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ファーバーカステル TK9441

 同社TK9400を金属グリップ化しクリップを追加した上級品、傑作の誉れ高いTK9441。ほどよく重く、芯把持力も大きい。2000年頃廃番、ドイツ製、2000円。
分度器ドットコム再入荷を知って(→NYZL5 FABER-CASTELL TK-9441 芯ホルダー)それを機に、またアフィリエイトブログに益があると予測して入手、代金の一部337円を約一年間のcalamelアフィリエイト報酬で賄った。感謝。

TK9071/HB芯1本付属、簡易芯研器内蔵。適合芯研器ステッドラー502、ロットリングR505 250N緑差込口、ダーレ301等。
 評判通り良品だが血眼になって探すものかと問われれば、ステッドラー780でも満足できるリネックスLH1000もほぼ同じ重さだよ、と答える。
実際、似た性格の旧TK9441とステッドラー780Cとで後者を選んだものだ。凹四角錐が連なった転造ローレットなどあからさまな費用節減の跡が見られるのに約三倍の価格差(その昔780が700円、本品2000円)があり、しかもそれを金色装飾でごまかしているとなれば、プロレタリアが本品を選ぶはずがない。
 だからこれの傑作評価を私は疑っていたが、肉厚な金属部品などその先入観を覆す点が見られた。

●チャック(クラッチ)
2mm用、三叉、ノック負荷1.5kg。
内筒(芯室)内径2.6mm、三菱ユニ芯ではストッパが干渉しやすく、私有品では芯室尾端側にストッパが取り残される。可納芯長147.5mm。
●下軸(前軸/グリップ)
真鍮におそらくニッケル鍍金した5gほどのこれには細い横溝があるが、滑り止め効果を期待しないほうがいい。しかもわずかに曲がって取り付けられている。ファーバーカステルはこのようなところで費用節減するからいかん。但し作動に支障ない。
私は返品しなかったから誰かが代わりにこれを手にすることはない。※また返品するほどのことでもない。
 重心位置70mm(軸長比45%)+芯繰出ぶん。前重心だが後ろにも重さを感じる。しかし手にすれば自然に芯先を紙面に当てられる。
●上軸(後軸)
尾端へ向かって直径が逓減し六角から丸へ変化する合成樹脂軸。尾端の輪は白のほか灰色もあったらしい。
軸に埋め込まれた肉厚な真鍮ねじが下軸と結合し、また芯室を支える。下軸が長いため原型(同社TK9400)より軸長が5mm伸びて重心も7mmほど前進した。
分解時の注記、チャックを摘んで回すと形状が歪みやすく、組立後にプッシュボタンを押しても芯が滑落しないことがある。その場合はチャック前方から爪楊枝を入れ、奥を広げるように歪みを直す。
内蔵ばねが強力なため昔はペン軸が経年で反ったりしたが濃緑色軸になってからは変形したという噂を聞かない。
●クリップ
脱着可。約1g。外すと実に自然に筆記姿勢に移れる。
私の手にはクリップ尾部(先端)が障りやすく不快。この形は何とかならなかったものか。
●プッシュボタン
簡易芯研器内蔵、研削角度約22°。約2.5g。TK9400へ転用可。削るには芯を10mm以上出す。
外すと更に自然に構えられる。
 Faber Castell TK 9440 & 9441 | Leadholderによれば1992年に新旧更新されたが、日本では遅れたらしく同年カタログ日本版には旧型の写真が載っている。不幸にして同社カタログ1993-1996を所有せず日本での更新が不明だ。
翌1993年から同社は緑色を濃くしたり新ロゴを採用したり伯爵コレクションを始めたり(日本では1994からだったと記憶)した。輸入代理店変更も同年ではなかったかな。
※代理店変更1995年だった。ファーバーカステル日本支社から日本シイベルヘグナー(現DKSHジャパン)へ。

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資料:1992カタログp33、1997カタログp39

  1. 2013/04/01(月) 06:00:00|
  2. ┣芯ホルダLeadholder
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