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ゼブラ スラリシャーボ1000 SB26

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ゼブラ ボールペン替芯 入力ペン

 1977年に発売されたゼブラ シャーボはシャーペンとボールペンを複合化、二ツの同類技術を並存させて共益性をもたらし成功した製品。
本品は新たなボールペンインク、エマルジョンインクを充填した新型で、1000と2000の二種あり、その数字は価格を表す。2013年9月発売、おそらく日本製。
三芯・二機能(黒赤ボールペン+0.5mmシャーペン)、回転繰出式、軸色5色。
替芯はゼブラ4C型原型製品スラリBN11や普及版多色スラリB4A11とは替芯型式も材料も異なる。

 廉価版の本品は、上級品2000に較べ作動がやや堅いものの、軸径が少々太く軸色が明るく軽量、加えて頑丈なクリップなど若年層や学生向けと思われる。
 これは良品だが、替芯がゼブラ4C型に専用化され、JIS油性D型が合わない。
その難点は、4C型が幅広く変化――三種のインク、二種以上のボール径、最大10色(蛍光色含む)、さらに感圧式用タッチペン――することで補われる。

●操作法
・ペン軸をひねって(回旋して)ボールペンを繰り出す。作動音が小さい。
・色を選択するにはペン軸を120°ずつ回して、黒→シャーペン→赤→黒……と繰り出し、任意の位置で停める。逆回転可能、片手で操作可能。
・シャーペンは、その機構部を繰り出したのち上軸・後軸全体を押してノックするキャップスライド式。

 本品の回転繰出機構には二段階停止機構が組み込まれた。
通例三芯式を一回転させると三回つまり120°ごとに停まるが、本品は六回60°ごとに停まり、ペン先没入を確実に行う。反面、作動が少々重く堅い。
 ビクーニャEXやプラチナ サラボ花柄など平凡な三芯式はペン先没入が不確実。代わりに作動が軽い。
 スラリシャーボ2000も、またパイロット リッジBTHR-3SRやプラチナ サラボMWB-1000Gも二段階停止機構を具えており、価格が上がるほど上質な作動になる。
 ノック式にせよ回転式にせよ繰出式ボールペンはその芯先がガタつく。本品もその例外ではないが、実にうまくごまかしている、いや回避している。
クリップを上向かせ、手に干渉しないように握ると、芯先ガタツキが解消する。緩和ではない、解消する。回転繰出式かつ複芯式だからこその仕掛け。
●ペン軸
たぶんクリップと帯金以外、口金を含めほぼ合成樹脂で軽量。にもかかわらず軸色が明るいためか材料をごまかしている印象を与えない。
 内部部品がおそらくPOM樹脂で耐久性が高いと思われる。

 帯金に機能表示B‥05‥Rがあるのだが擦れて消え易い。型押し不良かと思った。
 前軸・下軸内部に空転防止溝が多数あってペン軸取付位置を決められる。これなら、より回しやすく機能表示代わりにもなる多角形軸があってもいいんじゃないだろうか。

 プラチナ サラボ花柄とOEM元が同じらしく下軸、天冠(消しゴムキャップ)、消しゴムを交換可能。但し替芯互換せず。
●クリップ
金属製。野暮な見た目だが頑丈なようで、厚地に差しやすく好感触。手帳表紙にも差し易い。
回転式を操作する際(ペン軸を回すとき)私は拇指でクリップを横から押すことがあるのだが強度上の不安がない。

●頭冠・天冠・帽子
同社はこの部品を帽子と呼ぶ。
合成樹脂製で軽い。ポケットから取り出す際、他よりつまみやすい形状。
替えゴムP、非塩ビ。ステッドラー77R56(トリプラスマイクロ775、ペンシルホルダー900 25用)で代用可。
回転式だからノックボタンがなく、手帳のペン差しに挿しても不用意にペン先が出ない。

