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ステッドラー マルステクニコ555

 ステッドラーの製図器、製図ペン専用コンパス。これらについてはコンパスシャーペン556 93で少し触れ、同題別ブログでも取り上げており、今回の記事は焼き直しで補足的なもの。
 555はおそらく1985年に発売され、現在までに少なくとも三度変わっており、ここでは
1980年代後半の型を初期、
90年代前半型を中期、
90年代後半型を後期に分類した。いずれも前回の継足棒556 80を連結可能。
2000年代以降の型つまり現行品は製図ペン専用ではなくなった。
初期
作図半径約163mm、製図ペンの後部ねじと連結。凹ねじ径9.4mm。谷径が狭く、ロットリング製品をねじ込むとそのねじ山を0.1mm削るものの互換性が一応ある。
特許ロック機構を具える。金色なのは創立150周年記念だからだ。通常品→Drafting Catalogs: Staedtler Mars, 1985 | Leadholder
中期
作図半径約169mm(カタログ上175mm)、製図ペン前部ねじ連結。凹ねじ径9.4mm。谷径に余裕ありロットリング製品を装着可能。但しねじ開始部が奥まっているため、噛み合わない場合がある。
全長はやや短くなったが二叉脚(フォークレッグ)が長くなり、結果作図半径もやや大きくなっている。
このコンパスは美しい。英式製図器のような複雑さではなく装飾なき美しさ。
後期
1995年頃発売。作図半径約168mm(カタログ上175mm)、製図ペン前部ねじ連結。凹ねじ径9.5mm。これもねじが奥まっている。ねじ山角がロットリングと少々違うのではないかと感じるのだが測定できず不明。
二叉脚が短く、装着した製図ペンを直立させられず全長もさらに短くなったが開脚角度がやや大きくなった。
またロック機構が他社も採用するレバー式へ変わった。レバー式は常にロッキング状態にあり、脚を開閉する際レバーを押したまま行う。

 ボウコンパスは正確に円作図できるよう、脚の開き具合を微調整する中車(なかぐるま、開閉調節ねじ輪)を脚の間に設けた大型コンパス。
中車は微調整が利く反面、脚を大きく開くには時間がかかる。そこで脚と中車の連結を解き、脚を自由に開閉できる機構が組み込まれている。
 ステッドラーのそれは特殊なねじ棒を用い、中車を回さずとも脚を開閉でき、もちろん中車でも調整可能な同社独自の方式。
ロックボタン(ロッキングコレット)でねじを締めつければ中車でのみ開閉可能となる。ボタンを締めるときには無音だが外すときは音を発する。

 ロックされているか否か一見してわかりにくいのが欠点で、操作時にはロックボタンが外側に寄っているか(解連されているか)常に確かめている。
 また特殊なねじ棒のねじピッチが粗く、中車一回転につき作図半径が39mm前後(開脚角度にして約15°)も変わる。後期型や他製品は8mm弱/回転(同約3°)で微調整しやすい。

 この特許ロック機構は555のほかマルススーパーボウ553にも採用された。というより553が原型と思われ、現在もこの方式。
箱など。

中期型取説

クイックセットと微調整
ロックボタン(C)をゆるめると脚(A)の開閉がスピーディに自由自在。中車(B)で微調整ができます。
センターバーに脚をロックするには
ロックボタン(C)を内側に少しねじりながら締めると脚が固定されます。
注意:ロックしたままで脚を持って無理に開閉するとロック部が損傷します。ロックしたら中車による微調整だけにして下さい。
ロックをゆるめるには
ロックボタン(C)を少しねじりながら矢印と逆方向に引いて下さい。

継足し棒のつけ方
コンパスのネジ(A)をゆるめて針を抜き,継足し棒をしっかり差し込み,ネジを締めます。
継足し棒針部の動かし方
ネジ(C)をゆるめ,針部(B)を左右に滑らします。
継足し棒の針交換
針はロックボタン(D)を下に引くと抜け,押し上げると固定されます。

同社1992カタログp38

同カタログ1997p42

ステッドラーコンパス:Amazon検索
こちらは現行品。
  1. 2012/07/24(火) 21:00:00|
  2. 画材製図用品Others
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