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キリン鉛筆 ウッディパル ジャイアントW-05


 ウッディパルなる白木仕上げ鉛筆のなかに、太軸太芯鉛筆ジャイアントW-05がある。野外スケッチやクロッキー等描画に適する仕様。たぶん日本製。

φ10mm×180丸軸、芯径φ4mm、約7g、先付け約28°・封蝋なし
芯硬度:2B、4B
価格:@100円税別、ダース売りが無いらしい
適合補助軸:リラ7170、同4702100(旧7162)、カランダッシュ0012

a)標準的鉛筆(トンボ ippo!ナチュラルHB)、軸径φ7.7mm、芯径φ2mm
b)北星鉛筆かきかた三角鉛筆4B、φ9.6、φ2.8
c)本品4B、φ10、φ4
d)ファーバーカステル2530N/4B、φ10、φ4
e)ファーバーカステル9000ジャンボ4B、φ10.3、φ5.3
f)Koh-I-Noorジャンボグラファイト1820/4B、φ11、φ5.6


 2B売り切れて4Bしか入手できなかった。
 適合鉛筆削りは前回紹介した製品のほかステッドラー512 001及び510 20で削れる。

 書き味は日本の普及鉛筆と変わらず書きやすく、やはり脂っこい。
北星かきかた三角鉛筆4Bやファーバーカステル2530Nと区別できない書き味。ファーバーカステル9000ジャンボ4Bのほうが芯密度が高く感じられるが気のせいだろう。※訂正:キリンとF - C 2530Nは北星より脂ぶんが少ない。
 その筆跡は優秀な消しゴムでなら消せる。マークシート試験では塩ビ消しゴムと併用するのがいい。

 丸軸は机上でよく転がるが、地面では転がりにくい。舗装路等では筆巻きに収めると転がらない。
画像はトンボおでかケース(限定品)。これは定番化されるべき。ダーウェントペンシルホルダーにこの鉛筆は入らない。
北星かきかた三角鉛筆が細くて物足りないと感じたなら本品のφ10mm軸で満足できる。

 木軸に銘は無く、軸尾付近に大きな硬度表示あるのみ。
透明ニスすらない木軸は本当に白木仕上げのようでつかみ易い。日本の鉛筆だから樹種はやはり北米産インセンスシーダと思われる。
つまり森林資源を消費している。鉛筆はこれからも木軸でなければならないのか。

 この産業社会では、産業価値が無いものは無視されるか排除されるかであって、もし人類が木製品を全く使わなくなったら、森林が産業価値を失って排除される。
 森林を維持するには、ナショナルトラスト運動に見られるように産業から離すか、産業が無視するほどの秘境に森林を移すか、或いは森林を資産として保持し産業社会に組み込むか、である。
 しかし森林に産業価値が認められれば乱伐される。資本主義か共産主義かに関わらず、経済を最優先する組織が資源を枯渇させるのは珍しくない。
 鉛筆産業も百年前に乱伐した時期があり、現在はその資源地を確保し計画植林して資源枯渇を避けている。資産を好んで減らす経営者はいないだろう。

 日本の鉛筆業に用材を供給する米国CCPC(CalCedar)は米国北西部に森林を所有、FSC及びPEFC認証されている。
またファーバーカステルとステッドラーはそれぞれ南米と東南アジアに森林を有し、それぞれFSCとPEFC認証され、スタビロとカランダッシュ、Koh-I-NoorもFSC認証材を用いており、リラはFSC及びPEFC認証材を用いている。カンバーランド鉛筆(ダーウェント)はSFI認証材だそうだ。
 使用率は不明だが、前掲の企業製鉛筆は森林面積維持に貢献している。
→http://www.calcedar.com/environmental-commitment/
→えんぴつの材料 育てているえんぴつの木|日本鉛筆工業協同組合
現在、P&Mとハドソン社はCCPCへ合併された。
CCPCはベロール鉛筆の関連会社だったが、鉛筆業をニューウェルラバーメイドへ売却した。材木業から始まって鉛筆業へ転身した北星鉛筆と逆である。
CCPCは中国からバスウッド材も調達、FSC認証されているが、中国製やベトナム製鉛筆については調べきれなかった。

FSC;Forest Stewardship Council森林管理協議会
PEFC;Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes森林認証プログラム
SFI;Sustainable Forest Initiative持続可能な森林イニシアチブ
SFIはPEFCと連携しているらしい。
日本にはSGEC;SustainableGreen Ecosystem Council一般社団法人 緑の循環認証会議という認証制度がある。
→森林認証制度(3) - FAIRWOOD PARTNERS
 CCPCの日本シェアは九割以上。森林率67%弱の日本で国産材が使われない理由は、質価格ともに外材にかなわなかったためだという。鉛筆需要が増えればその限りではないと思うが、その仮定は非現実的だ。

 衰退期か人口適正化かしらんが、日本は少子化している。この十年2003 - 2012で小学生は55万人減り小学校は二千減った。学習が電子化されてもいないのに、鉛筆生産量は半分になり、市場規模(金額ベース)は四割近く萎んだ。
※訂正
2003 - 2012の小学生減少数約46万人
55万人減った期間は2003 - 2013
 市場は社会を土台に構築されるから社会が崩れれば市場もまた崩れる。
企業は市場に依存しながらも、社会福祉を放棄したがっており、自ずと再分配/循環機能が失われて搾取構造経済となり、必然再生能力もうんたらかんたらというわけだから、国内市場で鉛筆需要が増える見込みは低い。少なくとも学童需要は増えない。
  1. 2014/01/24(金) 20:00:00|
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