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ファーバーカステル エモーション 138301



1.4mm芯を用いる回転式シャーペン、エモーション。これはツイストノックではなく本当の回転機構。

本品は包装からしてすばらしく、紐で留める厚紙の包装を折り返せばディスプレイにもなります。
 1.4mm芯はファーバーカステル独自の芯径ですが、iso規格に沿った芯径でもあり線幅識別色は緑。もっともこの製品は製図用ではありません。
芯硬度はBのみ、硬度が増えればクロッキーにも用途が広がりそうなものですが、発売から十年弱経つのに未だBのみという体たらく。せめて3Bがあれば世界が変わるでしょう。

 このすばらしいエモーションも困ったことに口金内径が緩く、芯がぐらつく不快感があります。上級品のエモーションウッド&メタルではいくらか改善されているもののもう少し精度を上げられないものか。
 回転式シャーペンを回し過ぎると芯受けが内部の螺旋溝終端にぶつかって凹み、芯受けが前後にぐらつき始めますが、本品は前後どちらに回し過ぎても芯受けが螺旋溝から外れ凹まないように改良されています。

 回転式共通の欠点はその操作法。芯の繰出し方向と回転操作方向が異なりかつ回転部が小さいため片手で扱い難いのです。しかし芯の繰出し量を無段階調節できる利点もあり、ペンホルダーグリップではなくシェイクハンドグリップで握ればこの小さな回転部も扱いやすくなります。けれどクリップがジャマ。
そこでクリップを取り外してみましょう。ただし、エモーションを壊したくない方にはお薦めしません。

カエデ材の胴軸は真鍮で内張りされ、内部へ出っ張ったツメが内部機構部を留めています。
機構部を後ろへ引っこ抜くとツメが折れ曲がって内部機構部が傷つきます。一度やると外れやすくなり、元には戻りません。
機構部を抜き取ったら、尻軸を外し、クリップ先端を軽く押しつつ後ろへずらして抜き取ります。

クリップを外したら、胴軸内の折れ曲がったツメを前方へ戻し再組立。ツメが折れてしまったら諦めてください。それでも組立は可能です。
 クリップがなくなるとシェイクハンドグリップでも尻軸を回しやすくなります。
ただ、転がりやすくなるので置き場所には注意しましょう。
  1. 2007/05/08(火) 18:01:40|
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