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ペリカン スーヴェレーンD400

ペリカン スーベレーン ペンシル;Amazon.co.jp検索

 政府が軍拡競争路線を採ることから国民負担増大が予想され、日本人はデフレマインドを保持温存して適宜発揮する必要がある。よってプロレタリアな製品をこれからも紹介してゆくが、しかし東京五輪までは浮かれていられるだろう。今回はプチブルな製品、ペリカンD400である。
※2015年7月4日 国益を確保するためには軍事費増大やむなし、という意見もあるが、国民負担が増えることにはなんら変わりない。戦争は国民の生命と財産を費やす国家事業だから、軍費を増すには増税なりなんなりを要する。軍需産業でそれを賄おうとすれば、軍産複合体を肥大化させることになり、巨大利権が手段を目的化することは原子力ムラから類推できよう。米国の軍産複合体も先例となる。ただ、戦争といっても外地で対テロ戦争や低強度紛争をずるずる続けたり朝鮮半島有事で後方支援して攪乱されるくらいで、戦債発行するほど負担が増すことはないだろうから、中間層以上は心配しなくていい(第二次朝鮮戦争に中ロが参戦する場合は別だ)。
 また自衛隊を増員し欠員を補充するには国民を徴用しなければならないが、平等な徴兵制は保守派富裕層が反対し、貧困層を増やして徴用すると考えられる。
高学歴を要する高次産業社会において、文科省が予定する大学学費高止まりを行うと、貧困層以外も奨学金を利用して進学することになり、それと入営を組み合わせれば、またはその償還に窮したときに社会奉仕名目で入営を勧めれば、徴兵制を布かずに徴兵できる。よって格差がさらに増大する労働環境へ変えられてゆくはずだ。与党がブラック企業を囲い込む理由である。ただ富裕層はその心配をしなくていい。これも米国に先例がある。
それでも教育予算が増えるなら日本も普通の国並みになるといえるが、教育目的税導入が提案されているため、やはり国民負担が増え、中間層以下の家庭では個人消費が低迷するだろう。教育は国家にとって労働力生産であるから(この見方はあくまで国家主義的なので弊害がある)、貧困層増加政策は労働力再生産を阻害し、全体の労働力を徐々に減衰させると考えられる。
※2015年7月9日 それでもなお貧困層と富裕層は強者の倫理をもって、中間層は戦争特需への期待をもって戦争を歓迎支持するだろう。

 だがしかし、数年で戦争に巻き込まれるという意見には賛同しない。五輪を控えて五年は先延ばしされるだろうし、また海外派兵するにしても米国の対テロ戦争を手伝うという話だから低強度紛争下での警察活動が主と考えられ、我々が想像するような全面戦争・総力戦ではないと思われる。収容所運営を手伝ってテロリスト再生産に貢献していることはあるかもしれない。
 対テロ戦争以外では、第二次朝鮮戦争で米軍を介して韓国を後方支援し、日本が攪乱されることはありうる。その意味で戦争に巻き込まれ、難民を受け入れることはあるかもしれない。そして日米が参戦するなら中国も参戦するだろうから、戦線は拡大するかもしれない。事前に北朝鮮を見捨てさせる(政権交替させる)密約を結んでいるなら別だが日中対立が激化したためそれは難しく、もし結ばれるなら、米中間で行われ「新たな大国関係」が築かれるだろう。
 新三要件は朝鮮半島有事を想定し、韓国支援を実現するための条件設定であって、周辺事態法に含めれば集団的自衛権の限定行使も朝鮮半島に止まるとごまかせたはずだが、欲張って恒久法を目論んだために違憲を糊塗できない。しかも先制攻撃を合法化しようとするからますます違憲を糊塗できない。[2015年7月10日ここで言う先制攻撃は予防攻撃・予防戦争(国際法違反)、ブッシュドクトリンがそれを示唆しており、米国主戦派に従う政権には大いに疑っているが撤回する。]であるから、周辺事態特措法を再整備して提出させればよいのであって、恒久法としての対案も不要だ。しかし韓国を救う法案とわかれば与党支持層は分裂し票を失うに違いない。
 なんにせよ兵站のみでも参戦することに変わりなく、集団的自衛権を行使し米中間の代理戦争に参戦するなら国民負担は増大する。しかも人口構成比から普通の国と同じ戦略をとれず、この国がすでに老人の国だということを老人自身が思い出すだろう。[2015年7月10日草稿からの消し忘れ。世代間対立を煽っても益がない。]一方、戦争特需の可能性もあるが、日米韓の戦費負担率は不明である。
ただ北朝鮮から開戦する可能性は低い。米中どちらが勝利しようが開戦すれば金王朝は廃絶が確実だからである。しかし法整備が急がれているからには、そんな予定があるのかもしれない。


