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モレスキン カイエ ラージ


 低品質で有名なモレスキンなのに本品にはとくに不備が見あたらない。クランベリーレッドの色合いも好く、伝説以外なんにも着飾っていないが上品なノートだ。これも前回のシェプフェルと同じく翻訳ノート。

・FSC認証材使用
・判型、公式より引用→http://www.moleskine.co.jp/Online-Shop2/Writing/cahier-plain
ポケット(9×14cm, A6変型)64ページ
ラージ(13×21cm, A5変型)80ページ
XL(19×25cm, B5変型)120ページ
ここで取り上げるのはラージサイズ、A5より幅が狭い。実寸は画像の通りであった。
・三冊組のみ、単品売りナシ
・横罫ruled, 5mm方眼squared, 無地plain, 三冊組であっても各罫各判を組み合わせてはいない。
・罫線の別なく表紙が5+3色あり。
・表紙は水をはじかない。
・00年代に中国製になってから品質が落ちて評判も落ちたためか、個別に品質管理番号が付されるようになった。これはF00284Hでベトナム製だった。
・ベトナム製カイエの紙は中国製モレスキンに較べ、しなやかさに欠ける、あるいは少々厚い。
・ノドへも書き込める。ただしハードカヴァーに較べてノドが少々浮く。

a:角丸加工
b:巻末ポケットがカイエにもあるとは感心した。しかしこれがあるために紙面に段差が生じ、巻末へ近づくにつれ段差が浮き出て筆記に支障を来す。本品の数少ない欠点である。
c:表紙と同色の糸で綴じられた中綴じ40枚80ページ
d:巻末16ページには切り取りミシン目入り。私には不要だった。
b':bについてフロッタージュした。

 モレスキンの紙は鉛筆使いにとって頗る優れており(万年筆使いには同意を求めないから安心したまえ)、少々粗い紙面も書き味を倍加させる。日本の紙は滲み止め剤が多いのかロウを塗ったような、厚化粧した滑らかすぎる紙面もあるが、これは「乾いた」紙面で、天然ゴム消しゴムとも協同する。
 紙の色がシェプフェル、ツバメノート、そしてふつうのモレスキンより白いものの、蛍光増白されていないらしく目に優しい反面、発色がいまひとつの蛍光緑色鉛筆が目立たない(蛍光黄色なら目立つ)。だからそれはふつうの色鉛筆と併用するか自然光下で見ることになる。発色がキツい蛍光マーカーは別だ。

 常に見開きで使っているから最初と最終ページが余る。そこで下画像のように、一冊め最終ページと二冊め最初を合わせて使っている。

 並みの品質かつ人件費が低い途上国製そしてよく売れているモレスキンだから、量産効果も発生しているはず、それにしては高価なのが欠点だ。しかし日本製もこの方式──製品品質ではなくブランドイメージを売る方式を見習わなくてはならないかもしれない。
 脱工業化を目指し、また新興国に追い上げられて、労働集約産業から資本集約産業へ移る先進国では、製造業は一部を除きもはや足枷である。
誰がそうしたのか知らないが、日本の学校教育課程は工業化と労働集約産業のために組み上げられている。産業構造変化に伴いこれを組み直さねばならないのに、国旗国歌を主題に議論が行われようとしていた。右翼は自身の発言権を拡大することだけを望み、左翼は授業法を洗練することに注意を払わなかった。一方新自由主義者は制度設計もせずに競争を煽り、労働搾取を行っていた。
搾取を容認する国家の下、愛国教育で道徳心を養っていたら、その道徳と愛国心は欺瞞に満ちたものとなったことだろう。日本の凋落は「決定された未来」である。
どれだけ通貨安にしようと軽工業いわんや文房具など工場流出を止めようがない。国内工場を操業するより国外移転したほうが利益率が上がり投資家への評判もよい。
 対して消費者は必ずしも利益を得ておらず、寧ろ不利益を被ることが少なくない。例えばモレスキンは紙質が低く、万年筆インクが滲んで裏抜けし、万年筆使いの間で頗る評判が悪い。
※補足或いは訂正;カイエに万年筆で書いてみたら意外に良好だった。
パイロット ブルーブラックインクでモレスキンパノラマダイアリーに10文字書くと五ヶ所裏抜けするが、カイエでは一ヶ所以下に減る。
 次回は万年筆使いに評判よいツバメ クリームノート
  1. 2014/07/20(日) 06:00:00|
  2. 画材製図用品Others
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