アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

ゼブラ F-301A

油性ボールペン替芯F-0.7【黒】BR-1B-F-BK
ゼブラ ボールペン替芯F-0.7芯 黒BR-1B-F-BK 10セット

 ステンレス外装と合成樹脂グリップの内側に金属製替芯を装備し、1980年代に発売されたらしい油性ボールペン。当時はおそらく日本製、現在はたぶんインドネシア製。
 公称寸法φ8.5mm×130.4mmよりやや短い、のみならず現在主流のボールペンからしても短い、というより小さい。
その点、筆記性を前面に据えていないと思われるが、かといって替芯の書き味が悪いわけではなく、むしろ旧油性ボールペンとしては優れており、この組合せはカランダッシュ849及び同エクリドールにも見られる。
 長文筆記の主流がキーボード入力へ移ったというなら、筆記性と携帯性の両立を目指したこの種の古い設計思想をここで再評価しようじゃないか。

 軸径はパワータンクハイグレードをちょっと太くしたくらいで、手帳を入れたシャツのポケットの隙間に収まり、ディテールが少々甘い樹脂グリップも、手帳のペン差し等への挿しやすさと、筆記時の「痛くない」滑り止めを両立している。金属製ローレットが苦手な人々も安心だろう。
 クリップ基部から上に23mmあってポケットから取り出しやすく、軽量でワイシャツのポケットをよれさせない。反面、蓋付きポケットに合わないのが残念だ。

 樹脂グリップに対し口金は内部も金属、重心位置53%(68mm)ながらやや前重心に感じる。また口金と替芯芯先との接触面積が長く、双方の間に隙があるものの芯先のガタツキが無いに等しい。
 グリップ兼前軸(下軸)を回して外し替芯交換。ねじは凹凸とも樹脂製、異材では一方の摩耗が早まることがある。

◆替芯F-0.7芯、BR-1B-F(φ5.3mm×88.9、芯先径2.25mm、ばね付き、ボール径/筆記距離;0.7mm/1200m、1.0/900)、たぶん日本製。現在黒インクのみ、書き出し擦れが僅少、ダマも少ない。
 書き味はさらりとしてカランダッシュ ゴリアットに並ぶ。
SK芯やK芯ではこの軽快な書き味が失われてしまったがF芯では健在であった。三種とも同じインクに思うので、この差はF芯のペン先の工作精度が高いためと思っているが、私がK芯とSK芯のはずれをひいているだけかもしれない。
旧油性ボールペンの書き味が落ちる冬にこれを紹介するのは得策ではないが、冬季には胸ポケットで温めればよい。
 かたちこそ太芯だが筆記距離1000m前後は大容量とはいえぬ。そこが残念だ。
互換性;ナシ。同社SK芯(φ2.95mm×89.8)と互換しそうで互換せず、本品にSK芯を入れるとF芯より5mm深く入ってしまう。パイロットLHSRF-8C芯も合いそうで合わない。
他への転用;F芯はパイロットBRFN10/20/30よりもモンブランへ転用しやすい替芯だった。長さを合わせれば、ばね交換の必要もない。
他から流用;三菱SJP芯をばねごと移植できるが、ペン軸を1.5mm延長する必要があり芯先径に余裕がないためいささか不安定。
 ゼブラ替芯の芯先(ペン先)は他社芯より僅かに細く、近年同社は4C用自社製品の口金内径を広めにして他社芯との互換性を与え、芯先がガタつくようになってしまったが、本品は旧設計が生きており芯先がブレにくい。
おそらく独自規格替芯のために口金内径を広げずに済んだのであろう。

 今では懐かしい平板なプレス加工クリップは、先端形状がよくないため厚地に差しにくいが、クリップ自体は厚地にも耐えられ、また二次曲面だけのプレス加工部品は歩留まりがよいと考えられる。

 ノック負荷約400g。丸くないノックボタンが押しやすく私の好みだ。
 ポケットに挿したままボタン頂部で同型シャーペンM-301Aと判別可能。
本品の存在を知ったのはアフィリエイトでM-301Aが売れていたからだった。誰が買ってくれたかわからないが、いい目をしている。感謝。

資料;1998カタログ。当時は品番にAがつかず、合成樹脂部(おそらくABS)が10色。値下がりしたのは生産を海外移管したためか。
またシャーペンのほか鞘式水性ボールペンR-301(替芯A-100)があった。設備が残っているならJF芯共用にして再発すべき。

※この製品群が海外では現役で蛍光マーカーや万年筆すらあることを後日知った。
しかもR-301が万年筆インクカートリッジを用いるインクローラーになっている。M-301/.7mmが欲しい……
Steel Pens - Zebra Pen
R-301 Rollerball Pen - Zebra Pen
2017年5月25日アドレス変わってた。→Steel Series | Zebra Pen

