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三菱鉛筆 ジェットストリームプライム SXE3-3000


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三菱SXR-200;Amazon検索
【三菱鉛筆】ジェットストリームPRIME用替芯 SXR-200-05 黒 0.5mm
【三菱鉛筆】ジェットストリームPRIME 替芯 SXR-200-05 赤 0.5mm
【三菱鉛筆】ジェットストリームPRIME用替芯 SXR-200-05 青 0.5mm

 最も賞賛される低粘度油性ボールペン、ジェットストリームSXNは最も高級化が切望された製品でもあった。純正上級品アルファゲルSXN-1000でも不十分で、その替芯を他社ペン軸へ組み込むことが数多の人々によって何度も試みられてきた。その間にシュミットはイージーフローを、パーカーはクインクフローを発売し、不足があるとしても人々の欲求を叶えてしまった。
 漸く発売された本品の価格帯は日本製先行他社を上回り三千円と五千円。
 高級筆記具の価格は、例えばクロス センチュリーのように、同一機構製品を材料や仕上げによって変種を増やし価格帯を広げるのが定石だが、本品は律儀にも機構によってわけられた。すなわち三千円が摺動式三色ボールペン、五千円が回転繰出式四芯式(三色ボールペン+シャーペン)で、他と少々異なるのだった。
 漸く発売された本品は日本製先行他社と同じく復芯式。
 高品質でもブランド力に劣る日本製は、これまで見てきたように、多色・多機能化によって価値を補い、それに伴って替芯を金属芯化、JIS油性D型またはその類似品を採用した。つまり、その替芯SXR-200は他と共通し他社製品へ転用し易いのだった。

2013年10月発売
、日本製。

 今回は廉いほう。この価格帯にしては珍しく摺動(サイドレバー・スライドレバー)式。
一般に安っぽく見られる形式ながら本品は見目よく、ペン軸は適度に重くて所有欲を満たし、ペン軸間の継ぎ目が弛む不安もない。
 シャーペン・ボールペン複合が員数合わせに思えてならない私にとって、長所はシャーペンが組み込まれていないこと。
●操作法
 説明不要な摺動式。作動音あり。
レバーは黒色で統一され、天冠に色標がある。
 前回触れたように、ノック式では替芯内部でインク分離(空気混入)する可能性がある。
そこで線(36mm強)を一本ひく度に替芯出没し、52回繰り返した(手作業で)。
ぺんてるKBXES7とプラチナSBSP120Sも本品に装填、ゼブラESB-0.7芯及びJSB-0.5芯はプラチナMWBM1500に装填して試した。
結果、描線途切れず。この程度では不具合が出なかった。
 ツインボール等で実用上問題ない程度に抑えていると思われるが、もしかすると既に空気混入しているかもしれない。
52回も続けてノック操作を繰り返すと、付録:複芯・多芯式を片手でひねるに記した回転式の利便性を改めて感じる。

 他製品並みにペン先がガタつく。前回までの回転繰出式に較べると目立つが、本品だけを使うならおそらく気づかない。
また替芯をモンブランやペリカン38など舶来品(ペン先径2.35mm)へ替えるとペン先揺動が減少する。
●ペン軸
内部を見ると四芯収められる。但し作動不可、予備芯収納不可。
 重心位置が中央僅かに前寄り、だが体感ではもっと前寄りに感じる。
先軸(グリップ)はたぶん真鍮製クロム鍍金。後軸は金属+合成樹脂に思うが、まるごと合成樹脂かもしれない。
グリップの鏡面仕上げはへたなつや消し仕上げより滑りにくいが、夏にはやはり汗で滑るだろう。ゴムグリップが好きな人にはMSXE5-1000を薦める。
エクリドールXSアンモナイトと並べたかったものだ。
●クリップ
ペン軸との隙間が約2.5mm設けられ、厚地にも対応。
 隙間が大きいぶん、側面から見るとクリップ基部が間延びしており、そこをごまかすために青い飾りを付けたと思われる。そしてそれが頗る評判悪い。
職場にこの種の飾りを身に着ける者がどれくらいいるか思えばその心情もわかるが、ここ一箇所に固執することもない。高級品にカボションやファセットが付く例は時折り見られる。

●天冠
色表示あり。

 先軸を回して外し、替芯を引き抜いて替芯交換。

◆替芯SXR-200, φ2.35mm×67, ペン先径2.3, JIS油性D型、黒赤青、ボール径/筆記距離;0.5mm/300m, 0.7/200, 日本製。
・黒軸や青軸には0.7mmボールが、ピンク軸には0.5mmボールが装填されて出荷され、勿論共用可。
添付取説

ぺDa)ぺんてるKFS
ぺDb)同KBXES7
ぺB)同BXS7

プDa)プラチナBSP-100S
プDb)同SBSP-120S

ゼDa)ゼブラ4C
ゼDb)同ESB芯
ゼB)同EK芯

菱Da)三菱SE-7
菱Db)同SXR-200(本品)
菱B)同SXR-80

Da)JIS油性D型(φ2.35mm×67)及び派生品、油性インク
Db)JIS油性D型及び派生品、低粘度インク
B)JIS油性B型(φ3mm×98.2)及び派生品、低粘度インク
B型は普及品多色・多芯・複芯式に採用される。
●互換性:同社SE-7, オートR-4C7NP, セーラー18-0103, トンボBR-VS及びBR-VMP, パイロットBRF-8及びLHRF-20C, プラチナBSP-100S及びSBSP-120S, ぺんてるKFS及びKBXES7, カランダッシュ6528-100, ステッドラー92RE, パーカー小、ファーバーカステル148760, ペリカン38, モンブラン116用、ラミーM22, ロットリングR074 42*等々
代用品:ゼブラ4C型

・この替芯型式が注目されるのは汎用性が高いため。日本人は日本文具の性能を認めながらも容姿を認めないので、舶来ペン軸への替芯換装が常に話題になる。
D型は1950年代すでにドイツで、また米国Normaにも採用された舶来の型式だから舶来品へ換装しやすい。規格を合わせれば需要が増す。

●書き味
・書き出しかすれなし。稀に全く書き出せないことがある。プライムSXR200以前から見られる現象で、紙面の皮脂にはじかれると考えられている。
・なめらかさではビクーニャEXに次いで二番めとなったもののダマも無く「やわらかい」感触で優秀。
・筆記摩擦が合成樹脂芯SXR-7より僅かに重くなったと感じたが、それは初めのうちだけだった。
・0.5mmティップが紙面と擦れ合う感触がある。エッジレスティップ導入を求む。
・色別帯が黒にもあるのがえらい。
・ロット番号はあっても製造年月が記されていない。なんてことだ。替芯包装にもない。
・修正テープ上に書いた後にかすれることがある。
・修正テープ滲出は今のところ見られない。被覆後三ヶ月(冬季)経過画像

 ジェットストリームを金属芯化するなら同社SJ芯を基にしてもよいはず、しかしSJ芯派生品であるSJP芯を採用したパワータンク細軸が2013年に廃番となった。
それなら尚更SJ芯を低粘度化して巻き返したらどうかと思うのだが、三菱はジェットストリーム単芯をSXR芯(JISゲルK型)に集約したいのかもしれん。

関連記事→付録:夏の低粘度油性ボールペン
  1. 2014/03/30(日) 06:00:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

記事訂正

0.5mmも間違えてしまった。

●クリップ
ペン軸との隙間が3mm以上設けられ→
ペン軸との隙間が約2.5mm設けられ
  1. 2014/08/20(水) 06:06:59 |
  2. URL |
  3. 魚眼 #-
  4. [ 編集]

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