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ラミー ロゴ第四回万年筆L06

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 たぶん1983年発売、ドイツ製。青インクカートリッジ1本付属、両用式、吸入器LZ26別売。
ステンレスL05は並行輸入品を、ステンレスヘアラインL06は正規輸入品を注文し、今回は後者だ。ステンレスといっても磁性はない、クリップにすらない。前回のL05と違いクリップばねが適正に組みこまれ、そして箱を開けたらなぜか紅茶の匂いがした(ダージリンだ)。

 いまや万年筆といえども、なめらかさは低粘度油性ボールペンに及ばず、その書き味は神話化されたところがある。しかし私はあまりになめらかな書き味が苦手だ。それでありながら軽く書きたい。そこで万年筆と鉛筆である。

白ペン、EF, F, M, Bの四種。いつも通り検品時の青インクが残っていた。
ニブとペン芯は好調、うっかり二ヶ月ばかり放置してしまっても(横置き、冬季、純正旧ブルーブラック、吸入器使用)、前回のL05同様ペン先が涸れなかった。
 前回と同じくEFを注文したら、あちらより細いEFが届いた。右端はプラチナ萬年筆300/細軟ニブ。ニブ形状はパーカー75によく似ているからあれと並べるのが良かったかもしれない。ちなみに切り割りはパーカーよりこちらが長い。

 鞘を閉めると134.5mm、同社2000やサファリとほぼ同長。鞘を閉めても首軸の一部が露出、そこをつかんで鞘を外せば持ち変えることなく書き始められるのは長所かもしれない。
鞘を後着しなければペン軸長116mm。2000やサファリより短く、モンブラン22や32、パーカー75とほぼ同長。やや扱いにくい。机が無い場所でのメモ書きにはいい。
鞘を後着すると162mm。サファリとほぼ同長となる。

 近年、首軸と胴軸の間に段差を設け、鞘の気密性を高めると同時に不使用時に美しく見せようとする万年筆があるが、その段差が握りづらい。この不格好な丸棒万年筆にはそんな段差が無く、気密性においても劣るところがなかった。評判良い万年筆には段差が無いものだ。
また、ボールペンより万年筆のほうが短く握れる。この万年筆自体は短く握っても長めに握っても(筆記角度を高くしても浅くしても)書ける。

 首軸に規則正しく並ぶ蛇腹グリップの見た目だけはL05がよいが、そこを除くと全体の見た目はこちらがよい。
同型ボールペンL206と同様、やや粗いヘアライン仕上げに触れるとゾワゾワする。不思議なのはその触感だけでなく、元来高級な仕上げではないのにそんなふうに見えること、価値の反転が起こっていることだ。高級感や上品さを表す常識的な表面処理──光沢もなめらかさもなく金色装飾すらないこの仕上げをモンブランやペリカン、ステッドラーも採用した時期があった。

 ペン先が涸れず携帯に適しているのに、L05と同じくポケット内で胴軸がゆるむ一大欠点があった。冬から春になったらゆるまなくなったが、理由がわからんので対処法もわからん。*力任せに締めつけるとますますゆるみやすくなるので注意。

 可動クリップ上部を押して開けば、厚地でも薄地でも片手でポケットに挿せるのはたいへん便利である。クリップ尾部(先端部)には金属球が埋め込まれ、生地を傷めず、安物として設計されたのによく考えられている。L206と違って厚地に引っかかる突起もなく挟持力も十分。

鞘には内外気圧差を解消するための通気孔がある(L05もだ)。その小孔から見えるのは蛇腹の一部。

 金属に見える天冠と尻軸は合成樹脂を鍍金したもの。L206では金属部品で覆っていたし同社は材料をごまかすことをしないと思っていたから、ここは少々残念だ。但し外見でも機能面でも不具合はない。

 国内正価は五千円以上だがドイツでは25ユーロ前後。サファリ(ABS樹脂軸)が売れているからってあれを四千円にしたために金属軸の本品をそれ以上にしたんだろう。再考するか吸入器付属とすべき。

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→ラミーロゴ油性ボールペンL206金属軸
→同L204M合成樹脂軸
→同万年筆L05
→サファリ万年筆
→インクLT52
  1. 2015/08/20(木) 06:00:00|
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