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ステッドラー パンテクニコ787C

 1990年代半ば廃番、たぶんドイツ製、900円。
PANすなわち汎用性があり適用範囲が広く本品のチャックは2mmから3.15mm(3.2mm)までの芯径を銜えられる。

マルス200/HB芯1本付属。
2mm適合回転式芯研器同社マルス500、ロットリングR505 250N黄差込口、ファーバーカステル52/40(184000)
3.15mm適合回転式ナシ。ダーレ53482、卵形芯研器等で削る。

 2mm芯ホルダ(というよりはステッドラー780C)を使い始めたころ、ポケットに収めるには長いペン軸に戸惑っていた。重く堅いノックの感触に戸惑う者もいると思う。
それで少々太く短い782Cを買い求めたのだが細いグリップがやはり合わず、次に試したのが本品。
重量配分が同社780CやファーバーカステルTK9441に似ており、あれらより太く、2mm芯を銜えさせると最大直径に近い部分に指を置くことができ、大振りながら筆記にも描画にも適した。
だがしかし、この150mm強の長軸がやはり問題で、当時の私は簡易芯研器付属にも執着していた。
 結局のところはカランダッシュ フィクスペンシル884を見つけて短めの直軸に落ち着く。あのときKoh-I-Noor5201/5900クリップつきを入手できたならそちらを選んでいたかもしれない。
a)本品
b)ステッドラー780C
c)ファーバーカステルTK9441
d)イルカ クラッチペンシル
e)Koh-I-Noor5905

●チャック(クラッチ)
2mm - 3.2mm用、四叉、ノック負荷1.8kg。内筒(芯室)内径3.6mm、可納芯長142mm。
●下軸(前軸/グリップ)
真鍮ニッケル鍍金。短い。ここに指を置くことはあまりないが、そんなときにも役立つ。
重心位置67.5mm(軸長比44%)+芯繰出しぶん。2mmなら重心が0.5mmほど前進。
●上軸(後軸)
前軸との接合部が丸軸、中央が六角軸、軸尾へ向かって細く丸く変化する紡錘軸。
本品と前回782の後軸が基本的に同じ形状ながらあちらより書きやすく感じるのは、短くやや太い前軸のおかげ。
 初期の軸色は782と同じ明るい青だったらしい。
●クリップ
脱着可。厚地にも差しやすい。
●プッシュボタン
約1.7g。昔は簡易芯研器を内蔵していたそうだが私有品にはない。

 3.15mmは卵形芯研器と同様、2mmと抱き合わせなければ売れないものだったのか、私の知る限り同社は3.15mm墨芯を販売しておらずEB芯(7B相当、おそらく焼成黒鉛芯ではなく成形木炭芯)すら2mmだった。一方ファーバーカステルは4B以上の軟芯をこの芯径にしている。
今は何が変わったのか3.15mmがちょっと高級な筆記具に採用されるくらいだ。もっと高級な筆記具では5.6mmが使われている。

 実に残念なことに廃番となってしまったが、現在はKoh-I-Noor5205及び5905そして5208Sなど同様の機構を持ち、しかも直軸で簡易芯研器がついた品を入手できる。
チェコのKoh-I-Noorは日本のどの鉛筆会社より歴史が長いのに、その知名度低く、戦前また1960年代か70年代に製品が輸入された形跡あるものの、2mm芯ホルダ5216が日本において知れ渡ったのは1990年代末からではなかったか。


 同社製3.15mm墨芯は知らないが、3mmならオムニクローム768用に色芯(ガラスやフィルムにも書けるもので書き味が三菱ダーマトグラフに近い)を販売していた。液体インクに対する固形インク、いわゆるドライマーカーである。カタログには3.15mmと記載されたが実寸3mmだった。現在も木軸のオムニクローム108鉛筆がある。
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  1. 2013/05/24(金) 06:00:00|
  2. ┣芯ホルダLeadholder
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