関連記事
ゼブラF-701

2013年2月24日Hagyさんのブログ
F-301Aより旧世代のF-300が見られる。
ゼブラの青軸の旧いボールペンと新しいボールペン F-301A: 箱から文具をひとつかみ
ゼブラの旧いボールペン / ZEBRA F-300
筆記具のクリップ考 と、ノックボタン考 / PILOT 2020,ZEBRA F-301
Amazonには市場在庫の赤が残っている。ゼブラボールペン替芯F-0.7芯 赤BR-1B-F-R 10セット
 現在のF芯用にはフォルティア300というゴムグリップつき金属軸がある。なぜゴムを付けてしまったのか。
ゼブラ フォルティア:Amazon検索


【ZEBRA/ゼブラ】M-701 シャープペンシル【日本未発売】

ブンドキ.com Yahoo!店
  1. 2012/12/18(火) 06:30:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<カランダッシュ フィックスペンシル用ノックボタン | ホーム | モレスキン パノラマダイアリー/プランナー2012>>

コメント

ペン先より芯の強度では?

>私がK芯とSK芯のはずれをひいているだけかもしれない。
はずれではないでしょう。
御無沙汰です。
F芯の軽快な書き味はペン先の違いより SK芯より芯の強度が高いからでは? と思うのですが。

私はF芯には高い評価を与えたい。
私的にはゼブラのSK芯は好みに合わないので使用しておりませんので現時点では推測ですが、
芯尻部のステンレス鞘での補強は伊達ではないと思います。

ここで、SK芯をゼブラの『 B.Pインク【見える】化 計画 』の血統と前提します。
この形態はインク残量確認とコスト面で広く大衆に受け入れらたようですが、
この時の形態はキャップ式であり、ペン先付近を口プラで甘いながらも半固定していました。
それでも例せば複写式筆記等では内部でわずかに軸がヨレていまいた。使用上全く問題ないながらも人間の指頭感覚は非常に鋭敏です。
口プラ素材と芯素材のナイロン系樹脂の欠点でもある強度不足は否めませんでした。
クリスタル→ハードクリスタルと、口プラ→口金 へと進化させるもゼブラの快進撃はここまで。

のちに登場する 『 口金周囲でガッチリ固定計画 』 の

パイロット スーパーグリップ キャップ式 BPS-GPN
http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/oil_based/super_grip/index.html

ユニボールシグノキャップ式 UM-100( ← ゲルインクですが。。。)
http://www.mpuni.co.jp/product/category/ball_pen/signo/spec.html

の、樹脂軸+樹脂芯ながらも圧倒的な筆記感は人間の指頭感覚を満足させるものであったようです。

ノック式B.Pにナイロン系細軸SK芯はいただけない。

ゼブラのF芯を使ったB.Pはコストパフォーマンスに優れたゼブラの涙ぐましい努力の賜物か と。

釈迦に説法でした。m(_ _)m
ここではペン先は使い回しと仮定しておき、ペン先の差異は私も確認してみます。
では また。
  1. 2013/01/23(水) 13:10:30 |
  2. URL |
  3. Hagy #-
  4. [ 編集]

久しぶりです、Hagyさんへ

 ペン先は共通部品であって、替芯自体の剛性が筆圧を受け止めてペン先を安定させ快適な筆記をもたらす、という主張にはなるほど、替芯のなかで最もコストがかかっているのはペン先のはずだから大いに説得力があります。

 しかし、F芯の筆記角度を浅くしても快適でSK芯のようにすれて引っかかる感触がなく、やはり工作精度ではないかと反論します。
 F芯とK/SK芯は、ペン先とインク収容筒との接合部にも違いが見られ、F芯のほうが細く、SK芯より若干慎重に造られていると考えています。
http://blog-imgs-54.fc2.com/s/c/h/schreibzeugkritiker/ZbrF3g.jpg(こんな画像も撮っていました)
 また2006年製造のSK芯は2010年製造のそれより良く、K芯も2005年製は2012年製より良いのです。殆ど使っていないため馴染んだわけではありません。

 ただボール周辺を15×ルーペで見ても各ペン先に大した違いがなく、反論するにしても説得力に欠けるのであり、F芯がよいということだけが確定しているのであって、剛性説も取り入れようかと思ったりします。
  1. 2013/01/25(金) 07:46:57 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

購入してみました。

早速にゼブラ F-301A と M-301A も購入しまして先発完投で連投させています。これって素晴らしく良い出来ではないですか。

リフィルは
F-0.7芯 10.11 INDONESIA (おそらくインドネシア製)
が入っていました。

手近にあった
K-0.7芯 05.03 JAPAN
と比較中です。

手元に
F-0.7芯 02.09 JAPAN (おそらく日本製)
がありますので、これも比較しています。(どちらが年月かわからないので、ご教示いただければさいわいです。)

以前に オレンジBiC France と China を比較した事があります。正解率100%でした。(たぶん誰でもわかると思います。)
芯軸の形態差異があるので今回は オレンジBiC の時より難しい。
『B.P のペン先だけ』比較となるとクラッチペンシル的なモノを活用するか とか 考えたり。

