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三菱鉛筆ユニボール クルトガ0.7mm


【三菱鉛筆/MITSUBISHI】クルトガ 0.7mm/替え芯付き

ブンドキ.com Yahoo!店

 三菱鉛筆がニューウェルラバーメイド カナダ向けに輸出している北米仕様0.7mm。iso製図規格に沿って青いクルトガエンジンを内蔵する。替芯、替え消しゴムつき、中国製。平均芯繰出量0.6mm。※国内仕様.7mmは日本製

※画像中の寸法を修正した。
◆替ゴム:シャープ消しゴムS型(SKS)、φ4.6mm。
 替芯補充口は奥が細くて芯一本しか通らず、逆さにしても芯が漏れ出ない。画像では見やすいよう白い国内版を撮った。

 クルトガエンジンは筆圧を利用して芯を旋転させるからくりで、芯先を紙面に40回押しつけると一回転、つまり40画で一回転する。北米版.7mmも同様だが、2014年11月に発売が予定される国内版.7mmは20画で一回転だそうだ。
 このからくりは軸線方向に約70 - 80g加重で作動し、筆記角度が低くなるにつれ(ペン軸を紙面に向けて倒すにつれ)加重が増え、実際には130 - 150g前後で作動する。
 そして私の筆圧はそれ以下だから作動不良が頻発する。クルトガエンジンを作動させるためにふだんより筆圧をかければ肩がこる。というわけで私は使っていないが、それでこれの長所が損なわれはしない。

 「偏減り」が顕著な太芯ではクルトガエンジンの有効性もまた顕著になり、筆記角度60°で.7mm芯の線幅は常に0.4mmほどを保つ。
それを.4mm芯より折れにくい.7mm芯で実現、しかも筆圧を吸収して駆動するから、この機構は芯折れ防止のためとも説明される。
 .5mm芯を折りまくっているのに、鉛筆よりシャーペンが便利だと強弁する人々の気持ちがよくわからないのだが、そんな人々も.7mmや.9mmでA罫やB罫ノートに書いてみれば、太芯でも十分に漢字が書けることに気づくだろう、と文具マニアの私はつねづね思っている。
※追記:芯折れを防ぐ製品にはプラチナ万年筆オ・レーヌとゼブラ デルガードがある。

 ぺんてるが.2mmシャーペンを発売し、パイロットDr.グリップが.3mmと.9mmを定番化して発売し始め、異径芯が次の流れか。

 クルトガ以後、それまでゴムグリップをいかに装備するかを競っていたシャーペンはどんな機構を搭載するかで競い始め、市場が活性化した。しかしシャーペンは完成し普及し陳腐化した工業製品、こんな刷新がはたして必要か。

 バブル崩壊とその後のデフレーションによって、いまも続く失われた二十年のあいだ、我々はデフレを不況と認識してきたが、工業製品が飽和し過剰な生産能力を有する人口減少社会では需要減少が当然だった。1990年代すでに指摘されていたことだ。
加えて、この国が先進国となったのだから、旧産業は途上国製品と競争し低価格化せざるをえない、その競争がなかったとしても固より物価高である日本において旧産業は価格を安定化・適正化せざるをえない。
 そこで土建行政をして第三セクター大型商業施設を地方都市に建設しても、人口減少社会ではハコモノは赤字増幅装置となりやすく、県庁職員が天下りし維持管理費が膨らんで負債が増えただけだった。
 人口拡大期では、それを背景にした経済成長を担保にハコモノ負債を引き受けられたが今は違う。五年程度の乗数効果のために数十年に及ぶ負債を抱える必要があるとは考えられない。
 しかし失われた歳月のあいだも、携帯電話は普及し市場を形成した。求めるべきは新産業あるいは新産業のようななにかであって、官界と産業界が癒着した開発独裁体制ではない。
新産業は投資対象になりやすく新規需要を生ぜしめ市場を形成する。対して開発独裁体制下では支配層が権益を保とうと停滞した階層社会を望むため発展が阻害され、携帯電話は日本設計より開放的なiPhoneとGoogleアンドロイドに塗り替えられてしまう、いや塗り替えられてしまった。
※書き換えた。
携帯電話は開放的性格を装う→携帯電話は日本設計より開放的な
 途上国が発展するにつれ規模の大小に係わらずエネルギー需要が高まり獲得競争が激化するのだから、彼らにも新エネルギーを使ってもらう必要があり、それが新産業のひとつとなって半導体でうんたらかんたらあれを社債或いは赤字国債に例えれば廃炉という償還がありしかも放射性廃棄物という新たな負債をどうしたこうしたしていくだろう。

 シャーペン市場が活性化したといっても国内生産量は2008年のクルトガ発売後も増えていない、どころか減少、生産地中国からの輸入量も横ばいだから、やはり増えたとは言えない。三菱鉛筆は売上を伸ばしているがここでは一社の業績を問題にしない。
 生産量減少、とくに2005年に前年比二割強減産したのは、直接的には工場海外移転と思われるが、その背景には人口減少による内需縮小があると考えられる。当時高校生数が約十万人/年減っていた。
 現在、シャーペンの主客層と考えられる中高生(中等教育学校、特別支援学校含む)は年に一万人か五万人減っているが、率にして1%以下で横ばい。2010年以降十万人ずつ減る小学生に較べ中高生の減少数・率が低いのはまだ2016年になっていないから。→学校基本統計│統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
それでも活性化したと私は捉えている。クルトガ前後で日本のシャーペンがどう変わったか国内各社プレスリリースから示したいところだが2008年以前の資料が少なく十分に比較できなかった。ただDr.グリップ(クルトガ以前の変革者だった)の影響からは明らかに脱している。

 また国内販売(出荷)数量も減少しているが、販売(出荷)金額が横ばいであることから平均単価が漸増しており、なんとシャーペン市場はインフレ兆候を示している。ただしそれはクルトガ以前2007年にはすでに始まっていた現象である。
→販売状況について│日本筆記具工業会
→筆記具生産量の推移│日本筆記具工業会
→◆品目別・国別輸出入統計◆│日本筆記具工業会
とはいえ、通貨を下落させるのではなく物品価値を上昇させたインフレであるのは、脱工業化を目指す政府に対して工業国らしいことだ。
※2014年11月29日追記:脱工業化は(皮肉なことに)産業発展に伴う現象であるから、どこが政権与党になろうともこの傾向は変わらない。
 だが人口動態及び漸減するシャーペン替芯出荷量から国内市場縮小が予測され、この活性化は破綻を招くかもしれない。そこで客層拡大を期して異径芯用製品が増やされたと考えられる。
 現在ははさみ市場が活性化している。

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→三菱クルトガM3/M5-450
  1. 2014/11/24(月) 06:00:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
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