アフィリエイトの文具評論家ブログ実装版The Critique of the Stationeries with an Affiliate blog

モンブラン22,24,32,34第二回

 所有する二桁はほとんどネットオークション経由で入手した中古品なので、なかには不具合を持つものもあります。
ペン先が上に反ったもの(ペン先側から落としたのだろう)はどうにか復して使っていますが、切り割りの間にバリができてしまって、筆跡を指でなぞると紙面が掻かれてザラついていたりします。
バリ取りはきちんとしないとならんですね。
切り割りが締まってインクが詰まりやすいペン先を心持ち緩めたりもしています。
 また、ピストン吸入機構のピストン位置がズレただけのものもあって、それは吸入機構を外して位置を調整すれば回復するのですが、現在のモンブランに修理依頼すると、吸入機構を捨ててカートリッジ式に変えられてしまうため、これをモンブランに預けることはできません。
部品の位置を変えるだけで済むのに機構そのものを変えられてしまうとは嘆かわしいことです。
かといって専用工具がなければ胴軸に圧入された吸入機構を取り外せない。
ま、しようがないハナシなんですけどね。

 22と32の最大軸径はペリカン400とほぼ同じながら、逓減形状軸のため細く感じられるという損なところがあり、長文筆記では円柱軸より不利であるように感じます。
 二桁の特徴的なペン先はインク流量の確保など機能的でもありますが、このような意匠は1950年代~60年代という、ミサイルの発達による戦闘機不要論や気象制御構想など科学万能論が今以上に信じられ、万年筆は捨てられゆく古いものとして捉えられていた石油危機前夜の時代が要請した「新しさ」だったのではないかと思っています。
また、このペン先形式の源流が戦勝国アメリカ製万年筆に求められることもその要因だったのでしょう。
 1970年代へ移ると石油危機や公害対策、サブカルチャーの台頭など変革の余波のなかで着実に工業化と消費文化は浸透し、時代に合わせた使い捨てインクカートリッジを用いる万年筆が普及するもののしかし、ボールペンに市場を奪われ、万年筆には高級品というステータスだけが残されます。
 70年代、モンブランは倒産寸前だったと伝えられ、二桁はより合理化された「クラシック」(三桁)へと変わり、80年代の吸入式廃止を経て90年代の「ジェネレーション」(五桁)までその系譜を連ね、製造中止となります。
  1. 2007/06/11(月) 17:36:48|
  2. 万年筆Fountain pen
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コメント

ヨッシャー伊東です

一つのコンセプトでも
人によって表現の仕方が違うので
参考になることが
いっぱい有ります。

最新記事
勉強になりました。

私にとって
ブログ巡りが
最高の勉強法です。
  1. 2007/06/11(月) 19:28:58 |
  2. URL |
  3. ヨッシャー伊東の 超~簡単!楽しんでアフィリエイトの伊東 #-
  4. [ 編集]

 コメントありがとうございます。
そちらのアフィリエイトブログを拝見させていただきましたが、何を言わんとしているのか伝わらず、その本質がぼやけているように思えます。
しかし、その言葉はいずれも前向きで配慮に富んでいるとも感じました。
  1. 2007/06/14(木) 22:24:31 |
  2. URL |
  3. ドロップ式 #-
  4. [ 編集]

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