 ところで体よく軍拡の理由とされる国益だが、イラン油田を米国の圧力により手離し(それが安倍政権最初の仕事だった)、いまはホルムズ海峡封鎖危機を喧伝しているところを見ると、国益云々を主張する連中を訝しむこと頻りである。あれを手離すなら米国に代替油田を要求する必要があったし、イラン─北朝鮮関係を分断するにはイランをこちらに引き込む必要もあった。この油田権益を取り損ねて改めて重用されたのが原子力ムラ。
 現在中東産油国は石油枯渇に備えて省エネ技術と新エネルギーに着目しており(同じ理由で原発も導入しているが、やはり核廃棄物問題を解決できていない。砂漠に埋めるんじゃだめらしい)、それらの技術と引き換えに少しくらいは権益も獲得できるだろう。先ごろUAEから獲得した油田権益がそれなのかは私は知らない。

 スーヴェレーンはひとつの基本製品から出発して大小五種へ展開した製品群。出発点となったのが#400万年筆(1950年発売)であり、直系がスーヴェレーンM400万年筆(1997/1998年)、そして本品がそのシャーペンである。ドイツ製。ドイツでは軽工業品が案外生き残っているようである。
 高級品に属する本品は実用的なアクセサリでもあり、ツイストノック式(回転繰出式を模したノック式、ペン軸を半回転させて芯を繰り出し、回転繰出式のように無限回転できない)が多いこの分野でボタンが露出した標準的なノック式を採用する珍しい高級品である。シャーペン史上、先に登場したのは回転式だが、同社は1930年代からノック式を採用、こちらが伝統的となっている。しかしいまやスーヴェレーンシリーズもD400以外はツイストノック式。優雅なデザインにまとめやすいのだ。

 ピンストライプ生地のような後軸・上軸の縞々模様は酢酸セルロース樹脂板を細切れにし、透明樹脂と交互に張り合わせ、円筒形に丸めて研ぎ出したもの。往時のセルロイドのように光を乱反射するが、目を背けるような反射ではなく、流れる川面のようでもあるし飴のようでもある。


 私見では、ペン軸を短く持つ(芯先付近を握る)日本人が多数派。そこで短く握れる順に並べた。左から
ohto 木軸シャープ2.0
プラチナ プロユース1500
本品
オートポイント オールアメリカンジャンボ
芯径0.7mm、芯繰出量平均1mm、ノック負荷約420g、残芯約9.5mm、付属芯4本
・オートポイントと同じく先細り軸で古くさい外形ながら、口金へ至る曲線がゆるやかで、短めに持っても細すぎるとは感じない。
・それでも重心が後ろ寄りなため短く握るには適さないはずなのに、なぜか運筆に苦労しない。次回のプロユース1500より4gほど軽いだけなのに、前回のオートポイント並みに軽く感じられる。重量配分が分散していないためと思うが、価格によるプラセボかもしれない。
・慣れればどれも書きやすく感じられるものだが、最短で馴染むのが本品だ。これまた価格によるプラセボかもしれない。
・替芯はステッドラー、パイロット、ファーバーカステル、ぺんてる、三菱いずれも適合。
・振っても音を発するのは芯室内で揺れる替芯だけである。
・消しゴムに突針があるのがえらい。
・ノックボタンを掴んでポケットや筆入れから抜きだそうとすると外れるから、尾端やペン軸を掴む。このボタンにモンブラン350のような脱落防止措置があればよかった。※2014年6月25日追記;ボールペンK400のノックボタンは外れない。
・ペリカンの嘴を象ったクリップは機能的にも優れるが、筆記時、手に干渉する。ペン軸を短く握るならその限りでない。


分解すると中軸(内部シャーペン機構)の口金が緩むことがあるため組立時に要確認。

 D400には大きな欠点がある。
ボールペン替芯の芯先が口金内でガタつくように、中軸が外軸(ペン軸)口金内でブレてしまう。ばねが仕込まれてそれが抑えられ、普段はブレず振っても揺れないが不意にブレることがある。とくに筆圧が強ければ現れる。だから若年層には向かない、と思っていたのだが、近年筆圧がとても低下しているのだそうで、あの世代ならまったく問題なく本品で書けるに違いない。

