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三菱鉛筆 局用鉛筆

 「局用」は逓信省、後の郵政省に納入され郵便局で使用されたことに因む。近代化途上にあった日本の傍らにいた鉛筆であり、公文書作成にも使われてきた。供与された軍事技術とも個人情報とも異なるそれら公文書が、公約違反が常態化している国で軍事機密に乗じて原則隠蔽されるとすれば胡散臭い国史となり、国家の正統性/正当性と行政司法の信用が失われ、目的がすり替えられるだろう。

生産期間1901 - 1959
φ7.6mm×176丸軸、約5g、芯径φ2.3mm/B
芯硬度:1号/3B/黒軸、2号/B/朱軸、3号/2H/透明ニス塗り軸
価格不明(発売時1ダース12厘)
紙箱入り、両切り・封蝋なし
銘は二面、縦書き
表銘銀文字:[芯硬度] [三菱ロゴ] 三菱鉛筆 三菱鉛筆株式會社謹製
裏銘金文字:[JISマーク] 局 用 鉛 筆


箱裏口上
明治20年、我が国鉛筆の始祖真崎仁六氏によって創設された三菱鉛筆が、幾多研鑽の末に国産鉛筆として初めて日本政府に採用された鉛筆であります。以来局用鉛筆の名で諸官庁会社の事務に広く用いられて居ります。
 局用鉛筆は1986年つまり同社百周年の前年、そのことを記念して復刻された。600円で売られ、紙箱以前の出荷形態、紐で結束された。
更に2004年、東京銀座の文具店伊東屋が創業百周年を記念して復刻し1600円税別で売られた。復刻版の生産期間は不明。

 私有品は廃番間際――同社が社名を三菱鉛筆に変えたのが1952年であるから、このロット番号147B或いはI47Bは最後の8年間に生産されたもの。
 木鞘が同社現行品より削りやすかった。私は丸軸をどう削ればよいのかわからず、円錐に削ろうとしたりしていたが、三角軸鉛筆を参考に四角錐に削ったら案外よかった。
 第貳號の軸色はまさしく鳥居等の丹色。よい色だ。
 その芯はB、カオリナイト様の粒が現れず=砂を噛む感触が無く心地よい反面、書き減りやすく、なめらかさに欠け、定着性がやや低く、芯密度が低く感じられる。カッターで削っていると芯先が尖る前に欠けることがよくある。おそらく筆記距離が短く、不経済であるはず。
 戦前戦中に製造された他の日本製はもっと質が低かったらしい。
その方は戦前の鉛筆は見向きされず売り物にならないので、・・・かといって捨てるのももったいなく自分で使っていたが、どうにも芯の折れやすさに我慢できず段ボールごと大量に捨てたそうです。(中略)私が「戦前の鉛筆」と口にした途端に「芯に力が無いねぇ。展示するにはいいけど。」と即答してきました。
→戦前・戦後の鉛筆 消えゆく昭和の香りを求めてlivedoor Blog
そんな日本製鉛筆が舶来品に比肩したのがいつかはわからないが、1950年代の本品は追いつきつつあったと言えよう。
 現行品と書き較べるとF-C グリップ2001リラ2515よりなめらかさに欠ける。

 同硬度の局用と9800をKUM202で削り、ミドリMDノートA6、5mm方眼1ページに468文字、同内容の文を手で書いたところ、芯の減りは画像の通りであった。試験機を用いた機械的な試験ではない。
筆記中に芯先が欠けぬよう尖りきらないKUM202で削ったのだが、二本ともうまく尖ってしまって、筆記中に局用の芯先が欠けたため一度やり直した。削り直さなかったなら、もう0.5mm減る。

a)三菱 局用鉛筆2号/B, ロット番号147B, 約2mm書き減った
b)同9800/B, 07BC311, JISナシ、約2mm減
c)同ユニP/HB, 033C, 約1.4mm減
d)同ユニスター/HB, 3EC370, 約1.5mm減
e)ぺんてるタフCB6/B, W7A, 約1.3mm減
f)同ブラックポリマー999/B, 3C, JISナシ、約1.5mm減
  1. 2013/12/10(火) 06:00:00|
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