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ステッドラー マルステクニコ782C

 今月はステッドラーの芯ホルダ782Cと2mm - 3.15mm共用787Cの二本。12の倍数日に更新。

 ステッドラーの芯ホルダにはポケットモデルTaschenmodellと呼ばれた短軸があった。2000年?廃番、たぶんドイツ製、800円。
マルス200/HB芯1本付属、簡易芯研器内蔵。適合芯研器ステッドラー502、ロットリングR505 250N緑差込口、ダーレ301等。

 細長い同社780より携帯しやすいものを欲してこれを買ったが、本品はグリップが細長く後軸がやや太い――780と逆のペン軸形状をしており、握りやすさもまた逆転していた。
 筆記するにはその細いグリップを握ってつねに指先を屈めるため疲れやすく、指先から力を抜いて運筆しようとすれば、やや太い後軸が指の股に干渉し、後ろ寄りの重心が運筆を抑制する。その重心に合わせて、また太い後軸の利点に与るためにペン軸中央付近を握ろうと思えば、前寄りを握って書く平生の習慣がそれを許さなかった。三菱ユニホルダーのほうが使いやすく、いくらダサくとも、あれのバランスが良いことを認めねばならなかった。
 というわけで私は直筒軸と簡易芯研器つきを好み、カランダッシュ884を常用したのである。

a)本品
b)ファーバーカステルTK9500
c)カランダッシュ フィクスペンシル884
d)三菱ユニホルダーhttp://nanos.jp/schzkr/blog/1/4/
e)Koh-I-Noorトワゾンドール5900クリップつきhttp://nanos.jp/schzkr/blog/1/136/
f)リネックスLH1000
クリップ基部から上部の長さを測るといずれも20mm前後、意外な共通点に気づく。

●チャック(クラッチ)
三叉2mm用、ノック負荷1.8kg。
内筒(芯室)内径2.7mm、可納芯長126mm。付属芯128mmで2mmはみ出す。
ストッパがついた旧い芯の場合、新品状態では芯を外せない。また芯室とチャックがカシメられ分解不可。
●下軸(前軸/グリップ)
真鍮ニッケル鍍金。ローレットの角は同社780と同程度。
後軸と螺合。チャックが前軸口金を通らず外せない場合あり。
重心位置74mm(軸長比52%)┼芯繰出しぶん。
 前軸の長さが780と同じ、直径がファーバーカステルTK9441やサンフォード ターコイズの前軸と同程度。しかし重量配分など印象がこれら三品と全く異なる。
また先細りであることと、やや太い後軸との対比、さらには780との対比とで数値以上に細く感じる。
●上軸(後軸)
両端を丸めたやや太い六角軸。
いまなら前軸より後軸側を握れるが、当初は扱いづらく感じ苦心していた。
●クリップ
脱着不可。生地に差しやすい。狭持力にバラつきあり。
●プッシュボタン
簡易芯研器内蔵、約2.3g。芯を6mm出せば削れる。
横溝つきは1980年代ものに分類されるが、実際には1990年代初頭まで生産され、その後、横溝を省き軽量化された。

Klemmstifte - Lead Holders
画像のラベルが箱に貼られ5本1箱で卸された。1970年代?のもの。
 同社ロゴ"マルスヘッド"は変遷しており、私有品は旧々ロゴ1970年代?(上)と旧ロゴ1990年代初頭(下)のもの。
ステーショナリーマガジン1号p7、えい出版、2005によれば旧々ロゴ1963-1972,旧ロゴ1973-2000
leadholder.comでは1978年にロゴが変わったと記している。
→http://leadholder.com/lh-draft-staedtler-780_series.html#782-extension
 リンク先にあるように、初期型にあった軸尾の延長部が後期型では無くなった。
同じく携帯向けのファーバーカステルTK9500は本品とまったく逆の変更──初期型に無かった延長部を後期型(現行品)で増設。
時折り両社に対照が見られる。

 記事冒頭の芯ホルダを携帯することについて、なぜシャーペンを選ばなかったのかと根源的な問いをする者もいるだろう。それは私が数寄者だからだが、芯ホルダには芯がたわまず強力チャックにより芯先がぶれないという理由もある。
製図用シャーペンに剛性を求める人々や万年筆にやわらかいペン先を求める人々も、芯ホルダの筆触には瞠目するだろう。
万国の芯ホルダ使いよ、団結せよ!

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画像のポケットは毎度のドイツ陸軍服。
  1. 2013/05/12(日) 06:00:00|
  2. ┣芯ホルダLeadholder
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