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付録:複芯・多芯式を片手でひねる


 回転繰出式を操作しよう。今月紹介する複合筆記具四本のうち三本が回転繰出式だからだ。6の倍数日に更新。

a)ぺんてるビクーニャEX
b)プラチナ サラボ花柄
c)ゼブラ スラリシャーボ1000
d)三菱ジェットストリームプライムSXE3-3000
e)パイロット2+1エヴォルトBTHE150R

 マークス ボールドミニでも似た画像を掲げたが、示指と中指で前軸を挟んで回旋すると回転繰出式を片手で操作できる。
逆に動かせば芯先・ペン先を収納できる。
 ペン軸に縦溝が施されていると回旋し易い。たとえばパイロット エヴォルト ストライプのように。

 中指に乗せた前軸を示指で転がす感覚と言ってもいいかもしれない。
 この仕方は拇指がクリップに負担をかけるのが難点。なるたけ拇指に力を込めないようにしているが、クリップ強度が低そうな製品ではクリップを下向きにしている。

 回転部が短い形式、天冠を回す古い形式は片手で操作しづらい。
 回転部が前方にある、いや長い場合はその限りでない。たとえばS.T.デュポン デフィ。
 次に本題の複芯・多芯式だ。
 回転繰出式は色・機能表示がわかりづらい。
たとえばエヴォルトの機能表示05 R Bはシャーペン、赤、黒を表す。
しかしそれが上軸・後軸に印されているため、どの芯先を出そうがクリップ先端は常にRを指し、表示と芯先が合わない。

 機能表示は替芯と連動する下軸・前軸にこそあるべきなのに、製造上の都合からか多くの製品が後軸に印している。
さらに、このエヴォルトは最大回転範囲(回旋角度)が240°までだから、シャーペンから黒ボールペンへ移るには一旦赤ボールペンを経由しなければならない。

 これが360°自由無限回転する製品たとえばサラボ花柄の場合では、黒⇔赤⇔シャーペン⇔黒……と回転でき、どの色・機能へも120°回旋で移れる。
しかしそれもまた色・機能表示を後軸に印したために戸惑うこと必至。

 任意の色・機能を個別に押し出す摺動(スライドレバー)式に慣れた者が回転繰出式を手にしたときはその経験を捨て、ペン軸の色・機能表示を見ないことを勧める。
ではどこを見るのかといえば繰り出した芯先だ。だから芯先の色別帯が大切なのである。

 このように回転繰出式複芯式は直接操作する感覚に欠ける。
そんな手間どる回転式の長所を多くは理解できないと思う。実際、好みの問題だからそのままでもいい。

長所は以下の如く。
・ノックボタンがなく、手帳のペン差しに挿しても不意にペン先が出ない。
・蓋付きポケットにも合わせやすい。
・機能を誇示する外見ではない。
・作動音が小さい。

 即応性に乏しいながらノックボタンやスライドレバーが無い優雅な外観から回転繰出式は高級品に根強く採用され続け、摺動式の普及品と住み分けられており、その間を埋めるように振り子式やノック&ツイスト式(振り子式の一種)がある。

 その即応性に乏しい回転繰出式も扱い慣れて片手で繰り出せるようになると、ペン先を紙面へ向けたまま色・機能を切り替えられる。
そこで意外に即応性ある機構なんだと思ったりするわけだが、それは三芯までのことである。しかし好事家としては回転繰出四芯や五芯にも大いに興味があるのだった。

 回転繰出式も摺動式と同じくスライドレバー・スライダ・ノック棒を内部に持っている。画像内の赤部品がスライダで、これの先には赤芯が嵌められている。

左画像;上軸・後軸を回すとカム(斜めレール)によってスライダが繰り出される。
右画像;シャーペンが組み込まれた多機能ペンの場合は、シャーペン機構部を繰り出したのち、上軸を押すとシャーペン芯を繰り出せる。

 回転繰出機構を説明するためにわざわざプラチナ万年筆 ダブルR3アクションMWB-500RSを買ったんだが、店を出た直後に三菱の三色シャーペンME3-605を持っていたことを思い出した。うおおおお

 三菱三色シャーペンはパイロット エヴォルトと同じく240°しか回らない。
 これの透明な上軸の内側に、縦溝が設けられた白い中軸がある。
(透明なため見えないが)透明上軸内には凸があって、白い中軸には凹がある。
だけれども、一部凹んでなくて上軸内凸にぶつかる。そうして回旋角度が制限される。
パイロット エグゼクトがノック&ツイスト式。
  1. 2014/03/06(木) 20:00:00|
  2. ボールペンBallpoint pen
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