 下軸を引き抜き、さらに替芯を引き抜いて替芯交換。取説が添付されるが、私が購入した店では配布していなかった。

◆替芯ESB芯RESB, φ2.35mm×67.4、ペン先径2.25、黒赤青緑
ボール径/筆記距離;0.5mm/500m, 0.7/300, 日本製。シャーボX用として2012年発売。
ぺDa)ぺんてるKFS
ぺDb)同KBXES7
ぺB)同BXS7

プDa)プラチナBSP-100S
プDb)同SBSP-120S

ゼDa)ゼブラ4C
ゼDb)同ESB芯(本品)
ゼB)同EK芯

菱Da)三菱SE-7
菱Db)同SXR-200
菱B)同SXR-80

Da)JIS油性D型(φ2.35mm×67)及び派生品、油性インク
Db)JIS油性D型及び派生品、低粘度インク
B)JIS油性B型(φ3mm×98.2)及び派生品、低粘度インク
B型は普及品多色・多芯・複芯式に採用されている。
●互換性:同社4C芯、JSB芯
・形状はJIS油性D型だがゼブラ4C型は僅かに太く、互換しないことで有名だ。
本品は口金内径が狭く他社製D型芯(日本製除く)が通らず、把芯管・替芯取付部が他社製D型芯(日本製含む)を把めない。
・4C型を不用意に他社軸へ入れてその把芯管を拡げる事態を避けるために専用化したのだろう。

●書き味
・ビクーニャEXほど書き味が軽くなく「やわらかい」。三番めか四番めのなめらかさ。
モンブラン油性ボールペンインクやパイロットAインキをぬるくした感触で、今月の四品中では最も私好みだった。
・ダマあり。筆記中はそれが目立たないが、中断して再び書き始めるとき、ペン先で固まったインク塊が現れる(ペン先の「かさぶた」だそうだ)。
・油性ボールペンの記事はその書き味が落ちる冬に書くのがよい、と考えているのだが、本品インクは冬でも快調だ。寧ろ夏に試してインク漏れやダマの発生を検めたほうがよかったかもしれない。関連記事→付録:夏の低粘度油性ボールペン
・ペン先色別帯が0.7mm黒にもあったらよかった。
・緑インクを発売しているのがゼブラの偉いところ。0.5mmもある。
・ESB-0.5芯(4C型本品用)はEQ-0.5芯(単色スラリ用)とEK-0.5芯(JIS油性B型、普及版多色スラリ及びプレフィール用)より書き味優れ、ペン先が紙面と擦れる感触が小さい。
なので同じインクでもペン先の製造ラインが異なるのではないかと思っている。
・修正テープ上に書いた後かすれることがある。
◆シャーペン機構部
芯径0.5mm。芯繰出量0.55mm。
機構部を引き抜いたのち、取付部に芯を補充。
ぺんてるスリッチーズS+2やパイロット ハイテックCコレト用シャーペン機構部と同一、であるからして0.3mm化可能。ゼブラ シャーボX及びプレフィール用不可。
 ビクーニャEX、サラボ、そして本品。これらはどうして回転繰出式なのだろう? 私の好みに合わせたのだろうか。たんに高級感を演出しているのだろうか。
 これについてはゼブラJSB芯(水性ゲルインク)に関する注記が参考になる。
水性ボールペンは、油性に比べ、落下等による衝撃には弱い面があり、「JSB芯」の使用を想定してデザインされた“シャーボX・トレッチェント”本体には、衝撃による影響を防ぐような本体設計がなされております。
→JSB芯は、シャーボX以外の商品に使えないのですか? シャーボ X お客様相談室 Q&A| ゼブラ株式会社
 同社は落下時衝撃を挙げるが、落ちたら回転式もノック式もあるか。むしろノック機構が緩衝装置になるだろう。
 だからここでは次のように考える。摺動式にせよ振り子式にせよノック式では、ノック解除による後退時衝撃(バックショック)が起き、その際の替芯内インク分離を防ぐために回転繰出式が選ばれた。
そしてゲルと同じ事情がエマルジョンと新油性にもある。
 ところが次回のジェットストリームプライムは摺動式なのであった。
  1. 2014/03/24(月) 06:00:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
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