上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- --/--/--(--) --:--:--|
- スポンサー広告
-
-
鞘20g+軸24g,先端を起点に軸長比約60%の位置に重心がある。大きなクリップがついた鞘を270°回すと外れ、軸尻には浅く嵌るため外れやすい。


鈑ニブ(私有品はM)は滑らかで柔らかめ、決して悪くないが大味。
中空(tubler)ニブとは細管に針金を通したインク導管で、ロットリング最初の製品ティンテンクリと同形式。中針式とも尖筆型(stylographic)とも呼ばれ、ニブ先端から針金が出ているのが特徴。ニブ根元に通気口がある。

しかしこのような長さが異なる二種のニブを持ちながら鞘内部には何の工夫もない。画像左上隅の鞘内奥中央に突起が見えるも、深く位置しているため細管先端を塞ぐことはない。
先端と根元の通気口の二ヶ所を塞ぎ、細管内でインクが凝固するのを防止する尖筆型は、乾き易い顔料系インクにも向くといわれるが1928は向かない。


軸材のセルロイドは加水分解するためインクタンク内は別の樹脂で内張りされている。
軸内のEリングがはめられた栓がプランジャー、これを前後動させてインク吸入する。大容量が利点で1928は計算上約1.4mlだが十全にインクを吸入できるわけでなく、実用上欧州型長カートリッジ(約1.5ml)より少ない。
また、吸入直後のペン芯に溜まったインクを瓶に戻す作業がしづらく、さらにペン先が大きいためロットリング純正インク瓶とは不釣り合いだ。ただ、この大きなペン芯のおかげでインク漏れの経験はない。
- 2008/08/30(土) 06:30:30|
- 万年筆Fountain pen
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0