 この中軸揺動はボールペン替芯と同じく特定の方向で起き、組立時に中軸を軸線方向へ回して位置を変えることで避けられる。
 中軸前方にねじが設けられていることから、外軸内側と螺合して固定する設計であるはずが、このD400外軸にはそれを受ける凹ねじが無い。D600等にはあるかもしれない。
 ツイストノック式D300は中軸がねじ固定されるうえ金属製で剛性があり口金がガタつかない。作動音も小さく会議室で耳障りに響かない。
 ノックボタンは同型ボールペンK400と同形状、ポケットに挿したとき見分けられない。1996年まで生産されていたD500(500は日本市場のみの呼称で本来はそれもD400)では双方で異なっていたのに残念なことである。新旧のボタンに互換性はない。
 半透明な縞々模様はシャーペンとボールペン、ローラーボールでは単なる装飾だが、万年筆ではこれも機能の一部でインク窓を兼ねている。万年筆キャップ内の無駄な空間もなく(それは透明軸で視認できる)ラミーのバウハウス様式と正反対の古風な外見ながら、用の美を感じさせる合理的なデザインだ。だが現在のペリカンはそのことを忘れ、用の美を失いつつある。

 品番頭のDはDruck - / Dreh - bleistift(ノック式・回転式シャープペンシル)のD、KはKugelschreiberのKらしい。万年筆に付されたMはModellかと思ったらMechanismusだとか。1997年に更新された当初はMでなく#だった。

 私有品は2000年ころの品。記事冒頭の画像に映る値札(ボールペンのクリップに挟まれている)は厚紙製、これ以前は透明樹脂板だった。箱の外装は黒い。
茶縞は人気が低く2003年に廃番となり、翌年ホワイトトータスが登場した。茶色が排泄物の色だから廃番は当然などとやっかむ者がいるだろうが、ホワイトトータスだって小水の色なんだからそんなことはないと思う。

ペリカン レザーケース;Amazon.co.jp検索
※2015年6月25日;記事公開時ここにあったAmazon.deアフィリエイトは登録後三日で除名されていた。規約に沿わないウェブサイト内容だっていうんだが何が問題かわからん。排泄物とか小水とかがいけなかったのかしら……いや、政府の陰謀が国際的であるとしか考えられない!

私が持ってる400NNはメルツ&クレルだ。
  1. 2015/06/14(日) 06:00:00|
  2. ┣シャープペンシルMechanical pencil
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<プラチナ万年筆 プロユース Platinum-pen PRO-USE MSD1500 | ホーム | オートポイント オールアメリカンジャンボ#300-1, #3707>>

コメント

いつも楽しく見させていただいています。1つ質問をしても宜しいでしょうか?

エモーションが最も馴染んで使いやすく、ラミー2000は使いにくいと感じる私にd400は馴染みますかね?

  1. 2015/07/19(日) 14:49:46 |
  2. URL |
  3. かりや #-
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

> いつも楽しく見させていただいています。1つ質問をしても宜しいでしょうか?
>
> エモーションが最も馴染んで使いやすく、ラミー2000は使いにくいと感じる私にd400は馴染みますかね?

 いつも読んでくれてありがとうございます。

 ラミー2000は万年筆しか使ったことがない、ということを吐露したうえで、
軽量なファーバーカステル エモーションに馴染んでいるなら、ペリカンD400は後ろ半分に重さを感じて戸惑うかもしれません。
ただ、エモーションメタルやクロームに馴染んでいるなら、ペリカンD400も難なく運筆できると思います。
  1. 2015/07/21(火) 06:54:31 |
  2. URL |
  3. 魚眼ドロップ式 #-
  4. [ 編集]

d405ダークブルー購入してしまいました。前述した私の癖にどストライクでした。

ちなみに所持しているエモーションはウッド&クロームです。
  1. 2015/07/30(木) 07:28:53 |
  2. URL |
  3. かりや #-
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

> d405ダークブルー購入してしまいました。前述した私の癖にどストライクでした。
>
> ちなみに所持しているエモーションはウッド&クロームです。

 手に合って良かったですね。
 好みの製品があるなら、それをもう一本買うのが失敗しない選択、と身も蓋もないことを7月21日コメントの結論にしようとしていたのですが、そうしなくてよかったと思いますぐぎぎ
  1. 2015/08/04(火) 07:40:07 |
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  3. 魚眼ドロップ式 #-
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