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Koh-I-Noor スードク1350


※2015年1月4日:鉛筆と消しゴムの比が間違っていた。黄金比に近い塗り分けに対して、実際には鉛筆73%消しゴム27%ほどだった。
※修正した。芯の長さは画像の通りだが(約22mmを)木鞘が支えておらず、たぶん鉛筆部を使い切れない。→kin1350追加画像

 私は消しゴム付鉛筆が苦手だ。天然ゴム系を好む私でもあの消しづらいことこのうえない消しゴムが好かん。米国では消しゴム付が一般的だが、こと鉛筆に関しては米国人と席を同じくできぬ。*たぶん必要と思うので注記するが、この文に政治的暗喩はない。
 そんな私も興味をもった消しゴム付鉛筆が、「鉛筆と人間」(H.ペトロスキー、1989/1993)で紹介されたディクソン アーティザン268、俗称ペニー鉛筆だった。赤青鉛筆が両端にそれぞれ色芯を挟んでいるように、ペニー鉛筆は両端にそれぞれ墨芯と棒状消しゴムを挟んでいる。そして同形式の鉛筆が今回の数独用SUDOKU1350。チェコ製。
 便利そうに見えて実は少々面倒な鉛筆である。しかし多用している。

φ7.0×175あるいはφ7.2×176、丸軸、約4g、先付け
芯硬度2Bのみ、芯径2mm
分度器ドットコムはHB? と説明しているがKoh-I-Noorカタログ.pdfでは2B。日本人からすると確かにこれはHB程度の色と硬さに感じられる。
銘:KOH-I-NOOR HARDTMUTH SUDOKU
[バーコード]

銀色黒、金色黒軸と数独柄とでは寸法差のほか細かな差異があり、製造時期か製造ラインが異なると思われる。ロット番号等は見当たらない。
75%が鉛筆
・芯は脂ぎっておらず乾いた感触、高級品ほどのなめらかさは無いが不快さもない。
・最初に使った一本の芯からは画像左側のような斑点が頻出した。二本め以降では現れていない。
・カオリナイト様の高硬度粒子が混じっていると思ったが、斑点が頻出する割りには筆記中「砂を噛む」感触が、鉛筆を八割方使っても一・二回だけだったことから、粒ではなく空隙だったようだ。並品だが不純物は少ないようである。
・そんな芯でも書き味が私の好みだったが、数独柄の芯はよろしくなかった。品質が安定していないか、仕様変更されたようである。
・軸木は悪くもなく良くもなく。銀色黒は色が濃く、数独柄は白い。
・軸径が細く、日本製クロームサヤは合わない。

25%が消しゴム
◆消字力;良
・体積比は従来品の実質二倍、でありながら直径が従来品の約半分で細かく消せる。
・φ3.8mm消しゴムはロットリング ラピッド用消しゴムに似ている。
・材料はおそらく非塩ビ。紙面を傷めず消字力も悪くない。
・この形式ではたとえ消しゴムが老化(劣化)しても削り直せば新しい面を出せる。一般的な消しゴム付ではそれが難しい。
 しかし消しゴム側を刃物で削ると、削りかすが離れない。しかも両端を削って短くなってゆくから、刃物ではますます削りにくくなり、意外に面倒だ。またカッターの刃が消しゴムを抜き出してしまうこともある。
 だから鈍角に削れる鉛筆削りたとえばクツワ トガール等で削ることを勧める。
と書きながらも私は結局カッターで削り、離れない削りかすもそのままに消している。

*1行めは書いて消す行為を1回、5行めはそれを5回繰り返した。
*各々の芯を各々の消しゴムで消した。
a)本品
b)三菱9850/HB
c)トンボ2558/HB
d)ジャノメ(アイボール鉛筆)ゴールデンソード/HB
e)青森県立美術館鉛筆(伊東屋イートンペンシルと同型、元はおそらくキャメル鉛筆No.CA-P4)
f)ロディア鉛筆
g)パロミノ ブラックウィング602
この反復消字試験ではトンボ2558以外どれも大したことないが、筆記で一・二回消すくらいならどれもうまく消せる。
また紙によって消字力に差が生じ、日本の代表的なノート用紙は塩ビ消しゴムとポリマー芯に最適化されているらしく概ね性能が落ちる。それでも問題ない。

 問題なのは鉛筆補助軸に入れれば消しゴムが使えなくなること。貫通型補助軸もあるが、補助軸以下に短くなればやはり問題に直面する。
 鈑ばねを仕込んだ補助軸やキャップなら手軽に外せるから、消しゴムつきにはあれらが相応しい。しかも携帯できる。それなら二本携え、一本を消しゴムとして使い、もう一本で書き、芯先が鈍ってきたら逆転させる使い方もできる。
消しゴムを携える方法や消しゴム付補助軸もあるがここでは触れない。→SEEDスレンディ+ →F-Cイレーサーキャップ187000 →トーキン ハイカラ鉛筆ホルダー
 注意点は寸法にばらつきがあって、φ7.2の銀色黒と金色黒は既存の補助軸で保持できるが、φ7.0の数独柄は一部を除き保持できない。
また消しゴム部は鉛筆部より塗装が一回多く、わずかに軸径が厚い。これら軸径の違いは、鈑ばねを内蔵した鉛筆キャップに挿すとよくわかる。

 適合補助軸は、ファーバーカステル #9000及びUFO若しくはキッズパーフェクトペンシル用そしてクラフトA×分度器ドットコム補助軸及びキャップ。UFOの丸軸鉛筆φ7.2とほぼ同径だからあれが最適。※他にクツワ RH010、トンボ クリップグリップが適する。
 Koh-I-Noorに限らず舶来鉛筆は細く、クラフトA分度器キャップに舶来品を挿すとぐらつくことがある。とくに日本製を挿した後ではばねが弛んでぐらつきやすい、はずなのだがなぜか本品はぐらつかない。二つの理由が考えられる。
・舶来六角軸鉛筆の内接円径はφ7.0以下、φ6.8もあるが、本品は細くてもφ7以上。細いけれど細すぎる部分がない。
・削られた尾端(消しゴム側)が内奥の孔に嵌まって保持力が高められる。つまり接点が増える。
というわけでこの種のキャップ・補助軸と合わせている。

 もっと身軽な方法には鉛筆に直付けするクリップがあり、それなら消しゴムも使いやすい。しかしこの軸径に合う簡素な、クロームサヤのような鉛筆キャップがなかなかない。クレタカラー鉛筆キャップmonolith CC25742は合うが廃番。

資料「鉛筆と人間」H.ペトロスキー、渡辺潤・岡田朋之訳1993晶文社p197

※追記2015年2月21日:同形式が日本でも製造されていた。→ペニー鉛筆|三角スペース

ナンバープレイス(数独)をよくやってる、紙のほうで。
検定を受けないので何級かはわからないが、初級問題の制限時間がなんと三分以内。どうがんばってもその三倍かかる。
本に直接書き込んでいるが、この紙がざらっとしてていい。記事中の数独画像はこの紙。これで綴じたノートはないのか。
記事中クレタカラーとして紹介したものは現在e+m名義で販売されているらしい。

e+m/イープラスエム ペンシルキャップ
DESK LABO ; Yahoo.co.jp
  1. 2014/12/24(水) 06:00:00|
  2. ┣鉛筆Pencil
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