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ファーバーカステル TK9600 138200

 日本未発売の2mmシャーペン。生産期間不明、韓国製?
無銘120mm長HB芯1本付属、簡易芯研器内蔵。適合芯研器ステッドラー502、ロットリングR505 250N橙差込口、ダーレ301等。

 2mmシャーペンにはすでにステッドラー925 25-20という傑作があるが、あれにはステッドラー502芯研器で芯を削れない一大欠点がある。
本品はあちらより太軸にもかかわらず502芯研器に適合する一大利点がある。
 特色となっているやや太い、といってもφ10mm弱で925 25-20やKoh-I-Noor5205より少し太いくらい、細芯シャーペンやボールペンでは一般的な軸径だが、このやや太いペン軸形状を先細りにして芯研器差込口に沿わせている。
製図用途が主流の芯ホルダ及び2mmシャーペンにあって、筆記用途に配慮し絶妙な軸形状をした最もシャーペンに近い2mmシャーペン。

 それを手に持つと好印象、腕が筋肉痛で力が抜けるときにも握れる。しかし筆記し続けるとやや後ろが重く感じてくる。リネックスLH1000と同じくその重量配分にクセがある。
 それでもあれと同じく良品に違いなく、現在ある2mmシャーペンのなかで最も完成度が高い、と言いたいところだが市場にある全ての同種品を試したわけではないので確言を避けるが、しかし傑作と評せる。芯硬度表示を組み込んでいたら完成度がさらに高くなっていたに違いない。

a)ステッドラー782
b)リネックスLH1000
c)本品
d)三菱フィールドM20-700http://nanos.jp/schzkr/blog/1/196/
e)ロットリング800/2mm
f)ステッドラー925 35-20N/925 25-20
三ツ割チャック(クラッチ)、チャック内滑り止めなし、芯径2mm、芯繰出量平均0.925mm、ノック負荷約800g、残芯12.5mm以上。小型芯研器で芯研可能
芯室内径2.7mm、芯室長119mm。130mm長芯を入れると11mmはみ出すが装填可能。
ぺんてるタフシャーペンと同じく真鍮チャックを黒く仕上げているが、これがなんなのか私は知らん。表面硬化目的?
●下軸・前軸・グリップ
口金とグリップ併せて約7g。
金属部品がニッケル鍍金らしくクローム鍍金より滑り難い。
 ステッドラー925 25-20やK-I-N5205より太軸なのに502芯研器に合うのはグリップが先細りのため。
ただ逓減しているのは難点でもあって、最適な把持位置を限定し、傾斜面が握る力を逃がす。
本品は逓減をゆるくしてそこを補っているが、やはりペン軸を極端に短く握る者には合わないだろう。2mm芯使いに口金付近を握る者がどれくらいいるかわからないが……
直軸ならどこを把持しても感覚が原則変わらない。
 滑り止めは同社TK9441と同程度、効果が低いが、たぶん一般的にはこの痛くない滑り止めが好まれる。また筆入れ内で周囲の製品を傷つけない。
 グリップと後軸との境にある帯部分には芯硬度表示を組み込む予定だったと考えられる。この付近に指を置くと絶妙な感覚で運筆できるのだが、この部品が僅かにズレて段差となっているのが残念。

●上軸・後軸
グリップ側が重く、重心が芯先へ寄っているように感じられ、体感重量が925 25-20より重い。
実際には重心位置が中央前寄りにあり、70mm(軸長比48%)+芯繰り出しぶん、また925 25-20のほうが数g重い。
 重さを感じさせることは必ずしも利点ではないが、軽いと安っぽくなり高級感を演出できない。本品はこの点うまく解決している。

●クリップ
狭持力良好。
手に干渉しやすいのが欠点。
脱着可能に思うが私有品は堅くて外れず。

●ノックボタン
3g。簡易芯研器内蔵、芯を8mm出して削る。研削角度約23°。
箱にWith eraser and fineline leads HBとあるが消しゴムなし。
 低いながらも、ボタンがペン軸内側にあたって発する音(ノック作動音に非ず)がある。
これが無音と言えるのはロットリング800/2mm。
ペンコ ドローイングメイト2.0mm等も無音だがあれは内部機構の信頼性に欠ける。


 短所は先細りグリップと芯繰出量が少ないこと(と私は感じているが、これには賛同を得られないかもしれぬ)、それから重量配分。ただ実際に野外メモなどに使ってみるとなんとかなるもんだ。

 芯先を上向かせて芯を引っ込めると、そのままチャックから芯が外れて芯室内へ戻り、誤ってストッパ付き芯を入れても分解することなく取り出せる。但し芯先が尖っている場合のみ。
これは925 25-20や北星大人の鉛筆、フエキ建築用でも可能なことに今更気づいた。
 少々反った2mm芯も芯繰出可能。925 25-20、三菱フィールドでも可能。
 後軸の闘う騎士ロゴが標準と異なっている。後世の収集家はこれをニセモノ認定するだろう。
こんなロゴだが品質は良。輸入代理店DKSHがなぜ輸入しなかったのか理解しかねるが、ロゴが原因かもしれない。
 箱やロゴを見て韓国製だと思ったのだが、29から始まるバーコードはインストア用(ポイントカード等)とのこと。→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
なぜ製品に付されているのか、謎多き製品だ。2009年2月製らしい。

 過去、同社が発売していたTK9600は特殊な平芯用だった。本品は9800SGや往年のTKファイン9700の外観を踏襲しているように見える。→A.W. Faber 9800 Drafting Leadholder | Leadholder - The Drafting Pencil Museum
TK9700はおそらく1980年代前半に更新されTKファインXFL9700となり1990年代前半にはTKファインヴォリオL 13500000となった。

  1. 2013/06/16(日) 06:00:00|
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