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ロットリング ティンテンクリ第一回

 Tikuと略称され、ロットリング創業時から1983年前後まで生産されていた尖筆型(Stylographic/Tubular)ピストン吸入式万年筆。品名のTintenkuliは独語で記者や事務員の俗称、日本での品名はチクスタイロペン。
樹脂鞘の018 111と金属鞘の018 117があり最終価格は共に3500円、その前は2800円だったようだ。ここに取り上げるのは'70-'80年代製造品。設計変更回数は不明だが'60年代以降変化しなかったと考えられる。
 鞘5g(117は7.5g)+軸10g,重心は先端から軸長比50%-53.5%にあり、鞘は390°で外れる。
 1953年に発売されたロットリング最初の製図ペン"ラピッドグラフ"(左側)は本品が原型。ラピッドグラフ用VLニブはほぼ同じもので互換性があり、これを流用した細字は筆記用にもかかわらず2ステップペンポイント(先端が一段細い製図仕様)である。
 同構造ニブは製図ペンとして現在も製造中、筆記用としてはアルトロが継承し、姿形はルネッサンス万年筆(日本未輸入)が継いだが二種とも廃番。

 尖筆型は廉価で、その構造から複写紙に向くのが利点であった。
 ロットリング創業者のリープWilhelm Riepeはアメリカの博覧会で尖筆型万年筆を知り、1928年10月24日Tintenkuli Handels GmbHを設立、1931年、ティンテンクリの特許を取得しリープ社Riepe-Werkeを設立(一説では1935年までTIKU GmbH,36年からリープ社)、「メールオーダーを取り入れた独自の商法により、わずか数年ののちに、世界34ヶ国へ輸出されるほどのヒット商品になった」(ロットリング一般筆記具カタログ、1997)。
その商法とはダイレクトメールよろしく製品を顧客に送りつけ、気に入ったら代金を送金してほしい、という商売だったと何かで読んだ記憶がある。
 1961年からrotring商標を用い始め、1972年にrotring-werke Riepe KGへ、さらにrotring GmbHとなり後にサンフォード傘下となった。

1940-50年代と思しきティク。セルロイド製、コルクピストン。赤い輪が軸と面一になっていないので部品を寄せ集めたものかもしれない。中針は折れている。
  1. 2008/07/10(木) 06:30:00|
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