてくれた。数ヶ月放置でもインクが凝固しかかる程度。
ロットリングアートペン:使い始めは快調だったが数ヶ月放置でインクが凝固。ペン先を超音波洗浄なり分解洗浄なりして回復。
同アートペングラフF:当初は快調、数ヶ月放置でインク漏れ寸前になったが、ボタ落ちなし。超音波洗浄で回復。
 総じてインク吸入から半年強で洗浄を勧めるが、放置しなければ順調なものだ。

 顔料インクは詰まりやすいとか固まるなどと警戒される。それらの言説はすべて正しいが、顔料インクを怖れる神経質な者ならこれを使っても大丈夫、インク詰まりを起こす前に使い切るか洗ってしまうだろうから。彼らなら有機染料インクと同様に扱えるだろう。
問題は一ヶ月放置がザラな、ロットリング洗浄液や超音波洗浄器を要する私のような人間である。よくパーカーソネットと付き合ってられるというもんだが、書き出しが渋くなっていたら、ペン先に水を含ませるかスポイト容器で水滴をたらし、余分な水分を拭き取ったのち書き始めればいい。涸れていたら上記ののち鞘を閉め、数分置く。
 製図ペンやアートペングラフ等スタイログラフィックペンではあまり効果がないが、一般的な万年筆では酸化染料インクに対してもこの方法は効果がある。
  1. 2012/04/18(水) 06:30:00|
  2. 万年筆Fountain pen
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