万年筆のペン先みたいに OEM を考慮すると無限的に拡がってしまいますし。

自分のブログネタにしようかと画策中だったり。。。
  1. 2013/01/26(土) 07:53:21 |
  2. URL |
  3. Hagy #-
  4. [ 編集]

良品ですよね。

ロット番号はYY.MMです。
ZEBRA :: お客様相談室 :: ボールペンが書けない時は
http://zebra.zebra.co.jp/ball5.html
 こちらの付属芯は12.06 JAPANでした。暑い時期に入手したこともあり調子が良かったので、店頭在庫の11.11 JAPANも試したのですが、製造から一年程度のためかインク劣化の確認にもならず、好調な書き味でした。そちらの2002年製はどうでしょうか。
また、インドネシア製替芯は見たことがなく興味があります。
>自分のブログネタにしようかと画策中だったり。。。
それはぜひ。期待します。

 SK芯なら5.5mmほど延長するとF301Aに入ります。組立時、口金内に必ず引っかかりますが、作業を繰り返していると引っかからない箇所が出てきます。
これで比較もしやすいかと。
  1. 2013/01/27(日) 20:01:28 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

新旧F芯比較(日本製対インドネシア製)

ちゃんとゼブラのページにあったのですね。リンク ありがとうございました。
よく見ておかねばいけませんね。


新旧のF芯比較(日本製対インドネシア製)
【ファースト タッチ】
ここでは、ペン先が紙面に触れた瞬間をファーストタッチとします。

2002年 JAPAN 製 F芯
ファーストタッチはブラインドテストでも間違いなくF芯。垂直に立てても斜めに構えてもカチッとしているのが特徴。
製造から10年以上経過していますが問題なく書けます。
書き出しのかすれは、小さな手帳に筆記するレベルでもほとんど発生しないがゼロではない。
さすがにインクの粘度が上がっており筆記感は重たくなっています。書き出しに重さが感じられます。
インクの色味は、新しいインドネシア製のほうが目視で黒い。経年変化というよりインクの組成の違いがありそうです。溶剤でクロマトグラフるのは面倒だなぁ。

2010年インドネシア製
同じく ファーストタッチは間違いなくF芯です。ボールペンの書き味に軽快を求めるならこちらを推します。
こちらはまさしくあのカランダッシュエクリドール並み。魚眼さまの指摘に同意。
前記の日本製より色味が黒い。この点も目視でカランダッシュに似ている。今でいうところのリスペクトといったかもしれない。便利な言い回しだ。


私は、製造拠点は日本製からインドネシア製へと移管していると思いましたが、並行して作られている模様ですね。
新しい日本製F芯を求めて、日本製対インドネシア製で再度検証してみたいと思います。
ただ今 並行してK芯,SK芯比較検証中です。

K芯,SK芯は初めから曲がっていますしねぇ。筆記角の差異は芯の長軸方向に対する回転ですら発生する気も。

では また。
  1. 2013/01/30(水) 10:58:15 |
  2. URL |
  3. Hagy #-
  4. [ 編集]

 ありがとうございます。詳しくて参考になります。現行なら日本製とインドネシア製に差がなさそうですね。
十年経っても書けるところは頼もしい。

 ゼブラは製造拠点を海外移管していたところを戻して並行生産になったようです。2011年以降のF芯国内流通ぶんは日本製が中心かもしれません。それ以前ならインドネシア製F芯も見つかるでしょうか。
<47>ゼブラ野木工場(野木) 海外視野 マザー工場に 国内集約、内製化率高める |下野新聞「SOON」
http://www.shimotsuke.co.jp/special/tochigiindustry/20120621/809938

 ちなみにゼブラ スティールペンシリーズのことを知ったのは次の記事からでした。
米Lifehacker読者が選んだ! 安くても良質な筆記具・ベスト5
http://www.lifehacker.jp/2012/11/121103five_best_budget_pens.html
 どうもF301の国内再発売がここ数年のことらしいんですが、2010年インドネシア製替芯が入っているものは米国販売ぶんだったのかもしれませんよ。
復刻!ステンレスボディのシャープペン・ボールペン ゼブラ301Aシリーズ 山田書店
http://www.booksyamada.com/books-top/item/2011/03/post_2995/?img=link
  1. 2013/01/31(木) 19:56:46 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

2本目~

魚眼さま 凄すぎます。
なるほどなるほどです。
新しい日本製F芯を求めました。手近には後継モデルのゴムグリップの フェなんとか300 にしか積まれていなかったのですが。
F-301-A の2本目も確保してしまいました。お手頃価格で良品なので。
製造はおっしゃるとおり、2011年12月製でした。
米国で人気があったとは参考になります。うなずける感じです。
  1. 2013/02/01(金) 20:47:15 |
  2. URL |
  3. Hagy #-
  4. [ 編集]

2本め!

 お誉めいただきありがとうございます。
2本めを買う気持ちもわかります。
  1. 2013/02/03(日) 09:29:15 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://schreibzeugkritiker.blog105.fc2.com/tb.php/231-04a02515
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)