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ロットリング コンパス用シャープペンシル R538 233 S0271520


 穂替えを特長とする独式製図器も、差込径が異なるとその合理性が損なわれた。
製図ペン専用コンパスは複数ある穂替え差込径を廃しφ10mm(φ10.15mm)ねじに統一したが鉛筆部も廃したため、φ10.15mmねじを加工した鉛筆インサートR538 208が造られ、のち1989年に製図ペンラピッドグラフIPLを象ったシャーペンへ更新された。ドイツ製? leadholder.comでは2007年廃番となっている。→rotring Compass Pencil | Leadholder
 これも製図用シャーペンそしてコンパスアタッチメント/アクセサリの一種、品名が示す通りコンパスに取りつけ、円作図に供する。20世紀後半の西ドイツは製図用品大国であったと、この種の製品を見て思う。

 コンパスの穂先に直接シャーペンを組み込まず、わざわざ製図ペンを模したシャーペンを造って専用コンパスに取り付ける迂遠な方法を採ったところに、製図ペン──同社基幹商品を中心とする設計思想が見られる。
 このロットリングの思惑は独式製図器をさらに合理化させたのであったが、このような、コンパスにしか使えそうにない大仰な製品を要する逆説的状況を招いた。本品がさらに発達進化して汎用(多目的)になっていたかもしれないが、時代はさらに広い汎用性を持つ電子化へ転換する。
 現在、割高な製図ペン専用コンパスは廃番となり、同社は既存コンパスとの妥協点としてコンパスアタッチメントを残している。

独名Bleieinsatz, 英名Lead insert
芯径:品番:サンフォード品番
.3mm:R538 233:S0271520
.5mm:R538 235:S0271530
.7mm:R538 237:S0271540
他に2mm芯ホルダR538 238:S0271550があった。
芯径表示が胴軸の陽刻のみ、色別もされず判別し辛い。

消しゴム・突針なし、スリーヴ長2mm(2.5mmも存在)、大きな真鍮製チャックで芯繰出量0.5mm/ノック(芯径.3mmの場合)。60mm長の芯を複数本収められる。
製図ペン専用コンパスには538 235/.5mmが付属、これ以前は鉛筆インサート538 208/2mmが付いており、順次置換された。

 前後二ヶ所にコンパス装着ねじ。ステッドラーもほぼ同径同ピッチ、長さを考慮しなければ交換可能。
左:後部ねじで大コンパスに取り付ければ、製図ペンとほぼ同長となり、
右:前部ねじで小コンパスに取り付ければ、製図ペンより約1mm短くなる。
 小円作図で、シャーペン芯の繰出しぶんを見込んで短くしたと考えられる。ただステッドラーは逆の設計をしている。
 コンパスなくして本品を使うことは難しいが、芯径を三種から選べるこのシャーペンに、同社イソグラフ及びラピッドグラフIPL用キャップやパイロットSシリーズ用クリップを取り付ければ手帳用に使途を見出せる。
ラピッドグラフIPLキャップの内鞘を外すと、ノックはできないが後着も可能。
短いスリーヴもここでは適切な長さになり、また芯室(内筒)内径をφ3.8に拡げれば三菱SKC消しゴムを、φ4.2ならパイロットHERFS-10を流用可能。
 ペリカンD300やモンブラン117より短く、手帳用に切望される.3mmがある優れものだ。専用化されていたために需要を失ったが、単体でも使えるなら残るかもしれない。などともっともらしく書いているがこれには先例がある。→文具で楽しいひととき:■(続編)短すぎるシャープペン
というわけで次回はステッドラー55693。
発売年はニューウェルラバーメイドに教えていただいた。深謝。
  1. 2012/06/18(月) 06:30:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
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